気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

常在戦場

2016-12-11 13:36:54 | 日記
病院の一階にはコンビニがある。
本も売っている。

コンビニの前で、主治医と遭った。
今日は日曜日。
彼らはいつ休んでいるんだろう。

二言三言言葉を交わす。
もう普通食になると言った後に、こう続けた。
「特に制限はないので何食べても良いですよ」

文庫本を2冊買い、水とコーヒーを買った。
そしてチーズ蒸しケーキも。
普段コーヒーはあまり飲まないが、つい買ってしまった。
制限がかかると、解かれた時に反動がある。
そういうことだろう。

県立中央病院で職員の喫煙が問題になっている。
禁煙外来を設けるには敷地内禁煙が条件となる。
厳密に言うと、どちらの病院も違反していることになる。
保険適用が認められず診療報酬を変換しなければならないのだ。

後輩記者が厳しく報道したので言いにくいし、悪いことは悪い。
でも日々緊張した仕事をしている医師たちが一服することに、余り
目くじらを立てたくはない。

結果的には不法行為だが、喫煙自体は違法でもない。
ストレス解消に痴漢をするような破廉恥なら許す気は毛頭ないが、喫煙ぐらいは大目に見てあげたい。

タバコをやめて久しいが、元々はヘビースモーカー。
喫煙者の気持ちはよくわかる。
一仕事終えた時の一服、悩んだ時の一服、何は無くともの一服・・・なんか安心するのだ。

世を挙げての禁煙ブーム。
喫煙者には住みづらい社会になっている。
昔はどこでもタバコ吸ってたよね。
さすがに時と場所はわきまえて欲しいが、厳しすぎるのは如何なものか。

いつ休んでいるとも知れぬ彼ら。
命を預かる彼ら。
夜中にも呼び出される彼ら。
いわば常在戦場にいる彼ら。

建物の陰でひっそりと楽しむくつろぎのひとときだっただろうに。

9ヶ月間、そんな医師や看護師たちにお世話になったボクは、すっかり医者贔屓になっている。



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ディラン

2016-12-11 10:42:27 | 日記
日曜日、手術から4日目の朝。
良い天気です。
遠くに低く連なる山の稜線がくっきりと見えます。
冬らしい凛とした光景です。

点滴も外れ、身軽になりました。
朝食から全粥になりました。
でも味がない。
半分近く残してしまいました。

昨夜、NHKスペシャルでボブ・ディランの番組をやっていました。
手書きの詩。
手元にある、あらゆる紙に殴り書きされた言葉のかけら。
推敲の過程。
完成され発表された詩すら変えてしまう執着。
彼は紛れもなく詩人でした。

エンディングに使われたのは、数年前のアルバム「テンペスト」の表題曲。
何処か懐かしさを感じさせるディランらしい歌です。

「まるで窓辺で子供がじっと雨を見つめているような声」
村上春樹は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」でそんな風に書いていました。

ボクはyoutubeでディランを聴きながら、病室の窓を流れていく白い雲でも眺めることにしよう。
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