クイーンの歴史を初めて知った。
「ボヘミアン・ラプソディ」72点★★★★
****************************************
1970年、ロンドン。
生い立ちや容姿にコンプレックスを抱える青年フレディ・マーキュリ-(ラミ・マレック)は
昼は空港で働き、夜はライブハウスに通い詰める日々。
終演後、フレディが
出演バンドのギタリスト、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)と
ドラムのロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に声をかけると
ちょうどボーカルが辞めたところだという。
「僕、曲も作るし、歌えるよ」とフレディは二人に自分を売り込むが
相手にされない。
だが、フレディが歌い出すと、二人の顔色が変わった。
――こいつは、なかなかすごいぞ?!
そしてフレディはバンドに加入し
1年後「クイーン」としてアルバムを製作することになるが――?!
****************************************
あのフレディ・マーキュリーと伝説のバンド、クイーンを
ブライアン・シンガー監督が描いた作品。
想定以上に王道で、
学生バンド時代から、ボヘミアン・ラプソディ制作あたりまでなど、
泥臭いほどなんだけど
パターン化することを好まず、
実験的手法を試み続いたバンドの成り立ちや、
衝突しつつも、互いを高め合う
彼らの道のりがしっかり描かれることで
それであの曲が出来たのか!というおもしろさがあったし、
その後、セクシュアリティに揺れ、迷走もする
フレディ・マーキュリーにとって
バンドが「帰れるホーム」となっていく、
そのかけがえのなさを、きっちり表現しているなあと思いました。
アイコンと化しているフレディ・マーキュリーを演じた
ラミ・マレックの勇気と渾身の迫力にも感服だけど
ギターのブライアン・レイを演じた
グウィリム・リーがいいなあ!
黙々としたキャラも好きなんですが
最後の実映像見て、「え、本人にそっくりじゃん!」と驚きました。
実際、本人も「自分にしか見えない」と驚いていたそうで
これ、ファンにはたまらないだろうなあ。
ラスト、21分の舞台はホントに圧巻!
ただ、音楽括りで言うと
生歌やライブシーンの魅せ方のエモーショナルさでは
ガガの「アリー/スター誕生」(12/21公開)にちょーい軍配かなあとワシ的には。
★11/9(金)から全国で公開。