ものすごいボリューム!の人生記だ。
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「エリック・クラプトン~12小節の人生~」72点★★★★
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ギターの神様のドキュメンタリー。
135分と、ドキュメンタリーにしては長尺ですが
見応えありました。
なんとまあ、大変な波乱万丈人生だったのだな!と。
子ども時代に、母親にまつわる秘密を知り絶望し、
しかしアートの才能とブルース音楽に救われ、10代でギターの才能を開花させた。
そして
ハーモニカやインド楽器の分厚さに惹かれ、
濃厚なメロディアスをギターで再現せんとし、
あの、「泣きのギター」を生み出したんだ!と。
しかし、まだここで、人生の10分の1もいっとらん(笑)。
そして
成功を掴むんですが、しかし
ジョージ・ハリスンの妻である女性への道ならぬ恋。
ヘロイン→アルコール依存性の地獄。
そこから
長男誕生で立ち直るが、
さらに、あり得ない不幸に襲われる――という。
そして、
そこから立ち直らせたのは、やはり音楽だった、という
並みのドラマよりドラマチック過ぎる人生ですよ。
正直、135分、長いなあと思わなくもなかったんですが
1950年代〜現代までのカルチャー史としても貴重だし
見入っちゃいました。
編集を「AMY エイミー」(16年)の人が手がけてるし。
この人うまいんだなあ。
それになんといっても
10代のころから、弦を押さえる指の細く、長く、美しいこと!
これが「天賦」ってものなんだなあと。
★11/23(金・祝)からTOHOシネマズ シャンテほか全国出公開。