新庄から国道13号を北上し、秋田県に入ったところで国道108号を通り、由利高原鉄道の矢島駅に到着。
この辺は、鉄道にしても車にしても、首都圏から感覚的に最も遠いエリアかもしれません。
最近、この手のローカル私鉄はアニメキャラとのコラボが定番ですが、ここは宇宙戦艦ヤマトのようです。
ところで、矢島駅の売店には「まつ子」さんという面白い方がいます。何の予備知識もなく行ったので知りませんでしたが、結構有名な方のようです。ぜひ会いに行ってみてください。
矢島駅を後にし、本日の宿に向かいます。本日の宿は「フォレスタ鳥海」。鳥海山を望むブナの森の中にある公共の宿です。
ここを訪れるのはたぶん4回目ですが、6~7年ぶりです。
ここの部屋は洋室で、ユニットバス付、どちらかというと部屋の作りはビジネスホテルに近いですが、部屋の調度品はイタリア製で、リゾート感は充分です。
ただ、以前に来たときに比べ、当然ですが若干くたびれた感があります。
そして、ここの売りは、全室鳥海山が望めることです。この日は残念ながら山頂あたりに雲がありました。
温泉は数年前に新たな源泉を掘り当てたとのことで、以前に比べぬるぬる感が増しています。ただし消毒臭の強さは昔と変わっていないようです。
それよりも、日帰り入浴客の多さには参りました。決して狭いわけではありませんが、常に洗い場は一杯で何人か待っている状態、しかも小学生の団体まで入ってきて大混乱状態です。
公共の宿である以上、ある程度は仕方ないですが、あまりにもひどい状況は勘弁願いたいです。
さて、夕食はレストランで。ブナの木に囲まれたレストランは素敵な雰囲気です。
夕食は洋食フルコース、和洋懐石が選べますが、今日は和洋懐石です。
前菜とお造り。
まぐろのたたき。
むきがれいの煮付け。味は良いですが骨の量が半端ではなく食べにくいことこのうえありません。
トマトとオクラの和え物となすの煮物。トマトとオクラの和え物はぬるぬる感がなく、味も薄めで予想と違いました。
メインの海老料理。
そして牛ステーキ。ここまででかなりヘビーな内容でしたが、
さらに稲庭うどん。
最後はデザート。
食事は悪くはありません。特に素材は良いものを使用しています。ただ、味付けが甘めで、その分ヘビーな印象があります。
ところで、ここでも日本酒を注文しました。矢島の天寿酒造のプライベートブランドです。
これがかなりの甘め。青森もそうでしたが、この辺は日本酒甘め地域なのでしょうか。しかし、食事の味と日本酒の甘目がかぶってしまい、食中酒としては明らかに不向きだったのが残念でした。
フォレスタ鳥海の感想は、立地、」温泉、食事、部屋、接客等全体的に悪くなく、公共の宿としてはトップクラスであることは間違いありません。ただ、細かいところでもう少し気を使ってもいいのではないか、とは思うところはあります(たとえば、部屋の窓ガラスに手のあとがべっとりついていたり等)。
あとは、そろそろ部屋のリニューアルを考えても良い時期に来ているのかもしれません。
<2日目に続く>