ピンク映画のいまおかしんじ監督と
あのクリストファー・ドイルがタッグを組んだ
人呼んで“ピンクミュージカル”。
ミュージカル……(笑)
「おんなの河童」65点★★★
地方の工場で働く35歳の明日香(正木佐和)は
恋人(吉岡睦雄)との結婚を控え、
ラブラブな日々を送っていた。
が、そんな彼女の前に
突然河童が、現れる。
なんと彼は高校時代に
溺れて死んだ同級生、アオキくん(梅澤嘉朗)だった。
風呂に住み着いたアオキくんに
最初は困惑する明日香だったが――?!
最近、海外では
日本のピンク映画への評価が高まっているそうで、
そんな背景を受けて出来上がった、
ドイツ人プロデューサーによる
日×ドイツ合作の“ピンクミュージカル”です。
ベルリン出身アーティスト、ステレオ・トータルによる
ピコピコ電子ミュージックといい
全編、とぼけた味わいと、けっこうな爆笑と
エロスに包まれた映画です。
まあホントに唐突に踊るし、歌うし、
河童のくちばしとか
妙にリアルだし(笑)
作り手も楽しそうに遊んでるんだけど、
しかし
ふざけてる、というふうには見えず。
なにより
妙に礼儀正しい河童に好感が持てるので
怒れないんですよ(笑)
河童役は「童貞。をプロデュース」の梅澤嘉朗氏です。
冒頭の畑の中の河童とか
工場でのダンスとか、
ラストの緑の渓谷でのシーンとか、
すっとんきょうなんだけど
記憶に残るシーンが多いのも
C・ドイル氏の手業でしょうかね。
主演の正木佐和さんの印象でしょう
包み込む愛が温かいんで、
肩の力を抜いて観るのがいいでしょう。
最後は切な笑いでした。
一応、R-15ですハイ。
★10/8からポレポレ東中野・ユーロスペースで公開。
「おんなの河童」公式サイト