話はちょいとデカくなりますが、
原始人類はアフリカで生まれた後、ながいながい時間をかけて、
この地球上にあまねく拡がっていったのだと云われています。
この人類拡散の旅を名付けて「グレートジャーニー」というそうですが、
アフリカの大地溝帯から太平洋の名も無き島々へ、
そして南米の最果てへまでよくぞ辿り着いたものだと思いますね。
ずっと移動していた訳ではないと思うんですよ。
ましてや移動そのものが目的じゃァない訳です。
その場所に何か問題があったり、現状に不満があったりして、
新天地を目指して移動していたはずなんですね。
原始の地球で、ここではないどこかにあるはずの楽園を求めて、
新たな一歩を踏み出した冒険者達の勇気とその志に感動すら覚えませんか?
で、ボクなんですが・・・。
まァ、みっともない話なんです。
どうも5年10年経つとどっか違う所に行きたくなるんですな。
これ転職って意味なんですけど。
性格に問題があるんだろうな、と、不真面目な性分なんだろうな、と
自分なりに卑下したりしてたわけです。
でもたまにいるんですよ、こういう人。
仕事の能力が劣っているとか、性格に問題があってまわりに適応できない
とかじゃないのに急にどこかへドロップアウトしていっちゃうんです。
それでふと思ったんですが、こういういわばヘンなひとが、
どんどんどんどん地球の果てに向かって突き進んでいったんじゃないんだろうかって。
かつてどこかから家族やある集団で移動してきたんです。
水もあるし獣もいる。
けど冬になるとそのキビしさ半端なくて、何とか工夫してやり過ごすわけですが
、いつかの年の冬に飢えたり、死人が出たりする。
その時、ボクの先祖は思うんです。「もっと良い場所があるはずだ。」
そして、そこにとどまった人と、移動していった人。
かといってボクが「もっと良い場所」を求めているとも思えませんがね。
でもこうやってヒマがあると、どこかへブラブラ出かけていってしまうのは、
遠い昔のジィちゃんやバァちゃんたちのDNAのせいなんじゃなかろうかいな、
と真剣に思ってしまうのです。
デカい話のつもりが、つまりは長い話になっちまいましたけど、
これに関するボクの思いはまだまだもっともっと深いんで、また別の機会にでも・・・
自分の管轄している意識だけでは抗えない何か、確かに有ると思います。