どういう風の吹き回しか、レコードを聴きたくなって選んだのがこれ。
ショルティ・シカゴ交響楽団による全盛期の録音である。
しかも、ようやく普及しだしたデジタルプロセッサーを使用しての収録である。
結果、確かにアナログ録音系の暗騒音がなくなり、クリアでダイナミックレンジの広い(ムソルグスキー独特の)物語性豊かな音楽を聴くことができた。
他方、アナログ独特の伸びやかさも堪能できた。
いつもデジタル処理されたくっきりした音ばかり聴いている耳には、音と音のつながりの微妙さが新鮮であった。
やはり、偶にはアナログ再生による音楽も聴かねばという気になった。
収録曲
ムソルグスキー・ラヴェル編曲 組曲「展覧会の絵」
ラヴェル 組曲「クープランの墓」
演奏
シカゴ交響楽団
サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
録音 1980年 Chicago, Medinah Temple London K28C-80