好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

日本生まれでも漢語?!

2011-05-04 16:31:01 | ボランティア
「風呂・味噌・下駄」が2字漢語という判断はなじめない、と言われる方がいらっしゃるようです。

しかし、『漢字源』『岩波国語辞典』『広辞苑』『大辞林』などを見ると、「漢語」は漢字音から成る語、とあります。
つまり、日本で生まれた語であっても、音読みされる語ならば漢語に含まれるわけです。
 
和語・漢語を区別して表記している辞書として『新潮国語辞典 現代語・古語』『新潮現代国語辞典』があります。
漢語はカタカナ、和語は平仮名で書かれており、両説あるものは平仮名で書かれています。

「風呂」は平仮名で表記されており、両説あるともとれます。
「味噌」はカタカナで書かれています。


『新潮現代国語辞典』のあとがきに、「第二版のあとがき」として以下のようにあります。
[漢字音については、同じ編者による『新潮国語辞典 現代語・古語』第二版との整合を考え、多少の補正を行なった。]

どちらの辞典を使っても不都合は生じないと考えられます。


漢語・和語の区別がされている辞書は上記に挙げた新潮社の国語辞典が唯一のように言われますが、忘れて欲しくない1冊があります。
『言海』です。 


        

写真は『言海』の凡例ですが、確かに「此活字ナルハ漢語(字ノ音ノ語)ナリ。」とあります。
この辞書は漢語は字体を変えて書いています。

        

「風呂」:ちょっと横に広い感じがしますね。漢語としています。
「味噌」は、カタカナで書かれており、外来語扱いになっています。


「漢語・和語」の判断をする時に、上記に挙げた新潮社の国語辞典を使うことをよく勧められますが、私は漢和辞典を使っています。
それは、両説あるものは平仮名で書かれており、結局この辞典では判断できないことがあるからです。『言海』も残念ながら無理があるようです。

それに引き換え、漢和辞典で調べて音読みの語であれば、即漢語と判断できます。
余分な手間をかけることはありません。

やはり、漢和辞典がお勧めです!


『大言海』も区別がつけられているようですが、芳しくない評価もあるようですので触れないでおきたいと思います。 
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改訂された常用漢字について

2011-05-04 14:44:30 | ボランティア

文化庁のサイトで提供されている「改訂常用漢字表」のPDFファイルを参考に、主に読みの追加された文字などをまとめてみました。

高校までの教科書では、振り仮名が無ければ「常用漢字表・付表」にある読みを採用しますので、一般書のようにどちらにしようか?なんて迷わずに済んだのですが、「わたし」が追加されたことでこれからは「私」の読みの意見調整に悩まされそうです。

名詞の例:

粋(いき)、要(かなめ)、旬(シュン)、類い(たぐい)、館(やかた)、私(わたし)

 

動詞の例:

癒える・癒やす(いえる・いやす)、逝く(いく)、関わる(かかわる)、描く(かく)、鑑みる(かんがみる)、応える(こたえる)、混む(こむ)、創る(つくる)、臭う(におう)、育む(はぐくむ)、放る(ほうる)、委ねる(ゆだねる)、

 

形容詞・形容動詞の例:

全て(すべて)

 

その他:

「遺言」は,「イゴン」とも。

「奥義」は,「おくギ」とも。

「臆説」,「臆測」は,「憶説」,「憶測」とも書く。

「各々」とも書く。

「堪能」は、「タンノウ」とも。

「免れる」は、「まぬがれる」とも。

「吉日」は,「キツジツ」とも。

「兄弟」は,「ケイテイ」と読むこともある。

「隙間」は,「透き間」とも書く。

「甲板」は,「コウハン」とも。

「合点」は,「ガテン」とも。

「昆布」は,「コブ」とも。

「混み合う」,「人混み」は,「込み合う」,「人込み」とも書く。

「紺屋」は,「コウや」とも。

「詩歌」は,「シイカ」とも。

「七日」は,「なぬか」とも。


誤りや抜けているものなどお気づきの個所がありましたら、お知らせいただけるとありがたいです。
テキストデータを作り、検索用アプリ「QGREP32」で検索データとして使用しておりますので。

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