昼エサは、将棋の里・天童市内の蕎麦の有名店「
水車そば」にて、何故かラーメン。
こちらのヒト曰くには、山形の蕎麦屋ってのは何故かラーメンをラインナップしてる店が多いらしく、且つ意外なことに、山形県は家計消費のなかに占めるラーメン代が日本一多い、日本一のラーメン消費県なんだそうだ。
そんなわけで、ここは古くから凄く有名な蕎麦屋であるにも関わらず、一緒にいた天童出身者、山形出身者とともに、3人揃って「鳥中華」。そして3人揃って、大盛り。
暫くして出てきたラーメンは、鰹出汁の甘い香りのする澄んだ醤油味のスープに太目のチョイ縮れ麺で、具材は鶏肉、葱、三つ葉、天カスに刻み海苔。そんな香りに包まれながら一口すすれば大きく納得。これは正に蕎麦屋のラーメン。スーブは完全に和風で、鴨せいろなんかのおツユのイメージ。いわゆる、プース、フーワーです。いわゆるって、そんなこと誰も言ってません。
まあ何しろ鰹風味でほんのり甘いおツユとチョイ縮れ太麺の絡みも良くて、三つ葉の香りもエクセレントなアクセント。いや、これは旨い。
鶏肉は「鳥中華」なんだから主役級の役回りのハズなのに、余り味付けされてなくて、無駄に主張し過ぎない控えめなポジション。それでいてひとたび口にすれば、その絶妙な火の通り具合と柔らかい口触りでその存在感を遺憾なく発揮します。
洗面器バリの丼サイズに一瞬ビビってたじろいだものの、終わってみれば最後まで淀みなくスルスルと喰うてしまってました。フーワーでパリサツなプースのおかげさまで、完食後の喰い過ぎ感も皆無。後味もサリアツで、ヒジョーにバイヤーな一杯でした。