秋の南座は喜劇~。去年、藤山直美公演を南座で見て以来毎年行こうと心に決めていたので今年も。
戦後すぐの京都島原遊郭を舞台にした人情喜劇。
主役は三林京子演じる遊郭の女将なんじゃないかと。
男に騙されて遊郭に置き去りにされたおきみ、子どもを産んだ後は遊郭に置かれることになる。
不器用でてんかん持ちのおきみを愛情深くかわいがる女将。
戦後かわりゆく時代(ストライキのこととか東京ブギウギなど時代が分かるフレーズがでてくる)遊郭も以前とは同じようにはいかない。
そんな華やかな世界の舞台裏である座敷と台所を中心に話が進められ、人情味のある細やかな心の機微が描かれて、女将とおきみが抱き合うときには涙がでた。
そして、結末は…現代の感覚ではその男はあかん…のやけどまあ芝居やからな。最後はハッピーエンドであっさり終わった。