このタイトルしかつけようがないよね・・・
「きっと、いい日が待っている」69点★★★☆
*****************************
1967年、デンマーク・コペンハーゲン。
13歳のエリック(アルバト・ルズベク・リンハート)と
10歳のエルマー(ハーラル・カイサー・ヘアマン)の兄弟は
シングルマザーの母親とつましく暮らしていた。
しかし、母親が病気になってしまい
二人は児童養護施設に送られる。
そこは上級生からのイジメと
そんなことは知らぬ存ぜぬな教師たち、
そして
限りなく威圧的な校長が巣くう
地獄のような場所だった――。
兄弟は「すぐに母親が迎えにきてくれる」と信じ、
日々を生き抜こうとするが――?!
*****************************
1967年、デンマーク、コペンハーゲンの少年養育施設で
実際に起こった事件を基にした作品。
本当にこのタイトルしかつけようがないというか
かなり、つらいです(泣)
困難を描く物語はままあるけれど、
「なかなか救いがない」度合いでは近年稀に見るかも(苦笑)
悲惨な施設に入れられても
「すぐに母親が迎えに来てくれる」と信じ、
なんとか日々をやり過ごそうとする幼い兄弟。
反抗的な兄と、想像力豊かな弟のキャラクターはとてもよくて
特に弟をひたすら守ろうとする、兄貴が切ない。
映画全体もピュアでいいんですが
まあ
とにかく彼らの試練の厳しいこと!
あらゆる希望は打ち砕かれ、頼りになりそうな人は消え、
かすかな光は灯りそうになると、フッとあっけなく吹き消される。
そんな状況の繰り返しで
次第に翼をもがれていく兄弟が気の毒で
ちょっとしんどくなってしまいました。
それでも、約2時間を耐えたあとの
展開には喝采!
なにより、これが
さほど昔ではない時代に起こった実話だという重みは
噛みしめなければならないなあと。
★8/5(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
「きっと、いい日が待っている」公式サイト