春分も過ぎて、暦の上ではすっかり春のはずなのに、
土曜は雪に降られた。
こんな季節に降る雪を「なごり雪」なんて詩う感性はすごいけど、
自然にとっては暦の都合なんて知ったこっちゃーない訳で、
雪はただ降るべくして、降っただけのことだ。
ひとの身体もまた、その意識とは違って、ただ自然に生きている。
春になると、ボクは「めまい」に襲われて閉口するのだけれど、
その「めまい」も自然である「身体」が発する何かのシグナルだと思うと、
それもまた悪くないな、と受け止めることにしている。
おかげで目覚めた瞬間から世界中が回る。
これがまた何にもしたくなくなるから、嫌いなんだ。
〇
土曜は朝から風が強くてサブかった。
そりゃ雪も降るだろうっていう程のサブさだ。
冷たい風に吹かれれば、めまいもちょっとは治まるか(治まるか?)と、
銀ジィ(’81R100RS)でいつもどおりのコースを走りだした。
プラグをまたイリジウムに換えてみた。
気持ちトルクに力強さを感じた。
まー気のせいの範疇だけど。
そいでもって、いつもの場所で休憩。
けれど今日は、風が強くて、サブくて、どうにも居場所がない。
強い風の日はイヤだね。
気持ちがまとまらなくて落ち着かないや。
途中から県道337号でショートカットして早く帰ろう、と走り出す。
集落を抜けて、山に入るとなんと積雪していた。
「えーーーっ」と思っていると辺りはどんどん真っ白に。
写真を撮っていると、強い風に木が揺れて雪の塊がぼたぼたと落ちる。
峠付近は冷凍庫の中のよう。
でも、これ、すごくきれいだ。
ふと気付くとキブシの木に蕾がたくさん付いていた。
大丈夫、春は確実に来ているよ。
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