70分、サクッとこんな映画を見たいときもある。
「静かなふたり」71点★★★★
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27歳のマヴィ(ロリータ・シャマ)は
最近、パリに越してきたばかり。
周囲になじめず、
いつも一人、カフェで本を開いている。
あるとき、マヴィはカルティエ・ラタンにある
小さな古書店で住み込みで働くことに。
店主のジョルジュ(ジャン・ソレル)は
謎の多い人物だが
二人にはどこか、通じるものがあるようで――?!
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イザベル・ユペールの娘ロリータ・シャマ主演。
省略化がスッキリと気持ちよく、
でもたくさん反芻できる70分をいただきました。
なんといってもロリータ・シャマが魅力的。
冒頭の「片足立ち、ボリボリ」シーンから
ズキュンと魅了され
華奢でアンニュイでセンスのいい顔なんだけど、
笑った顔が徹底的に可愛くない(笑)
そんなところがいいんですよう。
そんな彼女と
祖父ほども年の離れた書店主ジョルジュ
(「昼顔」のジャン・ソレル!)の間に生まれる
「なんか、通じてる」空気感。
静かに、おだやかに築かれていく関係が
とても「いい感じ」だった。
そしてもれなく
ユペール血統の女子は猫と相性がいいんですねえ。
彼女と暮らす、猫のジャックが
なついてるんだか、つれないんだかで(笑)超かわいい。
一人で立つこともいとわない、
孤高と誇りの風情をまとう女性には
やっぱり猫が似合うんですわ。
★10/14(土)から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
「静かなふたり」公式サイト