本日の宿は、「笛吹川温泉 坐忘」です。
評判の良い宿で、なかなか予約が取れず、いつか来てみたいと思っていた宿です。
そんな予約の取れない宿なのに、実は過去に二回予約をキャンセルしていて、一度目は昨年12月、インフルエンザに罹患、二度目は今年のゴールデンウィーク、まあこちらはいかんともしがたい状況だったわけですが、いずれもウイルスが原因でキャンセルを余儀なくされており、今回三度目の正直でようやく来ることができました。
「坐忘」は甲府盆地の北東、笛吹川が甲府盆地に降りてくるあたりにあります。国道140号線から小さい橋で笛吹川を渡り、川沿いに進むと現れます。
もっとひなびた雰囲気かと思っていましたが、結構規模が大きく、そして思ったよりも高級旅館です。規模は大きくても19室しかありません。
高級感あふれるロビーでチェックインします。
ロビーからは見事な庭園が見えます。
池には錦鯉が。奴らはいつでもハングリーです。
この宿は、日本最古のワイナリー、まるき葡萄酒の系列で、玄関にはワイン棚がしつらえられています。
本日予約したのは本館離れの「乾徳」という部屋です。
本館の廊下を進み、
一旦外に出て、階段を上がったところにあります。
部屋は普通の和室、12.5畳なので広さも充分です。
敷地の一番端にあるため、窓からの眺めはよくありません。竹林、というより竹藪が広がります。
部屋付の温泉。源泉かけ流しです。一応半露天ですが、あまり解放感はありません。大浴場と両方入りましたが、こちらのほうが成分が濃いように感じました。
宿の前には笛吹川が流れます。遠くに見える三角形の高い山は乾徳山、今回宿泊する部屋の名前の山とのことです。
こちらは別邸離れのあるエリア。食事処はこの道を進んだ先にあります。
雨の日や、今日のように暑い日は、移動がちょっと大変です。
敷地内はどこも見事に手入れされています。
食事処。古民家を利用しています。内部は食事の時に。
さて、本館の二階にはライブラリーがあり、自由に使うことができます。
見た感じ、昔は大宴会場、という雰囲気です。
ここではソフトドリンクの他、ワインも自由に飲むことができます。
本館二階の部屋だとこのラウンジが使い放題で、結構良いと思います。本館離れはどこに行くにも移動が多く、また敷地が広く移動距離も長いので、ちょっと大変です。
さて、部屋に温泉はありますが、まず大浴場に行ってみることにします。
大浴場は広く、ガラス張りの浴室は開放感抜群です。
しかもほとんどの部屋が温泉付きのため、混雑することもなく、これであれば温泉なしの部屋でも十分と思います。
お湯はわずかにイオウ臭がある無色透明で、アルカリ性なのでかなりぬるぬる感があります。風呂上がりにはさっぱりした感じの、夏向きの非常に良いお湯です。ここまで良いお湯だとは思いませんでした。
内湯も広いですが、さらに広大な露天風呂があります。
露天風呂の奥には洞窟があり、その中からお湯が出てくる様子はアトラクションのようです。
この洞窟の中が、温泉パワーが強く感じられ、気持ち良かったのですが、残念ながらアブがやってきたので、早々に退散せざるを得ませんでした。
洞窟のある露天風呂は、翌日は女湯になります。
<その4に続く>