ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ボヘミアン・ラプソディ

2018-11-09 23:28:51 | は行

 

クイーンの歴史を初めて知った。

 

「ボヘミアン・ラプソディ」72点★★★★

 

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1970年、ロンドン。

生い立ちや容姿にコンプレックスを抱える青年フレディ・マーキュリ-(ラミ・マレック)は

昼は空港で働き、夜はライブハウスに通い詰める日々。

 

終演後、フレディが

出演バンドのギタリスト、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)と

ドラムのロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に声をかけると

ちょうどボーカルが辞めたところだという。

 

「僕、曲も作るし、歌えるよ」とフレディは二人に自分を売り込むが

相手にされない。

だが、フレディが歌い出すと、二人の顔色が変わった。

 

――こいつは、なかなかすごいぞ?!

 

そしてフレディはバンドに加入し

1年後「クイーン」としてアルバムを製作することになるが――?!

 

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あのフレディ・マーキュリーと伝説のバンド、クイーンを

ブライアン・シンガー監督が描いた作品。

 

 

想定以上に王道で、

学生バンド時代から、ボヘミアン・ラプソディ制作あたりまでなど、

泥臭いほどなんだけど

 

パターン化することを好まず、

実験的手法を試み続いたバンドの成り立ちや、

衝突しつつも、互いを高め合う

彼らの道のりがしっかり描かれることで

それであの曲が出来たのか!というおもしろさがあったし、

 

その後、セクシュアリティに揺れ、迷走もする

フレディ・マーキュリーにとって

バンドが「帰れるホーム」となっていく、

そのかけがえのなさを、きっちり表現しているなあと思いました。

 

アイコンと化しているフレディ・マーキュリーを演じた

ラミ・マレックの勇気と渾身の迫力にも感服だけど

 

ギターのブライアン・レイを演じた

グウィリム・リーがいいなあ!

黙々としたキャラも好きなんですが

最後の実映像見て、「え、本人にそっくりじゃん!」と驚きました。

実際、本人も「自分にしか見えない」と驚いていたそうで

これ、ファンにはたまらないだろうなあ。

 

ラスト、21分の舞台はホントに圧巻!

 

ただ、音楽括りで言うと

生歌やライブシーンの魅せ方のエモーショナルさでは

ガガの「アリー/スター誕生」(12/21公開)にちょーい軍配かなあとワシ的には。

 

★11/9(金)から全国で公開。

「ボヘミアン・ラプソディ」公式サイト

コメント (2)
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