話題の映画を見てきた。
最初単館で上映がはじまり、あれよあれよと上映館が広がったという「カメとめ」再来といわれているブームに。
そして、今日発表の流行語大賞にもノミネートされているし、あとひと月でまだ跳ねるのでは?という状況。
わたしはスケジュールの関係で梅田のTOHOシネマへ。
でかっ。
400人入る映画館のでっかいスクリーン。
そういえば「カメとめ」もここで見たような。
斜陽になった時代劇業界。
ある時、幕末からサムライが時空を超えてやってくる、まさかのSF展開。
ちょっと古いかなと思っていたら設定がいまより20年くらい前だったとか。あ、なるほどね。楽屋のテレビの横においてあるのがビデオだったのだ。
そして、侍はわりと簡単に現代に慣れ斬られ役になりイキイキと今を生きる。
が侍だった自分を思い出すできごとが。
会津藩の侍だった主人公が台本を読むことにより何があったかを知る場面では苦しさが迫ってくるようだったし、おそらくそれはここに至るまでに現代ナイズされた侍に親近感を持っていたんだと思う。
ともあれ、最後はこれでもかの殺陣シーン。動きが半端なくかっこいい。
こういう映画は監督とかそれを支える周りのひとたちの苦労とかも併せて盛りあがっていくもので、またこれが映画と重なったりするのだ。そういえば「カメとめ」も映画界を描いた映画だったって今頃気が付いたのか。
上映後は拍手が起こり、観客をひとつにした映画の余韻を胸に劇場をあとにした。