国道って、概ね3桁がおもしろいけど、県道は1桁が、そのルート設定と、何よりもその長さにおいておもしろさが際立っていると思う。
長野県の県道8号線(飯田南木曽線)は、クネクネ度もさることながら、ルートがとても良い。もちろん、長さも申し分ないけどね。
正直言って、飯田から入るのはわかりづらい(飯田には市街にロータリーの交差点があるんだよ、知ってる?)。
木曽路国道19号線から妻籠へ入り、そのまま国道256号線を昼神方面へたどったほうがだんぜんわかりやすい。清内路の峠の手前で、大平峠・県道8号線の標示が出ている。
県道に入るといきなり、狭く、うす暗い、不安な道が始まる。けれどすぐにこのルートが、木曽路から伊那路へと抜ける歴史のある峠越えの重要な街道であったと理解できる。こういうルートは険しければ険しい程、その必要性の高さが際立ってくる。
程なく、有名な峠の茶店「木曽見茶屋」に着く。
ここからの夕陽がすばらしいのらしいが、ボクはまだ見たことがない。この場所で日暮れを迎えてしまうと、ちとこの先が不安になってしまう小心者なんです。けれど、「信州サンセット100選」に選ばれた実力の持ち主。いつかは見てみましょ、あの人と・・・なんてね。
茶店を過ぎても、道はクネクネ、細くて、暗い、長い道。走っても走ってもまだまだどんどん続く。むしろここからが本調子。いよいよ山里深く分け入っていきます。
まもなく大平峠(1,236m)。さらに進むと唐突に民家が現われてびっくりする。これは有志の方々により守られている大平の旧宿場。ここはホントに山深い魅力的な集落。ぜひオートバイを停めて散策し、古に心馳せて頂きたい。
道はこの先もまだまだ続きますよ。
クネクネの旧街道。飯田までおよそ30キロ。飯田市街の手前には、名水「猿庫の泉」もあります。
たしかにきついルートですが、以前にハーレーダビットソンFLTRロードグライドしかもタンデムというのにここで会ったことがあります。マイペースで行けばそれ程でもないのでしょう。
でも、たしかに彼女とのデートにはピッタリのルートかも。
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