気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

知らず知らずのうちに

2016-09-15 16:16:07 | 日記
僕に襲いかかった病気は大腸憩室炎が悪化し穴が開いたというものですが、憩室炎自体は珍しいものではありません。
会社の後輩にも2度なったという人がいます。
先日行った小料理屋の大将もなったことがあると言っていました。

2人に共通なのは「痛み」でした。

ところが僕の場合痛みはありませんでした。

先生が言うには場所の違いということでした。
簡単に言うと、内側か外側か。
僕のは内側でした。
痛みを感じれば病院にも行くでしょうが、痛みもなければ・・・。

憩室炎は絶食し点滴で炎症を抑えれば1週間程度で治るそうです。

痛みもなく、ただ便秘という症状しか出なかった僕は炎症が進行するのを何も知らず放っておくしかなかったのです。

恐ろしいのは、その間2度も内視鏡検査をしていたということです。
外側に広がる炎症は中からはわからなかったんですね。

つまりどうしようもなかった。
ということなんでしょう。

怖いです。
厄介です。

たかが便秘、されど便秘。
皆様もくれぐれもご注意の程を・・・。
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鳥のごとく

2016-09-15 13:13:07 | 日記
長い夜でした。
時、遅々として進まず。

寒さと痛み。
点滴から流れ入る痛み止めで痛みは次第に和らぎ、電気毛布が寒さをしのいでくれます。
それでも眠れぬ長い夜。
カーテンの隙間から見えるのはただただ黒い闇。

看護師さんがやってくるたび時間を訊いても朝の遠さを知るばかり。
夢なのか妄想なのか、様々な思いが駆け巡り交錯します。

5時間の予定が3時間以上も延びる大手術。
麻酔から覚めた僕の耳にして飛び込んだ執刀医の声。
「つながりましたよ」

手術前、僕はこう聞かされていました。
「もしかしたらつなげられないかもしれません」
僕の腸は普通の人より短いんだそうです。
おまけに炎症がひどく、前の手術で切った箇所が長かったからです。
先生は絵を描いて丁寧に説明してくれました。
普通、大腸は十二指腸から直腸までぐるりと小腸を囲むようにのびていますよね。
外側は膜で固定されているんですが、その膜を切って伸ばせばなんとか届くかも知れない。
そういう話でした。

それでも届かなければ、閉じたストーマと違う場所にまたストーマを作ることになる。
正直、めまいがしました。
これで完治すると思っていたのですから。

「確率は?」
先生は難しいと言いました。
「でも絶対無理なら手術はしません」とも。
「チャレンジすべきです!」

こうして臨んだ手術。
麻酔から覚めた僕に聞こえた言葉「つながりましたよ」
でも先生はもう一言つけたしました。
「万全を期すため、小さなストーマを設置しました」とも。

朦朧とする頭で僕はその言葉の意味を一生懸命考えていました。

そして長い夜。
眺めの良い部屋の外は雨でした。

先生はまた絵を描きながらこう説明しました。
何とかつながったが、縫合不全を起こさないようしばらく様子を見た方が良い。
3ヶ月から4ヶ月。
それでしっかりつながれば、新たに作ったストーマを閉じます。
「今度はこんなに大手術じゃありませんから」

神様の意地悪はまだ続くようです。
前回の手術の後、閉じるのは半年から1年後。
そう言われていましたから、遅い方になったと思えば良いのかも知れません。

痛い思いはしましたが。

僕のストーマ生活はまだしばらく続くことになりました。
まあすっかり慣れていましたから、前回のような不安はありませんが。
3ヶ月から4ヶ月。
年明けですかね。

また痛い思いをするのかと思えば憂鬱ですが、新しい年に新しい旅立ちと思えば。
確か来年は酉年ですよね。

羽ばたくには良い年だ。




コメント (1)
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