南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

天地人 第36回 「史上最大の密約」

2009年09月07日 | 天地人
 演出 一木正恵

一木正恵氏の演出は、いつも引き締まった展開で楽しめる。

秀吉・利家亡き後、誰も家康を止めることが出来なくなった。
秀吉政権が残した様々な問題を三成に負わせることで、三成を失脚させ、上杉にも国元へ帰る
事をすすめる。
権力者への途に障害となるものは次々に取り払っていく。

加藤、福島等の三成への挙兵に対して、三成は家康の屋敷に助けを請うが、兼続が淀の方の力を
借りて救う展開は、とても面白い。

今回の MVP  上杉景勝
 言うべき時に、言うべき事を言う。
 景勝の五大老のひとりとしての立場や、豊臣政権の継続への義を貫く姿勢に感動。

第2位 直江兼続&石田三成
 国元への帰還の途中、兼続は三成を訪ねるが、このシーンはこれまでのドラマ全体の中でも、
 印象に残るものだ、私には。
 志を同じくする者の絆の強さを感じさせてくれた。
 ともにわらじを編むシーンもとても良かったと思う。

さて来週は 第37回 「家康への挑戦状」
上杉に謀反の疑いあり、上洛して説明せよとの家康に、兼続は書状を送る。
直江状の登場となる。
 

天地人 第35回 「家康の陰謀」

2009年08月31日 | 天地人
崩壊の序曲

不覚にも演出が誰だったか見落としてしまった。

太閤秀吉は三成、北の政所、淀の方に看取られ身罷る。
その前に秀吉が前田利家に語った「草履取り上がりのわしなのに、前田殿このようにしてもらって、
あのころのわしの姿を知っているのは前田殿だけじゃ。」
信長の家臣時代からお互いに切磋琢磨しながらここまできた間柄、終わりのときが近い二人が痛々しい。

利家が病気見舞いに来た家康に短刀を突きつけ、秀頼への忠誠を誓わせる。
今回の大きなみどころでもあった。
このあたりの展開は、大河ドラマでも何度も取り上げられてきているので、今回はどう描くのか
興味を持って見られた方も多いだろう。

今回のMVP・・もちろん陰謀の張本人 徳川家康
 松方弘樹さん演じるブラック家康の演技は面白い。
 秀吉亡き後の豊臣家を動かすのは石田三成、野心や欲得で動く人間ではない。
 戦乱のない平和な世を豊臣政権で実現する、この大義には兼続も同じ思いをもっているわけで、
 こうした相手にはまともにいっても攻略はなかなか難しい。
 あらぬ噂を北の政所に吹き込んだり、大老会議でも攻撃しまくる。
 古ダヌキ家康を存分に憎たらしく演じる松方家康、面白い。

第2位 前田利家
 病気見舞いの家康に、息子利長や兼続を証人にして、スキを見て短刀を突きつけ、家康に秀頼への
 忠誠を誓わせる。宇津井・利家のこれまでで最も印象に残る場面だった。

第3位 伊達政宗
 けんかっ早く、戦好きのどうしようもない役どころに少し抵抗はあるが、存在感充分。
 家康を喰ってしまうかも知れない振る舞いに、家康もやや困惑気味。
 こんな政宗も面白い。東北では上杉家と対峙しているが、悪役ぶりが面白い。

さて、来週は 第36回 「史上最大の密約」。
物語は「天地人」最大のヤマに向かって展開していく。
  
 
 

天地人 第34回 「さらば越後」

2009年08月23日 | 天地人
さらば越後  演出 片岡敬司

ハイ! 「天地人」最終回終了・・といったら問題ありかもしれないが、私的にはそんな印象だった・・・
「さらば越後」。
ストーリー展開は単純なのだが、演出が見事だったと思う。
役者さんの演技もとても良かった。

お船のと兼続の静かな涙に、不覚にも自分の目からも涙が出てしまった。

久しぶりに登場した仙洞院様、神々しく、越後の母のように感じられました。
高島さん、仙洞院は適役でしたね、素晴らしいですね。
景勝に「何も今生の別れでもあるまいに」と気持ちを推し量った一言、景勝・兼続を見送る表情も凄かったですね。
3人の何とも言えない重い表情が、強く印象に残ります。
セリフがなくても、その表情で演技が出来る役者さん、感動します。
何を言いたかったのか、その表情からいろいろ考えるのもまた楽しいものです。

今回登場した皆さん、それぞれが存在感を感じさせる演出でした。
久々の「天地人、涙の感動!」でした。

今回のMVP ・・・ ずばり 「八海山・上田庄&兼続」

 空撮映像の中、頂上にシッカリと真顔で立つ兼続、このシーンは絶対に忘れない・・というファンも
 多くおられるのではないだろうか。
 オープニングもこの時の兼続を描いているのだろうか。
 厳しい表情の兼続は、何を思い上田庄を観ていたのだろうか。

第2位 お船
 久しぶりに越後に長男を連れて帰ったお船、かまくらを前にした涙、思わずもらい泣きでした。

 常磐お船も適役でした、「越後の女」。
 強いぞ、優しいぞ、滅多に怒らないが、怒ると怖いぞ、よく動き、よく働き・・。

第3位 泉沢久秀とその次男と三男
 オヤジの言うことを素直に聴いて、越後で百姓で生きることになります。
 「上杉が越後に戻るときあらば、その日のための準備として人間を探しておくように、仏門か百姓を」、
 この兼続の命を受けた泉沢は、自らの子を選択した。

旅立ちの日、景勝・兼続が仙洞院の見送りを受けた際に、フラッシュバックされる「わしはこんなとこきとう
はなかった」で始まる思い出のシーンの数々、懐かしく思えたが、やはり何度見ても感動するシーンばかりだ。
最初に書きましたが、仙洞院・景勝・兼続の別れの重い無言のシーンにこのフラッシュバック映像を
持ってきたのは、演出として、とても秀逸だと思います。

というところで、次週は 第35回 「家康の陰謀」。

個人的には、もう終わった感のある「天地人」だが、来週からもこのブログで感想を継続していきたい。

天地人 第33回 「五人の兼続」

2009年08月16日 | 天地人
夏風邪で2日間寝込んでしまった。
ようやく熱が下がったので、書き込んでいる。

天地人 第33回 「五人の兼続」 演出 野田雄介

鳴くまで待つよ
       我慢の連続
            そろそろ鳴くかほととぎす

秀吉は、甥で、養子である関白秀次一族を謀反の罪で処刑する。
実子拾に豊臣家を継がせ、その身分を安泰にしておきたいとの考えからだが、こうした策略が
全て最後には裏目に出てしまうのだから、権力者は広い心を持ったほうがいいのかも。

MVP  直江兼続
 秀吉の命に苦悩する石田三成を救う。
 拾(秀頼)を中心に5大名の合議制を提案、兼続と光秀は「5大名5奉行の合議制」にまとめ、
 前田利家の賛同を得て秀吉に提案するが、この場面の兼続・光秀の演技がとても楽しめた。
 
第2位 石田三成
 今週も徳川家康の叱責を受けたが、「主への責めを家臣に求めるのは見当違い」との景勝のひとこと
 に救われた。
 豊臣政権を盤石なものにするためとはいえ、やや狂ってしまわれた太閤殿下の下で、一人で
 政事を切り盛りするのは大変だ。
 兼続とのコンビで提案した「5大老による合議制」が、大老衆の了解を得て実施されることで、
 少しは肩の荷が下りたのもつかの間の展開になりそうだ・・。

第3位 上杉景勝
 今回はMVPでも良いくらいの活躍だった。
 「5人の兼続」がいれば、我が領内は安心して納められる。そなたは思うがままに働くが良い。
 わしはそなたの盾となろう。」この一言が今回のテーマでした。
 家康の三成への筋違いの攻めを諫める景勝も印象に残りました。

拾への溺愛から道を間違えた秀吉、三成の立場は難しく大変だ。
主君が景勝のようならいいのだが。

さて次回 第34回 「さらば越後」いよいよ会津へ移ることになる・・。
景勝・兼続主従が越後を去る前に、二人で八海山に登る・・。
二人は八海山の頂上から何を見るのだろうか?

加藤清史郎 異例の3度目の出陣!

2009年08月13日 | 天地人
加藤清史郎 異例の3度目の出陣! 
 視聴率(関東 9日は24.8%、平均で21.7%)が好調に推移する「天地人」。
 新しいニュースが届いた。
 与六を演じた加藤清史郎君が異例の3回目の出演に臨むそうである。
 兼続の長男竹松役で登場する。

 清史郎君の人気度の高さは理解するし、出演してくれると楽しみも大きくなる。
 しかし、柳の下の3匹目のドジョウを狙うような気がする。
 とはいえ、やる気満々の様子の清史郎君に期待しましょう。

「天地人」で連携も、新潟、福島、山形の3県知事が会議
 南魚沼市内で11日、2年ごとに開催される新潟・山形・福島3の知事会議が開催。
 天地人でできた絆を有意義に今後の共通の政策課題に活かしていくという考えには大賛成。
 でも「3県にわたる天地人観光ルート開発」などは、もっと前に話しておくべきでは?


天地人 第32回 「世継ぎの運命(さだめ)」

2009年08月09日 | 天地人
 演出 野田雄介

 太閤秀吉の二人の養子の運命は、秀俊は小早川家を継ぎ、関ヶ原では皮肉とも思える役割を演じ、
秀次は秀吉の逆鱗に触れ切腹することになる。

今回のMVPは、上杉景勝。
秀俊を養子となる運命を受け入れよと、自らのあるがままに受け入れてきた運命を語りながら諭す
場面が今回のメインだと思えた。
ここのところ、寡黙な北村・景勝が光っている。
画面に登場すると、今度は何を言うのか期待してしまう。

第2位 懐妊一発で大陸から撤退させた(ホントかね?)淀の方

拾(豊臣秀頼)の誕生は、秀吉の二人の養子には酷な結果を招くが、この側室様にはどこ吹く風と
言った様子。天真爛漫に描かれているが、前回を思い出すと、かなりしたたかだ。

第3位 徳川家康

石田三成に対する皮肉もかなりのものだが、三成と兼続が畳に並んで横たわり、互いの信頼感を認め合う
ところを盗み見した時の険しい表情が印象に残る。

今回や次回あたりの展開は、以前の大河で秀吉や家康関連ものではよく取り上げられるのだが、上杉が
登場するのは初めてだと思う。
史実がどうであったのかは、私はよくわからないのだが、上杉の豊臣政権下での位置を考えると、
おそらく何らかの関わりはあったはずで、ドラマを観ていて、とても面白い。

さて、次回は 第33回 「五人の兼続」、豊臣政権継続への三成の戦いが始まる。

天地人 第31回 「愛の花戦」

2009年08月03日 | 天地人
演出 片岡敬司

北の政所と淀君のヒメサユリをめぐる華やかな女性の戦、太閤殿下は朝鮮出兵に伴う九州への遠征に
淀君を伴うことで、二人の戦はとりあえず淀君の勝利か。

今回も楽しめた「天地人」だが、兼続が二人の子どもと過ごすシーンがとても面白かった。
「ととさま、しっこじゃ~」、お松がとても可愛い。
兼続の右往左往振りも楽しい。
突然訪問した景勝が赤ちゃんのおしっこを踏んでしまう場面も可笑しくなる。
お松が景勝に「かかさまに会いたい。殿様は奥方様に会いたくないのですか。」と問う場面も良かった。
「天地人」に登場する子役は、みんな印象に残る。

鶴松の突然の死に、悲嘆にくれる淀君を菊が励ますシーンも印象に残る。
淀君の「信玄の娘が信長の姪を励ますか。」この一言良かった。
「天地人」の花となった淀君、深キョンのために書かれたシナリオのように感じさせてしまうのは、
この人の個性的な演技力か、観る者を引きこむ力があるように感じる。

朝鮮出兵に批判的な上杉主従、しかし、運命は上杉軍を半島へと導いていく。

今回のMVP 「ととさま、しっこじゃ~」のお松に。
 兼続親子の場面が今回のベスト。途中登場の景勝も良かった。

第2位 淀君
 大河ドラマへの淀君の登場は数多いが、前回の「巧妙が辻」での永作博美さん演じる「復讐の塊」のような
 淀君が印象に残っているだけに、今回の深田さんの淀君は、とても新鮮に感じる。

第3位 菊
 今回のベスト3は全て女性になってしまった。
 菊と淀君のエピソードも良いが、菊の運命が改めてクローズアップされたし、景勝との再会シーンでの
 女性らしさが印象に残った。
 北の政所、淀君、菊の方と今回はいつも脇役である女性陣の内面を垣間見せてくれた。

さて来週は、第32回 「世継ぎの定め」 毛利輝元登場。
 
●昨日まで南魚沼市で開催された「兼続公まつり」。
 昨日の天地人パレードの「上田50騎衆」の一人に参加させて頂いた。
 こういうのは苦手なのだが、知人からの要請で参加した。
 出てくれる人が少ないそうで、人集めが大変なようだ。
 希望される方は、来年は是非参加して頂きたいと思う。

 約20㎏の鎧兜で2㎞程度歩くのだが、4時間半くらい身に付けているので、これがけっこう疲れる。
 昨日は幸い曇りの天候で、この季節としては、あまり暑くなかったのが幸いだった。
 市民会館前でのセレモニーや本町通りでは、おおぜいの見物客に集まって頂いて盛況だった。
 魚野川の河川敷では、「トキめき新潟国体」に向けた炬火の採火式も行われた。

新作能 兼続

2009年07月29日 | 天地人
NHK大河ドラマ「天地人」放映記念、生誕地上田庄薪能公演、28日市民会館にて。
「能」という芸能ジャンルの公演を観るのは、初めての経験だった。
パンフレットを所々読みながら臨んだのだが、う~ん、わからない。
衣装や動き、鼓や笛など聴覚的にも引きこまれるような感覚を何度か感じた。
日本芸術に特有の様式美やシンプルだが格式を感じるもので、「能」が全然わからないまでも
しっかり最後まで観れたことに、なぜか「日本はいいなあ」とつくづく思うことができたのが収穫。

あらかじめ、内容や見どころを予習しておけば良かったかな・・。
野外で薪の火で舞台を観れたら、凄いインパクトを感じたと思う。
六日町小に行ったのですが、誰もいなくて・・・。



天地人 第30回 「女たちの上洛」

2009年07月26日 | 天地人
 茶室は戦場   演出 片岡 敬司

「戦国時代」が豊臣秀吉の力で終わっても、その支配の手綱は緩まない。
諸国大名の正室や子どもは、京の秀吉の手の内に委ねねばならない。
徳川幕府の参勤交代ほどに厳しい制度ではないかもしれないが、大名達にとてっは人質を差し出すこと
で豊臣への忠誠を強制されるわけだ。

今回は最初、小田原から帰還した兼続を迎えて、久しぶりに夫婦親子水入らずのシーンを出して、
そこでの兼続の「気がかりなことがある・・」というセリフが、最後のお船の上洛への旅立ちの
場面に結び付けられていく。

途中に千利休の切腹が織り込まれ、驕る秀吉の傍若無人ぶりや淀君や鶴丸への溺愛も存分に描かれる。
千利休の「もしここで、利休がおごり高ぶる関白殿に頭を下げたなら、利休の茶が汚れます。」との
一言が心に残る。
秀吉、三成の専制政治がいよいよ頂点に差し掛かろうとしている。
権力とは儚いもので、一度手にしたときから。それは徐々に遠のいていく。
権力とは特定の人の手にあり続けたことはない。

さて、今回のMVP・・・文句なく お船
 二人目を出産したばかりのお船、ようやく親子4人で日々を暮らすことができると思いきや、
 運命は夫や幼子からも母親を引き離してしまう。
 景勝から上洛を命じられ、命を絶とうとする菊の方に、「奥方様をお一人には致しませぬ。
 私がお伴を致します。わたしも共に京に参ります。上洛のお伴をお命じ下さいませ。」お船の菊の方や
 上杉家に対する思いに感動する。

第2位  菊の方
 生まれたばかりのお船の子を抱き、「私も母になってみたいものじゃ。」
 生涯その思いが叶わなかったことを思うと、上洛により夫景勝と離ればなれになる回でのセリフ
 としては泣かせてくれる。
 なぜか昨年の「篤姫」では、こんな場面が多くあったような・・。
 (視聴率上がるかな?)

第3位 直江兼続
 お船の上方への菊の方への帯同を受け入れ、こども達を任せよ、というところと、千利休
 へ切腹の命に対して石田三成を厳しく詰問するところは、兼続らしくて良かったと思う。

 原作は読んでいても、ドラマは全く違う楽しさを与えてくれる。
 こなれてきたというか、毎回見どころ満載で充実した大河になっている。

 さて、来週は 第31回 「愛の花戦(はないくさ)」
 関白様御乱心、朝鮮出兵になるのか。

天地人 第29回 「天下統一」

2009年07月19日 | 天地人
ちょと待った
       来るなら来い  北条氏政      演出 一木正恵
       天下とるぜ   伊達政宗

裏で、北条・徳川・伊達連合の家康と秀吉の狸と猿の攻防がとても面白い。
家康の忍耐力もやはり並みではない。
松方さんの演技もとても曲者らしくて楽しめる。

家康の「関白秀吉の意向を無視すべし」という書状よりも兼続の「生中に生なく、死中に生あり」という、
謙信公の一節を引用した書状により、小田原への関白秀吉詣での意を決した伊達政宗、しかし一筋縄の
男ではない。白装束で秀吉の前に姿を現した。
このときの家康の表情がなんともいえない。
政宗、帰りに立ちよった八王子城攻めの兼続の陣での傍若無人、悪口雑言ぶりもたいしたもんだ。
いずれ上杉とは場所と時を変えて対峙することになるわけだが。

小田原城を見下ろす笠懸山に石垣山城を築城して、北条を威圧する関白秀吉の戦略も凄まじい。
意外とあっさり北条は降伏してしまったが、ブラック遠山様はセリフもなくいずこかへ消えてしまった。
また登場することを、私は願っている。

北条の敗北と伊達の秀吉への服従により、一応関白秀吉の天下統一は達成されたが・・。


見どころ満載で、とても楽しめた回だった。
今回のMVP ・・家康か秀吉か或いは伊達政宗にすべきなのだろうが、私は直江兼続とする。
 お船がつくった胸のお守りの中に入れられた、謙信公や安陪、吉江ら上杉や越後のために死んでいった
 武将等の名札が出てきたとき、兼続の思いがよくわかり、感動した。
 「皆を連れて参りました。戦が終わった小田原をともに眺めようと」
 戦乱のない世はまだまだ先の事だが、兼続の無益な戦を否定する姿勢や、守るべきもののために
 あえて戦うという思いが伝わる。

第2位 茶々の方
 深田恭子さん演じる茶々の方は、今や天地人の花となった感がある。
 深キョンのキャラクターは、実に役どころに合っていると思う。
 柔らかで天然~かと思うと意外と深い洞察を伺わせる、やはり淀の方は並みの女性ではない。

第3位 徳川家康
 またしてもやられてしまったわけだが、これでしばらくおとなしくなるのか?
 ラストの三成に浴びせた言葉が強烈だった。
 既に関ヶ原は始まっている。

景勝「義を掲げて戦乱の世を生き抜くのは、まこと苦しい。だが、我らは旗印を降ろすことはできぬ。
上杉謙信の子なれば」

演出で面白いかどうかが大きく変わるという印象を、依然強く感じているのだが、一木正恵さんの
演出はいつも面白く、セリフを聞き逃がさないように、演技の一つ一つや場面の構図、カメラワーク、
BGMなども注目している。面白い。

 さて来週は 第30回 「女たちの上洛」 楽しみに待とう。

 

天地人 第28回 「北の独眼竜」

2009年07月12日 | 天地人
 伊達政宗 演出 野田雄介

また新たなキャラクター、北の独眼竜 伊達政宗が登場。
随分虐げられ、屈折した人生のようだ。
兼続と対峙するシーンは、緊張感があった。
兼続切られずに良かったが、前にもこういうシーンがあったような、思い出せない。

今回は伊達政宗の登場、佐渡平定、北条ブラック遠山再登場、愛娘の誕生と見所も多かった。
松田龍平演じる伊達政宗は若々しく活きがあってなかなか良い。
来週は北条攻めで白装束で登場するのだろうか。

今回のMVP お船
 今回は出産にがんばったお船と生まれたばかりの娘に。
 最後の与板に帰った兼続を娘と迎え、親子3人のシーンはとても良かった。

第2位 直江兼続
 甘いとか何とか言われようが、「慈愛に生きる」兼続を強く支持する。
 伊達の若造に良く言った!

第3位 北条代表 ブラック遠山康光
 また出すとは・・、NHKもネタがないのか、サービスなのか。
 この人が出てくると私は俄然楽しくなるわけだが・・。
 更にブラック度を増した出番を期待したいが、今回だけかもしれない。

兼続、お船に待望の初子誕生!随分可愛い顔をした赤ちゃんだった。
何かホッとするほのぼのとした最後のシーンだった。
今回はこれに尽きるか・・。

さて来週は北条攻め、上杉軍は前田利家らと関東を平定しながら小田原に向かう。
兼続流いくさはどう描かれるか?伊達政宗の登場も楽しみだ。

 第29回 「天下統一」

「南魚沼 愛 天地人博」も入場者20万人突破!
有り難いことですね。昨日テレビニュースでローカル版でしたが、大きく報じられていました。
次の目標は50万人? 行くかもしれませんね。



   

南魚沼2題

2009年07月06日 | 天地人
●5日(日)南魚沼市総合防災訓練 大巻中学校 午前7時~11時
 
 初夏の暑い中で、一般市民、南魚沼消防団、南魚沼市行政区、新潟県、陸上自衛隊など21団体が参加し行われた。
 主な訓練項目は、非常招集訓練、無線訓練、災害対策本部設置訓練、炊き出し訓練、避難所開設訓練など12項目。
 
 朝7時に地元での避難訓練を終えて、市役所に集合し、市の総合訓練に参加した。
 例年通り真剣に取り組まれていた。本番はあってほしくないが、「備えあれば憂い無し」の言葉通り、
 普段からやるべき事をしておけば、いざというとき後悔することはない。

 
 
●天地人博の立役者

 毎日jp「にいがた人模様」で、愛・天地人博南魚沼プロジェクト事務局長、金井一男さんが
 紹介されている。
 天地人博は目標だった20万人の入館者が目前に迫っている。
 どこまで伸びるか期待も大きい。
 記事にあるように、とりあえず天地人効果で、南魚沼市を全国に発信し、印象づけることはできた。
 「絶好のチャンス」を活かすことができそうだ。
 課題はドラマ終了後のリピーターづくり、「認知度の低い南魚沼市を、全国ブランドの『南魚沼産コシヒカリ』
 のレベルまでグレードアップさせたい」大変な仕事をこなしているわけだが、夢を大切にがんばって頂きたい。

 
 

天地人 第27回 「与六と与七」

2009年07月05日 | 天地人
 猿と狸   演出 野田雄介

猿と狸に挟まれて、上杉の義、貫くことができるのか!

源氏の流れを汲む小国家に婿入りした兼続の弟与七、婿勤めが大変のようだ。

ドラマでは上杉家は常に安泰のようだが、実は違う。
川中島で北条氏直と戦を交えたり、北の新発田重家の氾濫の鎮圧に6年を要していた。

さて今回はサブタイトルは「猿と狸」だが、兼続の弟大国実頼を描いている。
兄を追いかけ、兄を頼ってきた弟が、自分を大切に育ててくれた兄の庇護から、巣立ちする
様を描いている。
老かいな秀吉が投じたへなちょこ変化球を、兼続は見事に打ち返す。
痛快な戦国ホームドラマの一編。

今回のMVP  大国実頼
 兄も立派だが、良くできた弟だ。
 京の上杉屋敷に残り、上杉と豊臣家をつなぐ役割を願い出る。
 常に兄と比較される役回りから、自分の道を見いだそうとする姿は立派だ。

第2位 お船の方
 ご懐妊おめでとうございます。かよの努力の成果か。
 
第3位 徳川家康
 兼続を茶の湯に誘い、「愛」の旗印の意味を兼続に問う。
 「故郷を、民を、家族を慈しむ仁愛」の意と聞いて、一笑に付す。
 松方・家康、これからも出番が多いと思うが、上手いですね。

面白いアイデアのエピソードが続くのだが、脚本と演出が今一歩なせいか、何か心に残るものが
希薄だったような後味。

さて、伊達政宗登場の次回 第28回 「北の独眼竜」に期待しよう。
もう半分を終えて、残りは20回になった。



 

八海山

2009年07月01日 | 天地人
  天地人効果で八海山が人気

大河ドラマ「天地人」のオープニングで、八海山の頂上に立つ妻夫木聡さんが扮する直江兼続が、
頂上から上田庄を見下ろしているシーンは、とても感動的だし誇りも感じる。

新潟日報は天地人効果で、八海山を登る人が増えていることを報じている。

八海山はほぼ南魚沼の北端に位置していて、北から魚沼盆地(上田庄)を見渡すことができる、
見事な眺望を楽しめる山である。
私は大倉から1回、ロープウェイで2回ほど登ったことがあるが、健脚に自信がないと下から登る
のはだいぶきつい。3時間半から4時間くらいかかる。
ロープウェイで4合目まで登り、残りを歩くほうが無難だ。
それでも頂上までは2時間くらいかかる。
八海山の醍醐味は、なかなか眺望が開けず、きつい登りが延々と続いて、バテそうになったところで、
いきなり9合目の登山小屋に到着、壮大な眺望に遭遇するところだろうか。

記事にあるように、「兼続気分を満喫する」のも悪くない。
これから夏の登山シーズンを迎えて、多くの方々が登られることだろう。

下の写真は中之島地区から見た八海山(5月中旬、まだ残雪が残っている)
近くで見るより八つ峰が広く見えて、優しそうに見える。

     

好調!天地人博

2009年06月30日 | 天地人
市役所脇の旧JAみなみ倉庫を改造して開催されている「愛・天地人博 南魚沼」の入場者数が
18万人を突破、7月中旬にも目標の20万人を超える見通しだ。
昨29日夜、市内塩沢地区の織物会館で行われた市政懇談会で、井口市長が報告した。
連日狭い駐車場に大型バスが停車し、多くの見学者で活気がある。
雲洞庵の見学者は公表されていないが、天地人博を遙かに上回ると推測され、普光寺や龍澤寺などの
寺院の見学者はどこも相当な人出のようである。
多くの方々に南魚沼を訪れて頂いていることに、市民の一人として感謝の気持ちでいっぱいである。

ドラマの方は、ここ数回持ち直したように面白い展開で、個人的には充分に楽しんでいる。
気になる視聴率は、なんとか20%台(関東)を維持している。
視聴率のことはよくわからないのだが、平均して20%を超えていることは凄いことのようだ。
21世紀に入ってからの大河ドラマの中でも高い視聴率を維持している。

話を戻して、「ポスト天地人」ということで、大河効果で順調な観光客の入れ込みを、ドラマ終了後も
どうやって維持していくかという議論が、一部では盛んなようだ。
「天地人博」の延長も議論されており、NHKブースは12月で終了となるが、南魚沼ブースは、
来年3月まで継続が決まったとのことである。

それはいいとして、ドラマ終了後、観光客の入れ込み数を確保するために何をすべきかという
議論が盛んなようである。
議論を重ねることはいいことだが、市への積極的な対応を求める声が議員の中にもあるが、
そうした声を聞く度に少し考える。

本来、観光事業は民間が主導して進めるものであると思う。
観光業界や商工業界が戦略を練って、まず自ら進めるものではないだろうか。
NHKの大河ドラマという千載一遇のチャンスに恵まれた幸運と、多額のお金を投入した
「天地人プロジェクト」によって、南魚沼市を広く発信することができ、多くの人たちにこの地を
訪れて頂いた。
この成果を今後に活かしていくのは、まず個々の観光に携わる業者の課題であるし、業界の課題でも
あると思うのだが・・。