『ヤクザとサカナ』著者・鈴木智彦さんの新刊『ヤクザときどきピアノ』がめちゃくちゃおもしろい。
ヤクザものの潜入ルポを得意とする著者52才が締め切り明けの開放感から映画を見て、「ダンシング・クイーン」をピアノで弾きたい!と奮闘する一年のエッセイ。
なにかあるとシノギやハジキとヤクザ用語が飛び出すピアノ入門記。なんやねん、それ!
実はツイッターをフォローすること数年。強面から想像がつかない丁寧な料理、突然チャリで東海道を爆走する意外性、北海道の取材に東京から軽トラで向かい、キャンプ場で夜を明かしているときに地震に遭遇し、出身地で避難所にかけこむハードボイルダー、そんな言葉あるか!
そして、対峙するレイコ先生がかっこいい。
「練習すれば、弾けない曲などありません」
いや、まあ、そうなんですけど、と私の声。でも、その後の諸々については読んだ方に体験してほしい。うん、ほんと勇気と感動をもらえます。火薬の匂いもしますが。
巻末に特典映像のQRコードがあるんですが、この動画が発表会のときのもの。読んだあとに見ると感動倍増なのですが、5月末までの公開なので気になってる方はすぐに買って!!!
話題になってはいたけど未読だった『ヤクザとサカナ』も読もうと思います。読んでなかったんかい!
ヤクザときどきピアノ