ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

本能寺ホテル

2017-01-12 23:28:55 | は行

綾瀬はるか氏のおとぼけが期待どおり。


「本能寺ホテル」58点★★☆


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現代。

倉本繭子(綾瀬はるか)は
結婚を前に、彼氏の両親に会うために京都にやってきた。

予約の手違いでホテルを探すはめになった彼女は
レトロな「本能寺ホテル」を見つけて、宿泊することに。

だがエレベーターを降りると、
そこは1582年の本能寺。

繭子はそこで「本能寺の変」の前日の、
織田信長(堤真一)に会うことになり――?!


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脚本制作にまつわる
諸処事情をツイッターで目にしていたので
鑑賞前から相当にモヤッとしてしまいますが

映画に、まして俳優に罪はありません。
(とか考えちゃうところがすでに罪なんですけど!泣

映画としては
綾瀬はるか氏らしいおとぼけが期待どおりで
歴史への興味の第一歩になりそう。

まあ歴史オンチなワシも、この映画で実際
「本能寺の変」をググったわけですが
本当に諸説あり、謎ありで
ミステリーの題材になる要素が満載なんですねえ。

それを考えると
もっと重層に複雑なミステリーでもよかった気がする。


話は現代に生きるヒロインがひょんなことから
本能寺の変の前日にタイムスリップし
行ったり来たりする・・・というものだけど

歴史のナゾ、というよりは
特にやりたいことも見つからず、
なんとなーく就職し、なんとなーく結婚することになった
ヒロインの“自分探し”的要素が強いんですね。

テンポもややスローで
もそっと書き込みと、厚みが欲しかったなと感じました。

ただ意外に「京都観光」の要素があって
行きたくなるのがいいかも。

金平糖の店とか、有名だもんね。


★1/14(土)から全国で公開。

「本能寺ホテル」公式サイト
コメント (3)
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