自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★「珍客」の多い館

2005年05月20日 | ⇒キャンパス見聞
 日照りに負けず 
先週14日、金沢大学「角間の里山自然学校」のボランティアの人たちが大学の空き地を耕し、サツマイモやトウモロコシの苗を植えました。ところが、今週は日照りの日が多く、せっかく植えた苗ですが元気がないのです。そこで、きのう19日に水撒き用のホースを購入し、ボランティアやスタッフが交代で本格的な水遣りを開始しました。 


  カメムシからアオダイショウまで
ところで、畑の奥に見える私のオフィスは築280年の古民家を再生した大学としては珍しい、文化財級の施設です。古風な建物だけに、「珍客」も多く寄ってきます。4月完成したばかりのころはカメムシがいたるところにいました。踏んだりすると強烈なにおいを発するあの虫です。ガラスの外にへばりついているのではなく、家の中に多いのです。どうやら、移築する前の旧・白峰村で解体工事中にカメムシが柱の裂け目などに入り越冬したらしいのです。私を含めたスタッフは、「自然学校だからカメムシと共存しよう」と意見が一致し、「カメムシを踏まないで」と貼り紙をし、駆除はしませんでした。カメムシは、5月になり気温が上昇するにつれ山に戻っていきました。

   カメムシが去った後は今度はツバメがやってきました。白いフンを落とし、土間や廊下が汚れましたが、「ツバメは縁起物」と追い出すことはしませんでした。が、適当な営巣場所が見つからなかったせいか、ツバメは一日で去っていきました。スタッフの一人は「今回は下見で後日やってくる」と。来訪があれば、温かく迎えるつもりです。

  招かざる客もいます。アオダイショウです。ボランティアの一人が「大きい」のを近くで見たというのです。「もう床下に入っているかもしれない」と。農作物を食い荒らすネズミを好んで食べるために、昔から農家では大切にされてきたようです。ちょっと気持ち悪いですが、アオダイオショウとも共存を、と考えています。

⇒20日(金)午前・金沢の天気 
コメント (2)
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