翌日、天気予報は雨でしたが、薄日が差すくらいまで回復しました。
今日は、定期観光バスで周辺を回ります。熊野交通の「世界遺産 熊野古道 大門坂と那智山めぐり」、約3時間弱のコースです。紀伊勝浦からは1日に4本運行されますが、午前中の2本は観光桟橋から乗車できます。
紀伊勝浦駅によってから、那智側沿いに登っていきます。
この那智側沿いは、昨年の台風12号で甚大な災害を受けたところで、土石流で犠牲者も出ています。河口にある紀勢本線の鉄橋も流失したそうです。
いまでも復旧の途中で、道路はいたるところで片側通行、護岸工事もまだまだで、瓦礫の処理さえ終わっていないところもあります。また、明らかに家があったと思われる更地もあり、被害が大きかったことが想像できます。
一日も早い復興を願っています。
さて、観光バスは、最初の見学ポイント、熊野古道大門坂に到着です。
見学時間は約15分なので歩くことはできませんが、雰囲気は感じることはできます。
勾配はかなり急で、苔むした石畳は雨上がりのため結構滑ります。熊野古道をゆっくり歩いてみたいとは思いますが、今の体力では無理かもしれません。
次に向かったのは、那智の滝。
鳥居をくぐり、下っていくと「熊野那智大社別宮飛瀧神社」に到着。滝が御神体になっています。
昨日の雨で増水していることもあり、この辺でもかなりの水しぶきです。
この先は有料で滝壺近くまで行くことができますが、観光バスの料金に含まれています。
しかしすごい迫力です。これで日本三名瀑全部制覇しましたが、姿もパワーもここが一番だと思います。ここまで来て良かったと思います。
次は、このコース最後のスポット、青岸渡寺と熊野那智大社です。が、これがかなり大変でした。
駐車場から、467段の階段を登らなければなりません。しかも天気は回復し、かなり気温も高くなってきました。
階段を何とか登ると、右側に青岸渡寺、左に那智大社があります。もともと一体だったのが、神仏分離で分かれたそうです。
まずは青岸渡寺から。西国三十三ヶ所の一番札所です。
急な階段を登ると、はるか海まで見渡せます。
そして那智の滝も。
ここはインドから渡来した裸形上人が那智の滝の滝壺で見つけた観音像を安置したのが始まりとされています。本堂の中はインドの寺院に似た雰囲気があるのは気のせいかもしれません。
<その2へつづく>