「ギフテッド」マーク・ウェブ監督が
「(500)日のサマー」以前に惚れ込んだ脚本だそうです。
「さよなら、僕のマンハッタン」68点★★★☆
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NYに生まれ育ったトーマス(カラム・ターナー)は
親元を離れ、自分探しの真っ最中だ。
出版社を営む父(ピアース・ブロスナン)は
「うちの会社で働け」と言うけれど、素直に受け入れることはできない。
そんなある日、トーマスは
アパートに越してきた中年男性(ジェフ・ブリッジス)に話しかけられる。
一見、妖しげだが、話を聞いてくれる彼に
トーマスは親にも言えない悩み――好きな女の子のこと、しかし彼女には彼氏がいること
ゆえに自分は人生が八方ふさがりなのだー―と、打ち明け始める。
そんなトーマスは、さらに驚くべきことを知ってしまい――?!
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ウディ・アレンを思わせる
ニューヨーク舞台の青春ドラマ。
かつてアート&カルチャーの発信地として盛り上がり、
しかしいまは、ちょっと“旬をはずした”感じのニューヨークの
もやっとした感がおもしろかった。
主演は「ファンタスティック・ビースト」続編出演のカラム・ターナーで
やわ~な感じのメガネ男子っぷりはなかなかいいし、
オチに向かって明らかになる、彼の秘密など
主軸の話は悪くない。
でも、なんというか
素材はよくある感じなんですよね。
不倫とか、父子の不仲とか。
だからもひとつ、響いてこなかったのかな……。
それに
いまどき、こんなに出版業界って羽振りがいい?とか
作家のステイタスって、こんなに高い?とか
そういう部分に、ちょっと懐古主義的な感じがしてしまった。
でも
NYが好きで、「いま」の現地の感覚を共有できる方、そして
音楽好きの方には、別に響くツボがあるんだと思います。
★4/14(土)から丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開。