ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス

2015-06-01 19:32:57 | は行

このシリーズ好きなんだけど、
みんな観てるんだろうか・・・と
ときどき不安になる(笑)


「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」71点★★★★


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前回、ハンガー・ゲームの闘技場から
危機一髪で救出されたカットニス(ジェニファー・ローレンス)。

彼女を助けたのは独裁国家パネムに反乱する反乱軍だった。

反乱軍を率いるコイン首相(ジュリアン・ムーア)と
腹心のプルターク(フィリップ・シーモア・ホフマン)は

彼女に革命のシンボル“マネシカケス”(=モッキングジェイ)の
役目を担うように求める。

だがカットニスは
パネムに捕らえられた仲間のピーター(ジョシュ・ハッシャーソン)が
気になってしかたない――。


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シリーズ第三弾にして
最終章の、前編(笑)。


できれば続けて公開してほしいよなあと思いつつ
やっぱり
このシリーズのファンなんですハイ。


他の戦闘モノやアクションものとは違う
ヒロインメイキングの方法が、やっぱり異質なんですよね。


そもそも
生き残りのための“ゲーム”に命を賭けなければならないという
大義なき、よくわからん設定のなか(苦笑)

素朴な少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)が
ゲームに参戦し

ヒロインらしいヘアメイクをされたり、
プロデュースされて戦う。

彼女の自己犠牲の精神や、高潔さが
みんなを引き付けていくんだけど、

それって
個人の自尊心が
人にプロデュースされ、“観客”に見られることで
肥大化していくということでもある。


珍妙に感じつつ、
これが戦争の現実なのかもしれん、と思わせられる点に
毎度、感心してしまうのだ。


で、前作のゲームで
なんだなんだ?という感じで救出されたカットニスは

独裁国家パネムに対抗する反乱軍の
リーダー(ジュリアン・ムーア)や、参謀(フィリップ・シーモア・ホフマン)のもとで
かくまわれている、という設定。


民衆を蜂起させるプロパガンダの役割を担う彼女は、
プロモーションのための映像を撮影したり
その映像にリアリティを出すために実際の戦場へ行ったり。

なんじゃそりゃ!なんだけど
戦闘組織が映像で広報合戦とか
実際ありますからねえ。

そしてカットニスは
宣伝部長としての役割を果たしつつ、
ホンモノの戦闘をする味方の行動を
司令室からリアルタイムにモニターで見たりする……という。

今回はほとんど戦闘に加わりすらしないのだ!(笑)


しかし
ジェニファー・ローレンスのヒロイックさは
そんな状況ですら2時間を持たせてしまうんですねえ(ホントかよ。失笑)


前作からキーパーソンとして登場している
フィリップ・シーモア・ホフマンも
しっかり出番多くて嬉しく(涙)

冬公開の「FINAL:レボリューション」がいよいよ最後。
ラストまで、期待を裏切らなそうです。


★6/5(金)から全国で公開。

「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」公式サイト
コメント
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