南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

天地人 第39回 「三成の遺言」

2009年09月27日 | 天地人
 天下分け目と言いつつも    演出 片岡敬司

今回はMVPから 
 当然だが、石田治部少輔三成

小早川秀秋を通じて、兼続に伝えられた「なにとぞ生きて、我らの正義を後世に伝えよ」
今回の最高のセリフだった。
シンプル過ぎるといっても良い筋書とセリフなんだが、妙に印象に残る。
前回そして今回、小栗旬演じる三成が主役の回だと思うのだが、これまででも最高と思える程面白かったし、
小松江里子が描く石田三成に感動しました。

第2位 ブラック徳川家康

ベテラン松方さんの演技は素晴らしい。憎たらしいよね。
でも希代の策士の面目躍如、小松さんのシナリオもとても良かったと思う。

第3位 第3位は景勝正室 菊の方

凛とした姿は、さすがに上杉家の奥方である。

小早川、福島の心情も、捕らえられた三成や上洛した兼続とのエピソードを挟みながら、上手く描かれていて
ドラマの流れを面白くしている。
三成や兼続が標榜する戦のない平和な日本をつくることは、何年か後に敵役徳川家康によって成し
遂げられるわけだが、豊臣政権の存続の上でそうなったとしたら、また違う日本の姿があっただろうと、
ドラマを肴にそんな思いを巡らせてみるのも一興か?

実は今一昨年の大河「風林火山」をレンタルでみている。
内野聖陽演じる山本勘助を、私的な事なのだが、今一度じっくりみる必要があったのと、武田晴信を
はじめとした登場人物達の生き方やセリフ、ドラマで描かれる様々な戦略なども、みたくなったからだが・・。
はからずも「天地人」と重複してみているわけだが、こちらもかなり面白い。
登場人物のキャラクターを存分に描き出してみせてくれる技は、「風林火山」のほうが「天地人」の上を
行っているかもしれない。

見る人によっては、オーバーに感じる部分も多くあるかもしれないが・・。

加藤清史郎くんが久しぶりに、兼続・お船の長男の役で登場しましたが、正直なところ、柳の下の
3匹目のドジョウを狙っているようで、私的には少し白けてしまった。

さて次回は 第40回 「上杉転落」、上杉家にとっては厳しい展開だが、上杉家永住の地となる米沢が
兼続を、お船を待っている。
 

光フレッツ

2009年09月27日 | 地域・まちづくり
9月15日から当地区でも光フレッツ・サービスが開始された。
きょう我が家にも光がやってきた。
約1時間の工事で開通した。
これまではADSL接続で、特に接続の速さにはストレスは感じなかったが、時々遅いと感じる
こともあった。
光に変えなければならない特別な理由があるわけではないのだが、昨年当地区での光フレッツサービス
の早期開始に向けて、地区まちづくり協議会で仮申込募集に取り組んだ経緯もふまえて、サービス開始が
決まったので、すぐに申し込み、きょう工事をして頂いた。
確かに早くなりました、YOUTUBEの画面も大きくなり、途中で途切れることもありません。

光ケーブルを使用したサービスはまだまだ開発途上で、特に個人向けのサービスはこれからの課題だと
思うのだが、民間事業・行政など公共的な事業など多くの可能性を持っている。
市内ではまだ光ケーブルが入っていない地区については、市が設置することが決定している。
国の二次補正予算を使っての事業化で、政権交代による精査で遅れることが懸念されているが、
間違いなく進められるものと思う。

市内全域で光ケーブルが架設されれば、当然公共的なサービスも検討され、実施されていくものと
思う。インターネットの普及やテレビ放送など民間事業でのサービスにも期待したい。

天地人 第38回 「ふたつの関ヶ原」

2009年09月20日 | 天地人
演出 片岡敬司

関ヶ原の戦いは迫力あるロケ映像とCGの上手い組み合わせでした。
大阪に向かって進軍を続ける徳川家康の東軍7万5千、これを待ち受ける石田三成西軍は10万の軍勢、
関ヶ原で激突、西軍圧倒的に有利な戦闘状況で戦は進む。
しかし秀吉の義理の息子、小早川秀秋の東軍への寝返りで形成は逆転、毛利軍は動かず、結果は
三成方西軍の敗北で勝負は決する。

時を同じくして、出羽では上杉軍が長谷堂城を攻めようとしていた。
明朝一気に城攻め
を開始しようとする上杉軍に石田軍の敗北の知らせが届く。
同じように対峙する最上軍、伊達政宗にその知らせが届き、伊達政宗の参戦が確実になれば、上杉軍
といえども対抗するのは無理である。西からの攻撃もあるかも知れない。
上杉軍は会津への撤退を余儀なくされるが、そのしんがりを兼続がかってでる。

以上のような展開、みどころは多かった。
関ヶ原は、俳優陣の充実した演技の素晴らしさ、戦闘シーンの迫力やわかりやすさなど、面白く見る
ことができた。
ブラック遠山康光の登場も、私的には大歓迎だ。期待通り、こうでなくちゃ。
ブラック総本山家康の憎たらしさも存分に楽しませてもらった。
やはり小物であった小早川、関白よりも2カ国の加増を選んだと言うところで、豊臣秀次の悲劇を挟み象徴的。
家康の鉄砲玉の催促で、裏切り攻撃を敢行、らしさがよく出てました。

今回のMVP  三成を支え続けた 島 左近
 三成の弱さは余りにも固い理論派でファジーな人間味のなさ、キレすぎるところか。
 やはりナンバー2の男だったのだろうと思わせてくれる。
 三成を支え続け、大阪城に帰り体制を立て直すこと、上杉もいることを進言し、三成を逃がすため
 の犠牲となる。
若林豪さん演じる島左近、今回しか目立たなかったが、私は文句なくMVPだと思う。

第2位 大谷刑部&宇喜多秀家
 「天地人」なので、私は当然石田三成方に味方、命をかけて戦った猛者振りに感銘。
 大谷刑部は自らの首を地中深く埋め、敵に見つからぬようにと部下に言い残して散る。

第3位 ブラック遠山康光
 今度はこともあろうに家康の配下として登場。
 家康の小早川への使者としての登場だが、老いてもブラック度は健在。
 今は亡き上杉景虎の遺志など意にかえさない、北条生粋のブラック度、これも楽しませてくれます。

小栗旬さん演じる石田三成のファンである私としては、いささか悔しいが歴史の事実は変えようもない。
「天地人」の石田三成は、やや神経質な感のあるキャラクターだったが、充分に楽しませてもらいました。
来週最後を迎えると思うと残念だが、信念を貫き通して散って欲しい。

さて、来週は 第39回 「三成の遺言」もう9回を残すのみとなった「天地人」だが、関ヶ原の後9回もあるのか、と思うところもある。
今後はどんなドラマ展開で楽しませてくれるのだろう。
そう言えば、兼続・お船の長男の役で、加藤清史郎君も登場の予定でしたね。

天地人 第37回 「家康への挑戦状」

2009年09月14日 | 天地人
演出 片岡敬司

家康・堀氏らの陰謀で豊臣への反逆の疑いをかけられる上杉。
兼続は上杉家には豊臣家への反逆の意思などないこと、内府家康の所行に対する批判をこめた直江状を
したため、家康におくる。
このあたりの直江状を巡る展開は、わかりやすく描かれていて楽しめる。
直江状に逆上する家康は10万の兵を引き連れ、上杉討伐に向かう。
これに呼応し、家康が不在の大阪で三成は毛利元就らと10万の兵で挙兵する。

家康軍を待ち受ける準備万端の上杉、しかし背後に迫る最上氏や伊達氏にも応戦しなければならない。
家康は大阪での三成の挙兵を受け、上杉討伐を中止、西へ向かう。
三成の西軍が関西を制圧する間、上杉と家康の東軍の戦いが、どうしても必要だったのかもしれない。

引き返す家康軍を追撃するよう兼続をはじめ重臣達は景勝に進言するが、景勝の指示はノーである。
実際の歴史的な事実はどうなのかはさておいて、「天地人」のストーリー展開で、この景勝の判断
の場面が最も大きなもののひとつだ。
「背後から攻撃することは、上杉の義に反する、必ず報復がくるだろう」「国を守ることこそ最大の使命、
背後には最上・伊達が迫っている」等々も大きな理由だと思うが、「ここで家康に決着を付けねば、
後々の豊臣政権による国作りが危ういものになる」「もし家康軍が三成軍に勝利したら、上杉家の存続に
かかわる事態になる」云々・・。
様々な思いがあったのだろうと思うが、景勝は家康への追撃を断念する。

兼続が投げはなった槍が、兼続の思いを表しているようだ。

今回のMVP 直江兼続
 「もし・・たら・・、・・れば、・・かもしれない」は、禁句だが、あえて兼続の意思通りに上杉軍が
 家康軍を追撃していたら、家康軍に勝利したら、この国の歴史はどうなっていたか?
 そんなことを誰もが考えると思う。
 敗北すれば会津を失うどころか、上杉家そのものも消滅するわけで、ひとつの賭なのだが。

第2位 上杉景勝
 国を守る将として、景勝は苦渋の決断を下す。
 よく考えると、景勝はこれまでの上杉家の豊臣家への忠誠や義を重んずる一貫した姿勢に裏打ちされた
 判断を下しているわけで、矛盾はなく、誰からも付けいる余地はない。
 国や民を守る将として、当然の判断を下したとも思える。
 むしろ、表向きの権力争いから一線を画し、先を見越した判断のように思える。

片岡敬司氏の演出は、もう少し重厚感が欲しいと思えた。
面白いと2度3度と繰り返してみたくなるのだが、今回も1回みて、オケーだった。

さて来週は、いよいよ天下分け目の関ヶ原、北の地では上杉軍と最上軍の戦いとなる。


 第38回 「ふたつの関ヶ原」、もう残すところ10回となった。
  

天地人 第36回 「史上最大の密約」

2009年09月07日 | 天地人
 演出 一木正恵

一木正恵氏の演出は、いつも引き締まった展開で楽しめる。

秀吉・利家亡き後、誰も家康を止めることが出来なくなった。
秀吉政権が残した様々な問題を三成に負わせることで、三成を失脚させ、上杉にも国元へ帰る
事をすすめる。
権力者への途に障害となるものは次々に取り払っていく。

加藤、福島等の三成への挙兵に対して、三成は家康の屋敷に助けを請うが、兼続が淀の方の力を
借りて救う展開は、とても面白い。

今回の MVP  上杉景勝
 言うべき時に、言うべき事を言う。
 景勝の五大老のひとりとしての立場や、豊臣政権の継続への義を貫く姿勢に感動。

第2位 直江兼続&石田三成
 国元への帰還の途中、兼続は三成を訪ねるが、このシーンはこれまでのドラマ全体の中でも、
 印象に残るものだ、私には。
 志を同じくする者の絆の強さを感じさせてくれた。
 ともにわらじを編むシーンもとても良かったと思う。

さて来週は 第37回 「家康への挑戦状」
上杉に謀反の疑いあり、上洛して説明せよとの家康に、兼続は書状を送る。
直江状の登場となる。