●議決するということの重さ
陳情や請願等に基づく発議やごくごく一部の議会提案の条例改正を除けば、議案のほとんどは
執行部が議会に提出します。
それらの賛否を表明し、効力を発効させるのか、それとも廃案とするのかは、議会の議決に
よります。
とても重要です。
予算が否決されれば、執行部は予算を執行できません。仕事ができません。
議決権は議員の命です。
議員各々議決権の行使にあたっては考えがあるものと思います。
会派制の議会でもあり、個々の議案に対しての会派の意思を決定する方法も、会派によっては
異なるかもしれません。
旧塩沢町議会のように、元々会派がない議会の出身なので、というより当然ですが、議案に対する
自分自身の意思を決めることから始めます。
そして会派内の意見をまとめて、会派の意思を決定し、行使するということになります。
委員会中心主義の議会ではないので、委員会の意思というものはありません。
しかし、時々決するのに迷うような案件もあります。
会派内でも調整が難しい案件もあります。
そうしたとき、専門的な見地から議案を精査・検討し、賛否や議決見送り(継続審査)などを
本会議の前に決してくれる委員会審査があればなあ、と思う事があります。
何より『政争の具』としての判断が、極力避けられるということもありますが。
委員会審査では、当然個々の議案について、どう言う審査をして、どう言う委員の意見があり、
その結果どう決まったのか、本会議で報告されるので、本会議採決に臨んで、大変参考になります。
自分の所属委員会の担当ではない案件についてはなおさらです。
議会のチェック機能を働かせるためにも、『委員会の審査』は重要な役割をします。
議決を迫られるとき、逃げるわけではありませんが、『委員会の審査』があったら、もっと判断を
きちんとできるのになあ・・と、思うこともあります。
執行部側に立てば、細かい、小難しい、時間のかかる委員会審査など無く、本会議一発決定のほうが
良いとは思いますが・・。
議員の側にも簡単な本会議一発裁決が良いと言う意見もあるようなので、当面このままだと思いますが。