これも
リリー・フランキー『東京タワー~』なみに
すり切れるまで使われてるネタだなあ。
映画「ツレがうつになりまして。」58点★★☆
実話から生まれた
人気コミックエッセイの映画化です。
売れない漫画家の晴子(宮あおい)は
夫=ツレ(堺雅人)とイグアナとの3人暮らし。
几帳面なツレは
毎朝、お弁当を作って会社に行く
マジメなサラリーマンだ。
だがある朝、ツレが
「お弁当が作れない」と泣きそうな顔で言う。
しかも「死にたい」と言い出した。
病院に行ったツレは
「うつ病」と診断される。
二人は悩みながらも
病気と向き合おうとするが――?!
原作マンガが発売されたのは2006年。
当時から考えると
「うつ病」認知度は70倍くらいになった気がする。
あまり資料もなかった時代でもあり、
このマンガの貢献度は、実際ハンパないでしょう。
番長もこれ読んでいろいろ勉強しました。
で、ドラマになったりもして、
今回は映画化。
中身は同じ話なんで
それだけ、影響力も貢献度も
まだまだ必要とされているんでしょうね。
で、映画はというと
かなり色味を抑えたほのぼの系。
宮あおいと堺雅人のコンビもいいし、
決して重かったり、シリアスではないんですが、
思ったよりトーンが暗かった。
たぶん
クラシックの選曲のせいでもありますね。
なにより
シリアスではない作品で
「うつに苦しむ」人を演じなければならない
堺雅人が大変そうだった。
これは、難しかったでしょうねえ。
がんばってると思いますが。
やっぱり実写で映像にすると、
扱いが難しい題材なんだな……と改めて
感じさせられました。
それに
昨年の「ダーリンは外国人」もですが
エッセイマンガの実写化で、みんながハマる罠なのか
途中ではさまるイラストが
いまいち。
原作者夫婦がカメオ出演するのまで
「ダーリン~」と同じだし。
どうせ映画にするなら
「モテキ」みたいに
新ネタか、新味入れてぜひお願いしますー。
★10/8から全国で公開。
「ツレがうつになりまして。」公式サイト