何か考え違いしちゃいませんか？

安倍首相のフットワークの軽さには驚く。
一昨々日、集団的自衛権をめぐる国会の集中審議に出席していたかと思うと、翌日には、シンガポールで開会した「アジア安保会議」で演説をしている。これをもっと国民の生活向上のための施策に使ってほしいものだ。

今週の「つぶやき」は、やはり「集団的自衛権」問題。以下、ご紹介しよう。



1,000件近いリツィートが記録されている。それだけ、「もっとも」と思う人が多かったということだろう。



一方、これは、件の首相の個人的な諮問機関である「安保法制懇」の向うをはって、「国民安保法制懇」が組織されたというニュース。国民の立場から安保問題を議論するという。賛成だ。

人生というのは～宮本輝著「満月の道」

作家宮本輝氏が、「父」の生きざまを追って書き続けて来た30余年。
氏のライフワーク、「流転の海」の第7巻。新潮2012年1月号～13年12月号連載。



物語～昭和37～8年の大阪。高度経済成長と東京オリンピックの開催（S39年）を控えて世の中がせわしさを加速するもとで、主人公、松坂熊吾の中古車販売の事業も軌道に乗りつつあった・・・。

宮本氏は「あとがき」で、「主人公の年齢に追いつき、追い越した。待ちに待っていたときが来たのに、筆は進まなかった。同年代に達して、逆に、熊吾という人間がわからなくなった」と述べている。

案外、人生というのはそんなものかも知れない。

私事だが、小生も実父の歳（90歳没）に近づきつつあるが、戦中・戦後の実に苦しい時代を生き抜いた彼の生きざまをどれほどわかっているのか心元ない。