川崎の事件をきっかけに「1人で死んで」論争が起こっている。
その言葉がきっかけで予備軍に火をつける危険性があるから言わないで、ということらしい。
「死ぬなら人を巻き添えにせず1人で死ね」というのは普通の感情。
別にどこかに潜む無名の「予備軍」を名指ししているわけではないが、そういう連中は病んでいるから自分の事と受け取ってしまうらしい。
だから言わないでという事なのだが、この考えは理解はするが共感はしない。
実際、川崎の加害者が発生する前にそうした発言がメディアで踊った記憶はないし、あの男が犯行に至るトリガーが何だったかは永遠に不明なのだ。
この世のどこかに必ず潜む犯罪予備軍。
世をはかなみ、世を拗ね、世を怨む。
自死の道連れに他者を巻き添えにするという捨て身の戦法が、どういう心の動きで遂行されるのか。
そんな事、誰にもわかるはずがない。
引き金は案外些細なことかもしれないのだ。
川崎の事件後の「1人で死ねば」という発言がトリガーになりうるなら、この世に危険は数多ある。
小説だって、映画だって、ドラマだって、漫画だって・・・。
歪んだ心の持ち主には全てが歪んで見えるのだ。
そんなものに対応しきれるはずがない。
「1人で死んでと言わないで」
とっても聞こえは良いが、実効性があるとはボクには思えない。
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