夕食の時間になったので、食事処に向かいます。
チェックイン時、座敷と椅子席の希望を聞かれたので、椅子席を希望したところ、チェックインした建物を指定されたので、そちらに向かいます。
今回は、標準のプラン、長七という会席料理のプランです。
先付 炙り帆立と摺りおろし林檎酢 白髪セロリ
まずはいきなり意外な組み合わせからです。最近、フルーツと魚介を合わせる料理に出会うことが多いような気がします。
八寸
菜花の白和え 梅花人参
和三盆仕立ての栗きんとん
燻鮭の椿寿司
自家製唐墨 梅花大根
海老の松風
千社唐の西京漬け 黒豆
梅をちりばめた春らしい一皿です。
味もおいしいです。特に白和えは奥が深い味で、今まで食べた白和えの中では一番おいしいと思います。
日本酒は、種類は多くないものの、静岡の有名どころがそろっています。
五勺から選べるのもうれしいところです。このグラス、香りがグラスの中にとどまるため、香りを楽しむことができる、なかなかの優れものでした。
値段も安めなのが、さらにうれしいところです。
御造
金目鯛の焼霜造り、ぶり、やりいか
金目鯛にのせてあるのはぽん酢の水晶寄せ、ただのポン酢ではなく、奥の深い味付けです。火を通して味が濃くなった金目鯛とよく合います。
いかはコリコリ、ブリも適度な脂でおいしいです。房総の宿よりも魚の扱いは上手です。
蓋物
里芋の饅頭 銀杏入り 鱶鰭春菊あんかけ 結び紅白 松葉柚子
鱶鰭なんていつ以来でしょうか。味付けもちょうどよいです。
中猪口 伊豆の苺と天城山葵のソルベ
結構山葵が効いていますが、苺と山葵の相性は悪くないです。
焼物
近海寒鰆の味噌幽庵焼き 金柑 芹の黒胡麻和え おろし
味噌の味付けがとても好みです。これも今まで食べた中で一番かも。
御飯
煮穴子の炊き込み 生姜 針大葉
留椀
法蓮草の摺り流し 揚げ粟麩 黒胡椒
香の物
胡瓜の黒文字漬け 柚香大根 汐吹昆布
御飯は薄味で、意外にあっさりしています。法蓮草の摺り流しも、それほどほうれん草が強くなく、意外に癖はありません。
最後は自家製わらび餅。
「花吹雪」の夕食、文句なしにおいしかったです。前日に予約して、こんなにおいしい料理が食べられるとは思っていませんでした。
我々にはちょうどよい量でしたが、多く食べる人には物足りないかも。
夕食の後、部屋に戻ります。
現在、コロナ対策で従業員は部屋に入らないとのことで、布団は自分で敷くシステムになっているとのこと。
布団を敷き、少し休んでから温泉に向かいます。
この日は伊豆もかなり冷え込んでいて、浴衣に厚手のどてらで外を歩くと凍えそうになります。
今回は、森のうさぎ棟にある貸切風呂に行くことにしました。
こちらは窓を開けると外につながる、半露天構造となっています。
お湯はかなり熱く、だいぶ水を入れないと入ることができないくらいでした。
寒いのにお湯に入れない状態でしばらく待つことに。
折角温泉で温まっても、風呂上がりに浴衣を着ているうちに、足元から冷えてきます。
早く部屋に帰って、風邪をひく前に寝る音にします。
<二日目に続く>