このあとの予定ですが、「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ」、NHK杯の会場に向かいます。
競技は明日からですが、前日の公式練習のチケットが入手できたので、観に行くことにします。
札幌駅から会場までは、地下鉄で真駒内駅まで行ってシャトルバス、が一般的ですが、真駒内に行くのも三回目なので、少し知恵を働かせて、今回は路線バスで行くことにします。
札幌市内は結構バス路線網が発達していて、真駒内の会場周辺にも札幌から直通する路線バスが何本かあります。札幌市街の中央~東側は北海道中央バス、西側はじょうてつバスのテリトリーで、今回は会場最寄りのバス停、曙町に行く南54系統に乗ることにします。
じょうてつ、の名前からわかる通り、元は定山渓鉄道というのがあって、鉄道はなくなっても名前に鉄が残っています。
このように鉄道は廃止あるいは譲渡されても名前に痕跡を残すバスは結構あって、加越能バス(加越能鉄道:現在の万葉線)、臨港バス(鶴見臨港鉄道:現在のJR鶴見線)などがそれに該当します。
札幌駅南口のバスターミナルは、ホテルJRタワー日航札幌の隣のビルの一階にあります。地下鉄だとさっぽろ駅までは歩いて10分程度かかるので、アクセスは非常に良いと言えるでしょう。
バスの本数は日中は30分毎と、多くはありません。出発時刻が近づくと、一般の乗客の他、やはり会場に行く行くらしい人たちが続々と乗ってきて、ほぼ満員で発車します。皆さんよくご存じです。
札幌駅バスターミナルを発車したバスは、時計台の横を通り、北海道庁の赤レンガを遠くに見ながら西へ進み、石山通りを南下します。景色を見ることができるのもバスの良いところです。
途中のバス停に停車するたびに乗客が増え、大通公園にある西11丁目駅前、NHK杯のオフィシャルホテルでもあるプリンスホテル最寄りの中央区役所前バス停では会場に向かう人が大勢乗り込み、通路の移動もできないほどの超満員となります。確かにこの辺に宿泊していれば、わざわざ地下鉄に乗るよりよほど効率的です。
この先は徐々に降車客があり、曙町バス停に到着。ここで降車します。札幌駅バスターミナルから40分、210円でした。ちなみに地下鉄のさっぽろ~真駒内は18分ですが290円、シャトルバスに乗ることを考えるとバスのほうに軍配が上がります。
曙町の一つ手前、真駒内本町のバス停止まりのバスも多く、ここからも歩くことはできますが、長い上り坂なので行くときはやめたほうが良いかもしれません。
曙町バス停からは徒歩5分程度で会場に到着です。
丁度ペアの練習が終わるところで、女子シングル、男子シングルの公式練習を見ることができました。
選手は練習着、女子選手はメークもしていないので、大分雰囲気が違います。紀平選手だけは試合用の衣装で登場しましたが、衣装を変えたので、それも含めて確認したかったのでしょう。
その紀平選手が4Sに挑戦したり、横井選手が3Aに挑戦したりと、競技当日では見られないところも見られて、なかなか面白かったですね。
それにしても、コストルナヤ選手は美形だと思います。フィギュアスケートの女子選手は美人が多いですが、その中でも一番の美形だと思います。若いころの仙道敦子さんを外国人にした感じです。
公式練習は16時過ぎに終了します。
このあと、藻岩山に行って夜景を見ようかとも思っていたのですが、先週末から風邪気味で、一行に体調が良くならないので、早めに夕飯を食べてホテルに帰ることにします。
先ほどのルートの真駒内本町まで歩くのも手ですが、来るときの混雑状況を見ると帰りもかなり混雑することが予想されます。なので、別ルートを試すことにしました。
会場から五輪通りを西に歩き、真駒内川、豊平川を渡ります。先週はだいぶ雪が降ったようですが、日の当たる場所ではもうほとんど雪は残っておらず、日陰に残った凍結した雪に気を付ければ歩くことには問題ありません。
橋を渡ったところの交差点を南に行くと、藻岩高校前バス停があります。ここからも札幌駅行のバスが出ています。
会場からは徒歩20分程度、積雪期には厳しいでしょうが、今の時期であれば十分歩くことができます。
真駒内本町に行くよりは少し距離がありそうですが、平坦なのでむしろ楽かもしれません。道路の交通量は多く、バス停の先にアパホテルがあり、スケート帰りの人も結構歩いているので、寂しい感じもありません。
ここから出る札幌駅行のバスは快速7と8系統、日中は3~4本/時の運転と本数も比較的多く、快速運転であり、停車するバス停が少ないため、早いです。スケート帰りの人は数人しかおらず、一般の乗客は多めでしたが座ることもできました。
長時間待って満員のシャトルバスに乗り、満員の地下鉄で帰るよりはよほどましだと思いますが、いかがでしょうか。
このバスのもう一つのメリットはすすきのを通ることで、今日は夕食をとるためにすすきので降車します。所要時間は大体30分くらいでした。
すすきのは言わずと知れた札幌最大の歓楽街です。特徴的なのは、いろいろなカテゴリーの店が混在していることで、それに合わせてか、道行く人もサラリーマン、若者、観光客、高校生、外国人とかなり混沌としています。そして、客引きの多い待ちでもあります。交差点で信号待ちしているとすぐに寄ってきます。
今日はガイドブックにものっている有名居酒屋、開陽亭本店に行くことにします。怪しい店の多い細い道沿いのビルの地下にあり、店の前まで行かないとそこにあることがわかりません。
予約はしていませんでしたが、19時までなら、ということで入店できました。平日なので出足が遅いようで、入店することができましたが、確実に入店するのであれば予約したほうがよさそうです。
ちなみに今日は活イカは入荷していないとのこと。
まずはビール。当然サッポロビールです。お通しは白松前漬と鰊の麹漬け。
たちポン酢。
刺身盛り合わせ。二人前の小磯盛。二人前とは思えないボリュームです。そしてとてもおいしいです。
北寄貝は臭みはなく、食感も弾力があってしかも軽いです。タコもプリプリです。
えんがわ、というとヒモみたいなものを思い浮かべますが、こんな肉厚で大きいえんがわは初めてです。
そして、北海道じゃないと食べることはほぼできないニシンもおいしいです。
ししゃも焼きとクリームコロッケ。
言うまでもありませんが、カラフトシシャモではなく、本シシャモです。
これも北海道じゃないと食べられないでしょう、ホッケのルイベ。
北海道に来てから魚介ばかり食べているので、この辺で肉が食べたくなりました。豚串。
北海道の定番、じゃが塩辛。
自宅でも時々食べるのですが、本場はやはり違います。何が違うか、というと、やはりジャガイモが一番違うと思います。
さつまいものようにホクホクで甘いジャガイモ、なかなか家の近くでは見かけません。
そしてこの店の名物、うにぎり。中に塩うに、上には生うに。海苔との相性も抜群です。
これの他に日本酒とオールフリーを注文して10000円ちょっと、安くはないですがクオリティを考えると充分満足だと思います。人気店なのも納得の内容でした。
<その3に続く>