「たてしな薫風」の夕食は二部制で、17時45分、19時30分から選択することになります。
今回は昼食が遅かったのと、早い時間のほうが混んでいるとのことで、19時30分にしました。
確かに17時45分の夕食のためには、チェックイン16時では遅いので、他の宿泊客のチェックインが早いのも納得です。
時間になると部屋に電話があり、食事処に向かいます。食事処は、手前にテーブル席、さらに奥に畳敷きの部屋があり、こちらに案内されます。畳敷きの部屋もテーブルが設置されています。家族連や大人数のグループは手前のテーブル席が割り当てられると思われ、奥の座敷は静かに食事を楽しむことができます。
さて、今回はちょっと奮発して、【最高級信州プレミアム牛付き】お料理グレードアッププランを予約してあります。
食前酒 真澄 ゆず酒
前菜は正月らしい紅白と緑の盛り付けが美しいです。
奥:大岩魚 子持昆布 千枚漬マリネ
紅白の千枚漬がおめでたい感じです。
右:桜肉の叩き おろしポン酢添え
左:小松菜 紫花豆 胡麻ダレ掛け
中央:トコブシの柔らか煮
なめ茸 クリームチーズのカナッペ
見た目もきれいですが、味もおいしいです。
この宿の飲物は、日本酒は上諏訪の真澄、ワインは塩尻の五一わいんがメインで、種類も豊富です。グラスワインも五一わいんなので、まずグラスのロゼを注文します。
スープ 高原白菜のすり流し
サラダ 大根と水菜のハリハリサラダ
大皿で出てきて取り分けます。
野菜はおいしいです。しかし、量が多いです。とても食べきれません。また、ドレッシングが、太白ごま油と塩なのですが、塩が沈殿しており、塩がないと味が物足りなく、塩を入れるとしょっぱすぎで、これはちょっと残念でした。
御凌ぎ 信州プレミアム牛 炙り寿司
信州プレミアム牛は初めてですが、炙ってあるにもかかわらず、非常に柔らかい食感で、口の中で溶けるような感覚です。
今度はグラスの赤ワイン。
造り 信濃雪鱒 信州サーモン
信濃雪鱒はかなり身が柔らかく、調理は難しそうです。つまの代わりに寒天なのが永野らしさを演出しています。
煮物 プレミアム牛の洋風煮込。
一般的に言えばビーフシチューですが、この煮込みが絶品です。多分、野菜をじっくり煮込んで出汁をとっているのでしょう、優しくて奥の深い味わいです。
市販品や、自分で作ってもこの味は出せないと思います。
箸休 すだち蕎麦
そばは料理長手打ちの二八そばで、酸味と甘みのある出し汁との相性もばっちりです。
焼物 信州プレミアム牛の石焼き 白飯 吸物 香物
サーロイン、フィレ、いちぼが二切れずつ、結構なボリュームです。石はすでに加熱されています。石で焼いても硬くならず、溶けるような食感です。付け合わせの焼きねぎもおいしいです。
デザート 焼餅ぜんざい
コーヒーか紅茶を選ぶことができます。食事処でも、ロビーに移動してもよいとのことなので、ロビーに移動しました。さすがに夜のロビーは少し寒いです。
夕食は文句なくおいしいです。特に野菜がおいしく、野菜の扱いが得意なのでは、と感じました。個人の意見として、野菜のおいしい宿にはずれはありません。量的にも充分で、パンで空腹を満たすスタイルではありません。
一方、ドレッシングとかソース系にもう少し工夫があると良い、と個人的には感じました。
<二日目に続く>