マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
アメリカ版「恋する惑星」、ウォン・カーワイ初の英語圏作品はセルフカバー。
「恋する惑星」の原題は「重慶森林」、村上春樹の「ノルウェーの森」の中国語題からつけられたということで、さしずめ「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は「ニューヨーク森林」?
失恋したエリザベスは彼の行きつけだったのカフェバーでマスターと出会う。やがて、エリザベスは旅に出る。旅先で出会う人々と物語は続き、そして一年後。
愛すべき登場者たちはどこか満たされない気持ちを抱き、そして、近づきたくても近づけない。この微妙な距離感、映像などあらゆるところが紛れなくウォンカーワイ。特に「恋する惑星」「天使の涙」を色濃くトレース。「恋する惑星」に洗脳されている私としては(もう何十ぺんも見た!)、あっ、この次のシーンはブリジット・リンが?カネシロタケシが?条件反射のように。休憩中の警官、カフェの店員、ジュークボックス・・・、あれれ、ここはどこ?
・・・でもアメリカなんだよなあ。感覚的なところが大な前述2作品より分かりやすい展開と他者に対する独白(内面を他者に伝えること)。ただし、本作はフランス、香港合作、舞台がアメリカ、とクロスカルチャーな作りです。
本作がデビューとなるミュージシャンのノラ・ジョーンズはかわいい!「恋する惑星」でもフェイ様を主役に起用したしな、とすぐにそーいうことを考えてしまう中毒患者。うう、この映画を見たら「恋する惑星」が見たくなった!