北海道に旅情を感じる物のひとつに「地名」がある。
そんな気がする。
すでにご存じと思うけど、もともとアイヌの住処だった土地に
彼らの付けた名前が残っているわけだ。
今の地名は、後から来た倭人がそれに漢字を当てたものが多い。
シリエトクに知床
サットポロが札幌
トーマクナイは・・・そう、苫小牧
こんな感じ。
○
北海道を走っていると、聞き慣れない音の響きや連なりに
ちょっと変わった漢字が無理矢理当てられていて、
それは国籍不明の土地を旅しているように感じさせる。
かつてここに住んだ人たち。
生まれ、語らい、働き、愛し、やがて亡くなって。
あとからやって来た人々の夢。つかんだ富と、無くした希望。
空想は止めどなく湧き上がってくる。
○
大楽毛・・・・・・・・・・オタノシケ
荷菜・・・・・・・・・・・・ニーナ
美馬牛、美葉牛・・・ビバウシ
野寒布・・・・・・・・・・ノシャップ
納沙布・・・・・・・・・・ノサップ
猿払・・・・・・・・・・・・サルフツ
乙忠部・・・・・・・・・・オッチュウベ
興部・・・・・・・・・・・・オコッペ
沙留・・・・・・・・・・・・サルル
火散布・・・・・・・・・・ヒチリップ
弟子屈・・・・・・・・・・テシカガ
留辺蘂・・・・・・・・・・ルベシベ
中国や韓国、ましてや英語圏の響きでもない独特さ。
地名の面白さが北海道の面白さのひとつだと
やっぱりボクは思うな。
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