「憎いあンちくしょう」という映画がある。
石原裕次郎と浅丘ルリ子が主演した日活映画である。
内容は覚えていないが、ボクがイメージする「憎いあンちくしょう」は、ボクが理想とする人間像に重なる部分がある。
「多少生意気で鼻持ちならないところもあるが、仕事は一級品だから切って捨てるわけにも行かない 」
即ち「憎い」「あんちくしょう」である。
これは「素直で従順で仕事も出来る」という、一見「完璧」に近いヤツよりもボクは好きである。
イチローは正に「憎いあンちくしょう」ではなかったか。
あのクセのある物言い。
聡明さが生み出す言葉は、ストイックと見れば哲学的だし、鼻持ちならないと見ればただの偏屈な気取り屋だし、その微妙な狭間を彼は堂々と歩き続けている。
恐らくそんな彼を嫌う人もいるだろうが、彼を堂々と歩かせているものは、彼のたゆまぬ努力がもたらした才能であり技術でありその結果の実績である。
彼の仕事にケチをつけることは誰もできない。
これすなわち「憎いあンちくしょう」である。
平成と共に去るイチロー。
恐らく安倍晋三は国民栄誉賞を贈ろうとするだろう。
過去2回、断ったイチローがどうするか。
政権の人気取りとも揶揄される国民栄誉賞如きでは彼の残した実績に比するとは思えないけどね。
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