面白い。
ピアノひとつで、バレエの舞台が目に浮かぶような豊かな音楽を生み出せるのだと感心しきりであった。
勿論、原曲及び、編曲の素晴らしさがあってのことだが、この栗原さんの演奏するピアノが文字通りの「舞踏への誘い」になっている。
以前、児玉麻里・桃姉妹によるデュオで同じ曲を聴いたが、この際の編曲者は、アレンスキーやラフマニノフであった。
栗原さんは、15歳で単身パリに渡り、フランス国立高等音楽院を修了。各種の国際ピアノコンクールに入賞し活躍して来たという。
収録曲
チャイコフスキー(プレトニョフ編)演奏会組曲「くるみ割り人形」
小序曲/行進曲/金平糖の精の踊り/タランテラ/間奏曲/トレパーク/葦笛の踊り/中国の踊り/アンダンテ・マエストーゾ
チャイコフスキー(プレトニョフ編)演奏会組曲「眠りの森の美女」
プロローグ/小姓たちの踊り/情景/アンダンテ/銀の精/長靴を履いた猫と白い猫/ガヴォット/カナリアの精/赤ずきんと狼/アダージョ/フィナーレ
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
演奏
栗原麻樹 (ピアノ)
録音 2021年7月 富士見市民文化会館 キラリ