ウォーキングの途中で雪が降り出した。
「初雪じゃ、濡れて行こう」と月形半平太を気取ったわけではないが、濡れて帰った。
雨なら雨宿りをするとこだが。
冷え切った躰を炬燵で暖める。
テレビは緊急事態宣言のニュース。
拙速は巧遅に勝るとは言うが、この泥縄はいただけない。
随分いい加減な制度設計だと思う。
1日6万円貰えたら日頃の稼ぎより良いと喜ぶ家族経営の店もあれば、とても足らない大型店もある。
一緒で良いはずがない。
そもそも飲食店が何万軒あるかは知らないが、全てを捕捉できるとはとても思えない。
どうやってやるのか。
従わない店は店名公表というが、これまた捕捉し切れるはずがない。
やっつけで店を作って金を貰おうとする輩もきっと出てくる。
政治家より詐欺犯の方が頭がいいのだ。
飲食店が主たる感染源のような扱いだが果たしてそうなのか。
飲食店に行くことが悪いのか。
食事をすることが悪いのか。
飲むことが悪いのか。
そうではない。
大人数で行って喋ることが悪いのだ。
1人で静かに飲食すれば感染させもしないし感染しもしない。
飲食店に時短を要請することではなく、国民に大人数の宴会を控えるよう「効果的に」要請すれば無駄な税金を投じなくても良いはずなのだ。
時短要請しようと店名公表しようと、従わない店は従わないし、行って騒ぐ奴は騒ぐ。
どうせ国民の誠意に頼らざるを得ないのならば、どうすれば効果的なメッセージが発せられるかを考えるべきなのだ。
春から夏、秋と脳天気に過ごして来たつけが来ている。
考える時間はたっぷりあったはずなのだ。
Go toでアクセルを踏むことしかせず、ブレーキの踏み方を考えていなかった。
全くお粗末な政治家たち。
「本降りになって出て行く雨宿り」
雪はまだ降り続いている。