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天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

錦秋文楽公演1部「蘆屋道満大内鑑」

2021-11-02 21:00:00 | 観劇
令和3年度(第76回)文化庁芸術祭主催公演
錦秋文楽公演

第1部 午前11時開演
蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)
 保名物狂の段 山村若栄=振付
 葛の葉子別れの段
 蘭菊の乱れ 楳茂都陸平=振付






12年前、電車の広告で見かけた文楽公演「蘆屋道満大内鑑」のポスター。あ、これ落語にも関わりがあると聞いたなあとJRの窓口でチケットとってやってきたのが生涯二度目にして、大ハマリすることになった錦秋公演でした。余談ですがその時に今の上皇夫妻が蘭菊の乱れを劇場でご覧になられたのですよ。

安倍晴明誕生秘話をドラマチックに描く本作。特殊な能力をもつ偉人は晴明しかり金太郎しかり異常な誕生をするもの。あ、お釈迦様も。
この作品の場合は異類婚姻譚がモチーフで人間と動物が結婚するのですが、落語「天神山」と一緒で助けた狐が人間に化けて子を為すも、正体が分かってひとり帰っていくという筋。

秘伝の技をめぐって弟子同士が後継者争いをするという壮大な物語でそれを支えるサイドストーリーが狐のお母さん。というか今やメインストーリー。

わたしは親と子の別れに弱い。「葛の葉の別れ」は、母と子が普通に人間の親子として生活をしているところからはじまるので、どんどん秘密が明らかになり、母狐がもうすべてが明らかになってしまったと子どもと別れることを決意するシーンでは吉田和生さんの人形が切ない。
はまったきっかけはさっぱり言葉も分からんのに、雷に打たれたような衝撃で号泣したのがこの場面でした。今回はそこまでは泣かなかったのですがやっぱり印象的な場面でした。






ホンモノの葛の葉が子に「今日からわたしがお母さん」というのはそれは違うやと思うのですが子に拒否られそらそやろ、と。
いくら環境が許しても、母狐は信太の森に帰らないといけないのです。

最後は蘭菊の乱れ。ええええ?!か、顔が狐。前回のときは後方の席だったので気がつかなかった。
三味線、舞台効果、そして、母狐の動き。
子を思う切なさにあふれた一幕でした。
あ、皿回しがでてきましたww





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宝塚歌劇団『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』

2021-10-11 21:21:41 | 観劇


コロナ禍以降、駐車場を解約したので、どこに行くのにも車で移動しないといけないことになり、運転はできるけど運転していくことと駐車場代なんかを考えると遠方に行くにも億劫になり、エンターテインメントからも足が遠く…あ、近くにあるやんというわけで今月もタカラヅカに行ってきた。
今回はチケット3,500円のB席。こんな金額で生オケのミュージカル見れるってステキやん。
コロナ前は当日券3,000円なんてのもあったけど今はないのかな。案外お手軽。
さて、B席はいうても遠いよ~。まわりが何回も来ているようなガチファンが多い席なのでみんなオペラグラスで見てる。顔の詳細分からず、衣装で見分けをつけるガチじゃないオペラグラスではない勢であるわたし。
いやそれでも、かっこよくてキラキラですわ。
和装で洋舞は違和感ありつつおもしろい。冴羽諒もそうだったけど柳生十兵衛にもちょっと三枚目が入るんだな。
トップ娘役のゆらの役がちょっと物足りなかった。でも、最後の幻想的なシーンにはほろりとしたけど。
ショウはこれぞタカラヅカのダンディズムがテーマ。いまダンディズムって大きく看板かかげて歌い踊るところがあるだろうか、いやない。それはタカラヅカでしかありえない。と思うくらい、ザ★タカラヅカ。ショウはショートストーリー的なので幕の内弁当のようです。←うまいこというた風。
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宝塚歌劇雪組公演「CITY HUNTER」「Fire Fever!」

2021-09-13 21:30:43 | 観劇


あの宝塚が「CITY HUNTER」ですよ。

ゴールデンタイムにアニメが流れ、再放送でも何度も流れ、歯医者さんに漫画が置いてあったあの「CIYT HUNTER」ですよ。そら、締めるところは締めてるけど、基本ギャクどころか下ネタ満載ですよ。大丈夫?
でもアニメって名曲の宝庫たったなあ~。

というわけで大劇場での千秋楽前に滑り込みで感激。ゆかり感激。
めっちゃいい。ほんまええわ。

まずオープニングがいつもと違う。幕が開いて寸劇があってからのクレジットナレーションで、舞台に下がるスクリーンには漫画のイラストがバンバンでてくる。

漫画の舞台化いきまっせ。お茶なんか濁しませんで!
いやいや、ほんまに漫画・アニメの「CITY HUNTER」でした。
これを舞台化できちゃう宝塚は無双では?

もっこりはさすがにNGで(すみれコードによる)ハッスルになってました。まあ、これはありだと思う。なんせ、海坊主や冴子も漫画から飛び出てきたような造形だったしね。

曲については「Get Wild」が使われてるのは知ってたけど、他にも「Still love her」とコッヒーも!コッヒー!?PSY・Sも期待しちゃったわ。岡村ちゃんを期待してた方もいたのでこのあたり気持ちわかる。エピックSONYバンザイ。 TMネットワークは”self-control”や”Carol”やらよく聞いてたなぁ。
観劇から一日開けた今日は「Still love her」が頭の中で何度も流れてました。
オリジナルソングはSISHAMOの中の人の作詞作曲。

舞台は連載当時の1989年の新宿。30年前が古くてあたらしく感じるほどになったのかと昭和も遠くになりにけり。てか、演者は知らんわね。パンフにもこの役が決まってはじめて漫画を読みました、が並んでた。そらそうだ。きっと制作陣がわたしら世代。

ショウのほうもさすがの圧巻。中でも71人によるロケット!寿命が三日伸びそうでしたわ。

さて、劇場内は席一個開けではない満席でした(残念ながら片方のお隣は来られませんでした)。劇場内は飲食どころか雑談も控えるようにと!
館内のレストランは閉め、幕間もなんどもお喋りは控えてくださいのアナウンスさすがに場内ではみなさんトーンダウン。クラスター対策でいうと連れと来て連れ同士で感染しても二人の問題だが、座席の前後左右知らないものが感染したらえらいこっちゃの気概を感じたのと、客にここまで言うからには、演者スタッフともかなり厳しく自分を律して感染対策をしているのではと

 み、みんな、が、がんばってる… 

と健気に思えて。舞台上はコロナのない世界、そのためにはみんな、スタッフ含めて努力されてるのでしょう。

東京での最終公演まで無事に駆け抜けてください!!

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4月文楽公演(第三部)

2021-04-10 00:22:00 | 観劇
第3部 午後6時開演
傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると) 
 十郎兵衛住家の段 

小鍛冶(こかじ)






「刀剣乱舞」×文楽ということで、それがなんのこっちゃよくわからんかったのですが、3部は他の回とは客層がちょっぴり違う。






ゲームのキャラクターらしい。どうやら日本刀の名刀にまつわるゲームのようで、「小鍛冶」はその名刀にまつわる製作秘話。
劇場には、そのキャラである小狐丸を文楽人形化したものも飾られています。



おお、なんだか中性的な。
さて、三部は「阿波の鳴門」です。
「七段目」にも「寝床」にもでてくる有名な演目で、わたしは能勢の浄瑠璃で聞いているのですが本公演ではかなり久しぶりだったそうで。能勢の浄瑠璃ではお弓がおつるを追いかけるところで幕引きだったので、あれだけ見た人はええ話やったわ、と思うんじゃないか。
ひどい話ですわ。結局、おつるは自分の父親に殺されてしまうのです。最低!最低や!金のためって救いがないわ~。大儀があったとしても。

さて、有名なセリフ「ととさんに名はじゅうろうべえ。わたしの名はおつるともうします」なんですが、うちの母がいうにはわたしにとっての曾祖母がよく言っていたらしい。

ああ!血を感じる!

何もない山中で、学のないばあさんがこれをたびたび口にするほどに「阿波の鳴門」は有名だったわけです。
知人に教えてもらったのですが、淡路の人形浄瑠璃が大阪の文楽座よりも津々浦々日本中まわっていたそうで、「阿波の鳴門」は人気演目かつ自分たちがやってきたのはおつると近いところと紹介するのによかったのかも。御多分に漏れず農村歌舞伎、浄瑠璃が盛んだったわが地域でもホンモノの淡路からきた浄瑠璃なのか地域の青年団かの浄瑠璃で曾祖母は「阿波の鳴門」を知っていたというわけです。
※祖父は農村歌舞伎の役者なのでやっぱり血なのです。

それはともかく、「阿波の鳴門」の問題のところは、後半です。これはショッキング。父親に殺され、母親は家もろともおつるの遺体を焼いてしまう…。

この結末が…、こ、怖い。

まあ、浄瑠璃は不条理を描くのでいいんですけど。
わたしが心配するのは「刀剣乱舞」のファンのみなさんがワクワクしながら来ているところに引いてなかったか心配です。

「小鍛冶」は、わたしははじめて見る、聞く演目で、ずらっと並んだ床といいワクワク満点。舞台も地味派手でこちらも文楽らしいといえばらしい。
そんな第三部でした。

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4月文楽公演(第一部&第二部)

2021-04-09 14:39:44 | 観劇
第1部 午前11時開演
花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
 万才・海女・関寺小町・鷺娘
恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)
 道中双六の段
 重の井子別れの段

第2部 午後2時開演
国性爺合戦(こくせんやかっせん)
 平戸浜伝いより唐土船の段
 千里が竹虎狩りの段
 楼門の段
 甘輝館の段
 紅流しより獅子が城の段







また4月も文楽公演の幕が開きました。
とは言っても会場は相変わらずのすき具合なんですが。
2階ロビー、場内飲食禁止のため飲食関係の売店も閉店中。
部ごとではがっつり食べる時間はないのですが、部と部の間に外にご飯を食べに行くには気忙しい今日この頃です。

一部は舞踊中心のと親子の情愛が描かれる話と。
実は初心者向けに一番いいのはこれじゃないかと思った(あとで3部の感想の時に書きます)。
文楽というのは、物語になると大変多くの不条理をはらんでおり、現代の感覚で物語を見ると「おいおい、なんでやねん」となることが多い。
昔のひとがどういう感覚でこの不条理を見ていたかを想像するのも一興である。が、おそらく憤りを感じるポイントはおんなじやと思う。昔も今もあかんやつはあかんのだ。
そういう意味で、「恋女房染分手綱」に描かれる重の井さんが自分の子どもに、親子の名乗りをしないまでも互いに親子と認識して、自分の大切な主君の娘を託す姿というのは共感が得られやすいし、親がおらず育った三吉がいっちょまえに働いているというのも健気で。ところで今月はなんでこんなに”子別れ”が多いのだ。まあ、いいけど。

二部は和漢内(わとうない)の話。中国からやってきた父親と日本人の間に生まれた和漢内というヒーローもの。中国・台湾でも知られる鄭成功をモデルに。荒唐無稽なエピソードてんこ盛りなので史実を追う大河ではなくエンターテインメントで、血沸き肉躍る的な。
これがいかにヒットしたかというとお座敷遊び「トラトラ」という遊びになったくらい。これお座敷遊びなので大人対象なんですけどやってることは体を使ったじゃんけんやから、子どもの間でもやってたかもしれません。
ともかくもエンターテインメントですがやっぱり大儀のために人は死ぬのです。やたらと「日本人として!」みたいなセリフありますが、現代の感覚よりも中国大陸の存在は大きく偉大だったと思うのでそこの英雄が日本人の血をひく!というワクワクした感じだったんじゃないかと思われます。

虎がかわいいです。あれ?これ来年の寅年にしたほうがよかったのでは…。

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今年の手ぬぐい

2021-01-08 22:21:00 | 観劇

文楽劇場の新年の手ぬぐい、今年のデザインはこちら!干支の丑ですよ!

毎年500円くらいで買ったスライド式の手ぬぐい飾りにセットして飾っていたのですが、手ぬぐいをスライドさせるのが毎度大変!
そんな時、ダイソーでこれを見つけました。



手ぬぐいを挟み込んで止めるタイプです。これ簡単!


あっという間にセットできました。

で、目を離したらまるぼっちゃんが下の棒を噛んでました。
やーめーてー!
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文楽新春公演

2021-01-05 23:42:00 | 観劇
文楽新春公演に行ってきました。

お茶席がない
文楽弁当がない
手ぬぐいまきがない・・・代わりに抽選(外れたから買ったさ!)
それでも、いつものようにロビーにはにらみ鯛、舞台にもにらみ鯛!新年が来た!
演目は、「菅原伝授手習鑑」「碁太平記白石噺」「義経千本桜」「妹背山女提庭訓」。ああ、今年も通しは上演できないのね(泣)。
特に1部の層が厚くてよかったです。<道行初音旅>もゴージャスでした。お三輪ちゃんについては自分にもああいう面があるから見ていてしんどいし救われないわね。いや、お三輪ちゃんは気持ちの上では救われてるんやけど。って、それでいいのか?求馬がすべて分かって仕込んだんちゃうか?と思ったら青ざめましたが、もちろんそれはわたしの黒い妄想でした。
<道行初音旅>の前の休憩時間にロビーに出たタイミングでT太夫から義太夫の稽古がはじまりました、と<道行初音旅>を語った音源がおくられてきた。見てたのか?元気そうでなにより。





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錦秋文楽公演 第三部本朝廿四孝

2020-11-09 08:00:00 | 観劇
第三部本朝廿四孝鑑賞。芳穂さん、千歳さん、織太夫さんと好きな太夫さんが並んでるやんと思ったら最初の希さんから凄かった。線が細いなあと思ってた希さんのぐいぐいした語り!文楽を定点観測ならぬ観劇してるとこういうのがたまりません。
希さんと芳穂さんの語るお姿に「寝床」のヒント貰う。

15年ぶりの上演になった段から、本朝廿四孝といえばこれやろという十種香と奥庭の段。わたしはこの話が好きで「軒付け」のときにも入れようと画策してたくらい。
何が好きかっていうと思い込み激しい八重垣姫の戦うヒロイン像だと思う。

ほんで最後は「奥庭狐火の段」。今年の春、「義経千本桜」の通しがなくなったのが悔しくて悔しくて。勘十郎様の身体の動く間に(言い方!)絶対アレもういっぺん見たい。
そして、こっちもその狐×勘十郎様。ここは舞台を見ちゃうから太夫さんと三味線(琴も)そらもう力量ないと霞んでまう。

最後、ライトが全開になったときに泣きそうに。ああ、文楽が、狐が帰ってきた。






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錦秋文楽公演一部二部

2020-11-05 21:14:31 | 観劇
1月以来、久々の文楽公演に行ってきました。
客席は半分以下。客層が高リスクな年齢層とはいえ来場者が少ないのは残念。
チケットは完売になっていないようですし、今回の公演はどれをとっても初心者の方にもわかりやすいのでぜひ。

人形遣い、そして文楽最高齢の蓑助さんが出てこられていて驚いたのと前回は休養中だった呂勢さんのお姿にも感激。
というかなにをとってもすばらしかったのですが。
今回は床近くの席でしたので(太夫さんの前の席はNG)、三味線さんが近く、お弟子さんが師匠の連れ三味線をされているときの緊張感を一緒に味わったり。



第1部 午前10時30分開演
源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
 矢橋の段
 竹生島遊覧の段
 九郎助住家の段

第2部 午後2時開演
新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
 野崎村の段
楳茂都陸平=振付
釣女(つりおんな)


この動画がかわいいので必見。
国立文楽劇場へご来場のお客様へのお願い(動画あり)
https://www.ntj.jac.go.jp/topics/bunraku/2020/673.html













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阿古屋琴責の段

2020-05-29 22:15:00 | 観劇

期間限定で、文楽公演『壇浦兜軍記』阿古屋琴責の段が公開されています。
恋人の行方をはかせるための折檻が「三味線、琴、胡弓」を冷静に弾けるかどうかっていう、
28:02からはじまるので、それだけでもチラ見してください。
なんといっても編集が人形だけでなく、ワイプで奏者も映ってますので。
人形が勘十郎+一輔、なんのこと?て思うでしょ。でも動画を見てください。
普通は主遣いだけが顔出ししているのに、これは左遣いも顔出ししてるんですよ。
なんででしょうか?見れば分かる!
演奏は、鶴澤寛太郎。無表情で弾く奏者が人形に見え、人形が弾いているように見える。
これ生で聞くと確かに舞台からも音が聞こえるときがあるんですけど、なんでしょうね。幻聴?
いやあ、ホンマに小さい琴は音がしていると思う。。。

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松竹座初春大歌舞伎

2020-01-13 10:40:00 | 観劇
松竹座の初春大歌舞伎に一日こもってました。






45年ぶりに復活されたという「九十九折」を見ていて・・・ちょっと最初のほうがよう分からんかった。ので演目とあらすじが書いてあるチラシでたいてい乗り切るのですがチラシが劇場内になく、また客席のと外お弁当を食べていたら隣の
お姉様方が「正月からこれ(最後がいやな展開)?45年ぶりになぜ復活したのか?」とおっしゃっていたので、やっぱりプログラムがあると分かりやすいかと【はじめて】プログラムを買いました。
「大津江道成寺」は愛之助さんがでずっぱりの舞踊。道成寺を下敷きにしたものでとにかく艶やかで楽しい。もちろん最後の押し戻しまで。
「九十九折」「酒屋」はどちらも関西が舞台なので松竹座での新春歌舞伎らしい。

「川連法眼館の場」は猿之助さんのが印象に強くそれとはちょっと違った型で最後は桜の木に登っておわり。文楽のは桜の木から上空なのでそっちに近いか。文楽では四月に久しぶりにかかるから楽しみ。
で、このとき席についてからプログラム開いて拓太夫の名前を見つけてびっくりした次第。後で「知ってたんでしょ!」と言われましたが教えてくれなんだら知りません。
わたしの高座名の元になった「由縁の月」よくよく考えたら亡霊の舞か。まあ、絶世の美女なのでええんですが。
最後が新作歌舞伎の「大當り伏見の富くじ」でこれがまあびっくり。俳優祭や三谷文楽を本公演でするようなもんか。古典歌舞伎やないのかあという気持ちも若干はありましたが、とにかく楽しい。身を乗り出して大声で笑いました。これは公演中にかなり進化変化しそう。猿弥さんがまさにコメディアン。藤山直美そっくり!!by猿弥
幸四郎さんが芝居を練り上げたそうですが、京都を舞台にしているので大阪弁。これやりたい!と江戸の歌舞伎のかたが上方の芝居をするのってすごい。そして松竹座でしかかかったことがないレアもの。最後は大階段がでてきます。宝塚かっ!!ともかくも楽しかったです。

昼の部
お秀清七 九十九折
大津絵道成寺
艶容女舞衣 酒屋

夜の部
義経千本桜 川連法眼館の場
夕霧名残の正月 由縁の月
大當り伏見の富くじ
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初春文楽公演2

2020-01-07 21:42:00 | 観劇
第2部 午後4時開演 
加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)
  草履打の段
  廊下の段
  長局の段
  奥庭の段

明烏六花曙(あけがらすゆきのあけぼの)
  山名屋の段






昼の部は人死にがでず、ほのぼのとした雰囲気もありましたがやはりそこは文楽。夜はしっかり毒を盛ります。
「加賀見山旧錦絵」は女忠臣蔵ともいわれる作品で忠義もの。烈女ものといったほうがいいかな。
主要登場者は全部女。なので悪役も女。憎たらしそうな悪役面の人形です。遣うのは玉助さんなので大きく演じられます。
草履でしばかれ侮辱からお家転覆を狙う密書を下女に託して自死し、下女がその仇を討つという勧善懲悪もの。

続く「明烏六花曙」は先述のHPによると24年ぶりの上演とか。
落語「明烏」はそのもとの新内から派生したいわば二次創作ものらしい。うむ、あれだけ聞いてるとのんきな噺ですが。なるほど身を持ち崩す若旦那ってああいうことかと。
こちらは、その身を持ち崩した時次郎がでてきますが…わりとなにもしない。いらっ。
その間に太夫とその子は折檻されるし。いらっ。
狂言まわし的に横恋慕していた手代に助けられるんですが、そっちのほうがいいのでは?と思うほど。
しかし、手代のお金を奪い親子三人で逃亡して幕引きです。

今回夜の部は、手ぬぐいをとりたかったから一番前の席にしました。とれなかったけど。そして、買ったけど。
一番前だと、字幕、床の順で見えにくい。
のですが、下手側だったので簾内の鳴り物・笛がよく聞こえ、なにより人形の繊細な動きよ。
途中、火を使う場面があったんですが、舞台に火の粉のようなものが飛んでいて、
え?ほんまに火なん?
でもそれ、前じゃないと分からないし、電球でもできる演出やのに、とか。前じゃないとこれは気づかないけど、ここまでやつてるのかと感心しました。





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初春文楽公演1

2020-01-06 22:20:00 | 観劇
第1部 午前11時開演
七福神宝の入舩(しちふくじんたからのいりふね)

竹本津駒太夫改め
六代目竹本錣太夫襲名披露狂言
傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
  土佐将監閑居の段

曲輪ぶんしょう(くるわぶんしょう)
  吉田屋の段





新春の文楽です。
会場入ったら襲名されたばかりの錣太夫がサイン書いておられました。
ずいぶん前に見て感動した「七福神」から。
前回一番覚えているのが宝船が旋回しながら幕が下りるシーン(だったかのように記憶)でしたが今回はせり上がりのみ。
まあ、それにしたって七柱×人形遣い3名の満員御礼の船でしたが。
日本に向かういろんな国からやってきたり日本土着だったりする神様が正月に一芸披露。かくし芸大会か。
友之助さんが涼しい顔して曲弾き(三味線をかかげて弾く)されていました。人形じゃなく床がかくし芸。
途中舞台ではビールジョッキなんかもでてきて、客席も終始ウキウキした感じでした。

続いて、錣太夫の襲名披露狂言「傾城反魂香」は、傾城も反魂香も出ない吃音の絵師の段。
前半、日本にいないはずの虎が現れるのですが、でてきた瞬間からお隣のご夫婦が「かわいい…」とおっしゃいまして、そして、会場全体そんな空気でほほえましく退治する様を見守っていました。造形が北斎の虎のようでしたよ。
物語は絵師が望んでも得られないもののために死ぬ前に書いた絵がすごかったという話で(ざっくりしすぎ)死なずに地位と名誉を手に入れられてハッピーエンド。

最後は「曲輪ぶんしょう」吉田屋の段、「廓文章」とも書かれる歌舞伎でもよく知られた話。
文楽応援団のHPを拝見していると大阪では11年ぶりとか。多分前回は見ていないと思われます。
零落した若旦那が生きる死ぬじゃないからかふたりが拗ねたりなんだりで最後は大団円。昼の部、誰も死なんでよかったなぁ!
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朗読会「太宰に恋してvol.5」

2019-11-04 22:31:00 | 観劇

都亭エリザベートさんこと椋本友子さんが出演される朗読会「太宰に恋してvol.5」豊中市立文化芸術センター に行ってきました。






太宰作品、そして、太宰が心酔していた義太夫をアレンジした作品の朗読。実はなでしこ企画でボイストレーニング教室の講師をしてくださったこともあるエリザベート先生の勇姿を目に耳に焼き付けました。

つね吉さんの感想→みんな噛まへんねんな

プロだから!
緊迫感!自分とちりそうと思う人はできない!
プロだから!





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仮名手本忠臣蔵@文楽

2019-11-03 23:50:00 | 観劇

文楽11月公演がはじまりました。
4月7月11月と3分割で上演される「仮名手本忠臣蔵」のいよいよ最終章(八段目から十一段目)です。
わたしは本日鑑賞。通しでなくなった分、短縮バージョンばかり上演されていた十段目「天河屋の段」が102年ぶりに原作通りに上演されたり(錦糸さんの復曲)、ラストの十一段がいつもはどちらかなのがどちらも上演になっていてそれが目玉だそうです。
九段目の「山科閑居の段」、藤蔵さんの三味線がキレッキレでした!
復活の十段目はサイドストーリー。当時の町民たちが仇討ちするんちゃう?しないん?と赤穂浪士たちを見つめてたんが垣間見られたような。
ラストをぼーっと見てたら平右衛門がでてきまさた。年内あと三回「七段目」しますよー、よろしゅう。
そして、完走記念に手拭いもらいました。デザインは勘十郎さん!これから貰う方は柄をお楽しみに!





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