加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

THE WATER MARGIN/ゴダイゴ

2023-01-10 | レコード

久しぶりに地元ヨコハマにある中古レコード店へ 昨秋は、普段お世話になっている企業で多忙な日々を送り、クリスマス前にはコロナ罹患で忍ぶ日々を送ったため、自分へのお年玉(笑)として何かないかなぁ~とルンルン気分で訪れました

「な、な、なんじゃコレ

欧米で、アジアチックな雰囲気を表現する際によく使用される飾り英文字のタイトル。サンライズによってシルエットになっているバンドメンバーの姿。カッコいい・・・・・・ん「Godiego」 えあのゴダイゴ

『THE WATER MARGIN』(1978年/SATRILレコード/イギリス)

70年代~80年代のゴダイゴのアルバムについて、大まかには知っていたつもりですが、このジャケット/アルバムは初めて見ました。ちょいとググってみたところ、タイトルは日本のドラマ「水滸伝」(1973年・日本テレビ)がイギリスで放送された際の番組名。という事はサウンドトラック盤

ジャケット裏。メンバー:ミッキー吉野/浅野孝巳/スティーブ・フォックス/タケカワユキヒデのおなじみの4人の名前の他に、ドラムには浅野良治と原田裕臣、ギターに石川鷹彦。ふむふむ。ゴダイゴ結成時のドラマーは原田裕臣。2代目が浅野良治。ギター/浅野孝巳の弟ね。ふむふむ。このドラマー2人体制でサウンドトラックを作ったの?ギター・石川はメンバー?ふむふむ?でもジャケット写真は5人じゃないか・・・。「謎~~~~~~~~~!?」

    

このアルバムについての詳細を書いている方が数名おりました。敬意を表しつつ、簡単にまとめてみました。

1973年:日本でドラマ「水滸伝」が放送される。主題歌「夜明けを呼ぶもの」作詞・関沢新一/水木かおる、作曲・佐藤勝、歌・ピートマック・ジュニア(「ルパン三世」の主題歌を歌っている人です)。劇中音楽担当・佐藤勝。

1976年:イギリスBBCで「水滸伝」が放送され、人気を博す。日本語で歌われていたピートマック・ジュニアの主題歌を、英訳して欲しいとの要望を受けた日本側はゴダイゴに依頼。奈良橋陽子が英詩をつけ、タイトルを”THE WATER MARGIN”とし、バンドに加入したばかりの3代目ドラマー、トミー・スナイダーが歌を担当。

1977年:BBCから発売された主題歌シングル盤がヒットチャート37位に到達。A面/ピートマック版日本語主題歌、B面/トミー版英語主題歌。

1978年:ヒットを受け、BBCはゴダイゴのファーストアルバム「新創世記」の全11曲のうち「僕のサラダガール」を主題歌「THE WATER MARGIN」に差し替え、さらにアルバムタイトルも同名にして発売。

そのアルバムが冒頭で紹介したものです。つまりこれはドラマ「水滸伝」のサントラ盤ではなく、「1曲だけ異なる『新創世記』イギリス発売盤」なんですね。「新創世記」は石川鷹彦がサポートでギターを弾き、レコーディング途中に初代ドラマーの原田が脱退し、良治が加入といういきさつがあります。ゆえに「THE WATER MARGIN」の裏ジャケに記載されているメンバーはそのまんま「新創世記」のメンバーなのです。

ちなみに英語版主題歌「THE WATER MARGIN」の演奏者。イギリスで発売されたシングル盤にはゴダイゴと記載されているようですが、当時ドラマーが抜けたりベースが参加していなかったり、それでいて先にカラオケだけを作らなきゃいけないとかで、その演奏者はミッキー吉野、浅野孝巳、鈴木正夫(ドラム/ペドロ&カプリシャス)、長岡道夫(ベース/ショーグン)とのことです。

こちらが「新創世記」(1976年・SATRILレコード)。よーーーく見ると、両サイドにある写真。上記アルバム「THE WATER MARGIN」の表裏ジャケ写真ですねぇ~~~~~

でも・・・。この”日本テレビ”が作った”中国の物語・水滸伝”に関わったのがきっかけで、ゴダイゴは同じ日本テレビ制作「西遊記」の音楽担当になり、その結果”モンキーマジック””ガンダーラ”のヒットにつながったんですよね

 

コメント (2)
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