黒紋付びりびり事件←こら村さん風に
さて、我が家の紋は丸に橘なのですが、私の持ってる喪服は五三桐。これは女紋としてどこでも使えるもの。喪服を作ったのは二十歳のときだったので母のいいなりになるまま嫁ぎ先でも使えるようにと五三桐(女性は生家の紋をもって嫁ぎますが、ずっとそのままでも具合が悪いとどこでも使える紋がある)。
嫁入り道具である喪服は袷と絽で、しかも自分の寸法に合わせたものなので、裄が長めで落語するには少しやりにくい(個人的な見解です)。そもそも、汗をかきやすい落語のときに仕立てた喪服もねぇ…。
ふと思いついて「喪服、丸に橘」で検索したら一発でリサイクル品がヒット。しかも、持っていない単衣だったので、ポチッと。
それが発表会の衣装でした。
数日前に着付けリハもして本番、座った途端に、ピリ…。
げ…(°_°)
マクラすぎて本編に入りお腹に力を入れると
ピリッ
ピリッピリッ
これ、破れてるやんなあ←落語の最中
ピリピリピリ…
教訓。リサイクルの着物は糸が弱ってる可能性あり。特に単衣は要注意。
居敷当て(お尻の位置に当て布をする)があればこれは防げと思います。
いやしかし、私でよかったのよ。これお葬式の本番で破れてたらえらいことやった。落語用の衣装でよかった、よかった。着倒すで!!
※昨年の猿之助さんの借り物の礼服ビリビリ事件はこんなもんではなかったことを付け加えさせていただきます。