南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

天地人 第26回 「関白を叱る」

2009年06月28日 | 天地人
  愛の詩人    演出 一木正恵

よくわからないサブタイトルだが、中身は充分に楽しめた回。
家康の上洛、秀吉との対面シーンはさながら猿と狸のばかしあいのようで、面白い。

今回のMVP  上杉景勝
 遺言状に書かれた景勝の覚悟にはやや単純かもしれないが、率直に感動した。
 
第2位  ブラック秀吉
 越後に帰還する景勝・兼続主従を前に、自身の心情を吐露する姿は、上杉への信頼の証だろう。
 家康の所望に応えて、陣羽織を着せて見下ろす視線にもその内心が見えた。
 役者だなあ・・と思える。

第3位  直江兼続
 原作の兼続像とは少し違うイメージだが、周りを慈しみ包み込むキャラクター。
 深く広い心の持ち主だ。

黄金をどれだけ積まれようが、その意思は決して変わることのない兼続。
見越していた秀吉であっただろう。
関白殿下と上杉の信頼関係が、名実ともに出来上がった回。
家康殿の狸ぶりも楽しめた。

さて次回は、弟与七(小国実頼)が主役、 第27回 「与六と与七」

天地人 第25回 「天下人の誘惑」

2009年06月22日 | 天地人
 うちにこないか   演出 一木正恵

関白秀吉の知略家としての一面を中心に描いた第25回。
「天下をおさめるためのもうひとつの力が欲しい」というわけで、兼続のヘッドハンティングに出る秀吉。
最初から最後まで、息の抜けない展開で面白い。
いくつか印象的なシーンがあったが、景勝と千利休の「器」をたとえのやりとり、最後の景勝・兼続の
「茶会も戦」と笑い合うシーンなど見る方も力が入る。

MVP ・・・直江兼続
 主君の分も一人でカバー、上方に上杉と直江をPR。効果は抜群だ。
 ドラマにおける兼続の「愛」のキャラクターを存分に出した脚本もいいが、演技も充分に良かった。
 景勝とのシーンで、自分が茶会で秀吉に負けるようなことがあったら、切腹を申しつけてほしいと
 景勝に進言し、景勝が責めは主君である自分が負うと応えるところは、主従の結束と覚悟を感じて良かった。

第2位  ブラック秀吉
 10万の大軍もあれば、敵を内から崩してしまう知略も、巨万の富も、地位も、何もかも持ってしまった関白殿下。
 そんな秀吉像を笹野さんは存分に楽しんで演じられているように思う。
 
第3位  上杉景勝
 千利休とのやり取り、器は器、人ではない、というセリフ、深いですね。
 「天地人」では、上杉家を描くことで現代社会では希薄になった「人と人の信頼関係」を描くことが
 テーマの一つだと思っている。
 上杉の愚直と言われようが、その真っ直ぐな生き方を中心に据えて、上杉を取り巻く様々な人間模様
 や世の移ろいを描いていくことに好感が持てる。
 ドラマでの景勝の役まわりは、寡黙なだけにセリフの一つ一つが重く、正にこれが上杉というものだ。

前々回あたりからとても面白くなってきているように思うのだが、皆さんはどうですか?
来週はいよいよ秀吉が茶会という公的な場で、兼続を直接ヘッドハンティング?
景勝・兼続主従はどう出るか?

待ち遠しい28日。
   天地人 第26回 「関白を叱る」
 

天地人 第24回 「戸惑いの上洛」

2009年06月14日 | 天地人
「222万石」演出 片岡敬司

今回のMVP  献上の太刀よりも金色の太刀袋を喜んだ秀吉
  「天正バブルの権化」のような秀吉の描き方、これまでになく極端で面白いと思えた。
  小松江里子脚本、片岡敬司演出の傑作の回。

第2位  福島正則
  勇猛な風貌、豪快な人柄のようだ。酔っぱらって(憧れの上杉に会えて嬉しかったのだろう)、
  景勝・兼続を帰そうとしない。
  お涼が気遣いをみせるが、これが気にくわずに喧嘩になり、お涼に投げ飛ばされて気を失ってしまう。
  コミカルな展開で面白い。次の福島の出番のときにモノをいいそうな予感。
  小松江里子氏の脚本は、ユニークだ。
  戦国物向きではないのは確かと思うが、突拍子もないアイデアを連発する。
  
第3位  上杉景勝
  寡黙で純粋な景勝にとっては、「耐えられない初上洛」、自ら記した「第一義」の字を毎夜見ながら
  必死に耐える姿は拷問のようだ。
  兼続のような鷹揚な性格が少しでもあれば、楽なのだろうが・・。
  痛々しいような表情が印象的、心中お察しします。
  次回が心配になる終わり方。
  
誰を選んでも良い回だったが、物量作戦と機転の良さで成り上がった秀吉の時代、その象徴のような
エピソードの連続。
「金ぴかの太刀袋よりもその中身の方が重要だろう、しかし、みかけのハデさを選ぶのか・・・。」、
景勝・兼続の受けた印象は「侍とはいえまいな!」

大名への挨拶回りや接待に明け暮れる毎日、実力もさることながら日常のネゴシエーションも大事な時代に
なったというところか。
「何が本当に大事なのか?」ということも考えさせてくれた。
煌びやかな大阪の描写、その中で翻弄される景勝・兼続主従、「風刺画」のような回で楽しめた。

さて、来週は 第25回 「天下人の誘惑」・・一転して金箔いや緊迫の次回、期待しよう!

天地人 第23回 「愛の兜」

2009年06月07日 | 天地人
父なる雪と 母なる大地

一度は承諾したものの、「上洛」の日が近づくに従って、迷いをがつのり隠せぬ景勝。
兼続は、お船のすすめに従い、景勝とお船を伴い、栗林政頼の病気見舞いを兼ねて冬の故郷上田庄へ
帰郷する。
景勝・兼続主従は、雪の上田庄を訪れ、懐かしい栗林、深沢、北高全祝と再会し、故郷で自らの
生き方や向かうべき方向を見定める。
「上洛」は、豊臣への服従の証しとなるのだが、決定的な時代の節目で、新たな越後上杉の
歴史の始まりでもある。
「毘」「義」「愛」3つの旗に、高揚感と誇りを感じさせてくれた。
「義」(景勝)と「愛」(兼続)の二つが揃った。

今回の演出は片岡敬司、「天地人」はこの名前がオープニングで字幕に出ると、なぜか期待感と
・・安心感を覚える。
今回の脚本はシンプルながら、説得力のある展開やセリフの連続、毎回この調子でいってほしい。
シナリオが読みたくなる。

幼い与六、喜平次のドラマでの再登場も無理がなく、説得力があった。
与六と喜平次が登場すると、初回に帰ったようで懐かしく、二人の顔を見るだけで和む。

今回のMVP 兼続か景勝かで迷った。
 前半は景勝に傾き、しかし最後の「愛の兜」の逆転で兼続に、本ブログで主役の妻夫木・兼続が初のMVP。
 「義」も「信」も・・・、すべて基本は「愛」だからね。
 一文字に悩む兼続とお船の会話のシーンで、初めに書いた文字が「愛」というセリフ、これをすすめる
 お船、感動した。

第2位 上杉景勝
 「わしにはこの生き方しかできぬ。所詮人生はいっときの夢じゃ。(謙信の辞世を引用)、かなわぬときは
 それまでじゃ。」印象的なセリフだった。

第3位 お船
 常盤さん、凄く良い。存在感があるにも関わらず、適度な柔らかさ、どの場面でも良い演技でした。
 雲洞庵の景勝との思い出のある納戸の前で兼続が立ち止まり、開くはずの戸を開かないと、景勝を一人に
 してあげようと機転をきかした兼続の気持ちをすぐに察した、阿吽の呼吸も良かった。
 
前半戦終了そして新たな上杉の伝説が始まる。
それはやはり二人を育んだ厳しくも清々しい雪の上田庄からだった。
八海山や雲洞庵、越後上布の雪さらしなど、冬の上田庄がたくさん登場した。
地元ファンとしてはこたえられない。

前回の「もうドラマも終わったような中だるみ感」が今回の布石だったのかな?
すっきり再スタートの一話でした。
しかし・・北高全祝和尚が出ると必ずあのまんじゅうが出てくるあたりも、期待を裏切らずに面白い。

さて次回は、景勝・兼続主従の上洛、新たなキャラクター、北の政所やお涼さんの登場。
上方は景勝・兼続主従には合いそうもない予告編、どんな展開になるのか・・。

 第24回 「戸惑いの上洛」 期待しよう!



 
 


天地人 第22回 「真田幸村参上」

2009年05月31日 | 天地人
戦国武将人気№1「真田幸村参上」。

相当な辛口批評があちこちで飛び交いそうな・・・?
どうも秀吉や三成、或いは家康が出てこないと大河としての重厚感がなくなってきたようだ。
脚本・演出・制作費の軽さという「天地人」の弱い部分が出てしまったように思う。
「天地人」に好意的に書いてきた本ブログも、今回は少しなあ・・。

さてMVP・・・樋口惣右衛門&よし
 あり得ないであろう父夫婦の再登場は、この脚本家ならではのものだろう。
 既にこのドラマは終わったように思えてしまった。

第2位 今回の主役 真田幸村
 今回登場の男優さんの中では唯一「漢」らしさを出していたと言うことで。
 次回以降の登場にやや期待。
 ・・しかし、真田家中の描き方も何とかならなかったのか。
 「風林火山」での真田幸隆の子どもや孫がこうなったとは、いくら違うドラマとはいえ、
 一昨年同じ大河で登場した真田とは思えない。

第3位 真田昌幸
 喰ってばかりいましたね。笑えた。

次回の予告で謙信や幼少時の与六が登場したが、再登場は悪くないと思うが、もうアイデアが尽きたのか
という印象の方が先にきてしまう。

というわけで、次回 第23回 「愛の兜」
 期待しよう!

兼続の髪型やメークも現代風なのだろうが、その演技やセリフと相まって、やはり違和感を感じる。
髭を少しはやしたり月代でも入れて、その地位や年齢相応に見栄えだけでも変えてみたらどうだろうか。
長年の大河ファンとしては、どうも気になる「軽さ」。


天地人 第21回 「三成の涙」

2009年05月30日 | 天地人
「きれいな花にはトゲがある」のサブタイトル。
野田雄介 演出の第21回、景勝の妻菊の懐妊や突然の直江家への石田三成訪問を交えて楽しめる展開。

三成を迎えて上田衆のなんともいえぬ素朴で素直な反応が面白く描かれていた。
アップで画面に広がる表情が、とてもコミカルで笑いを誘う。
落水城でにぎりめしを分かち合うことはできなかった兼続と三成だが、再会の直江家では、ひとつのにぎりめしを
分かち合い、友情を誓った。
「人は自分にないものにひかれるものでございます」というお船のことばが印象に残る。

「大河ドラマは、失われつつある『日本人の義と愛』を描き出します!」
NHKの「天地人の企画意図」で使われているフレーズだが、このドラマのテーマがよくわかる第21回だった。

今回のMVP ・・ 石田三成
 スケールの大きさのわかる「国全体や国民を思う政治の実現」という目的だが、孤高の三成には、
 家臣や領民とのしっかりした絆を基本にする兼続が、自分にはない強いもの持つことを感じたのだろう。
 三成生涯2度目の涙は、兼続と分かち合ったにぎりめしを口にしたときだった。

第2位 直江 兼続
 原作などで抱く先入観とは全く異なる兼続像が描かれることに、賛否両論がある。
 皮肉と取られるかもしれないが、「天地人」を戦国ホームドラマと考えれば、納得できる描き方かもしれない。

第3位 お船
 この人が一番原作のイメージに近いように思う。
 これから常磐・お船のドラマの中での存在感は大きくなっていくんだろうな・・と思わせる好演だった。

さて、明日は 第22回 「真田幸村参上」

新キャラクターの登場だ。兼続との出会いが楽しみの次回に期待 !
 
 


天地人 第20回 「秀吉の罠」

2009年05月17日 | 天地人
昨日16日は、「天地人博」入場者10万人突破イベントで、新キャラクター「こめつぐ君」登場で話題を集めた。
我が家の両親もドラマは毎回みているが、この話題で、天地人博にもようやく興味を持ち始めたようで、平日に
連れていこうかと思っている。

今回は初音が直江屋敷を訪れたところから始まった。
初音は関白秀吉の目論見を兼続に伝え、真田庄に帰ると伝え去っていく。
この後上杉と真田が豊臣を中にどのように絡んでいくのか、ドラマの展開に興味を持たせてくれる。

今回のテーマは、落水城での景勝・秀吉の初対面。
天下取り目前の秀吉が、上杉を御すべく越後に乗り込み、上杉を取り込もうとする。
戦乱の世を早く終わらせ平和な世にしたい・・・、わかるようでわかりにくいのだが、景勝は秀吉に上洛を約束、
会見を終えて、景勝が兼続に言った言葉が全てだろう。
「・・、わしは秀吉の口車に乗せられたわけではない。・・明智の謀反がもう少し遅れていたら、上杉は織田に
滅ぼされていた・・・、生きながらえた命じゃ、この越後のため、もう少し使うということもあるのではないか、
わしはそう思ったのじゃ。おぬしはわしをここまで思い至らせてくれた。許せ、兼続。」

今週のMVP  迷うことなく、サブタイトル「怒っているわけではありません。」
 上杉景勝、 寡黙、余計なことは言わないが、その言葉は重い。
 北村さんの目がモノを言った。
 北村・景勝の本領発揮で、ドラマをとても重厚で面白くしている。

第2位  豊臣秀吉
 しかし、笹野さんは役者さんだね。観る者を取り込んでしまう。
 ふんどし一丁で風呂に飛び込み、女中衆を一緒に入れと急かす、ここまでやる秀吉は前代未聞。
 作戦が通じないと気づけば、今度は率直に「上洛せよ」とくる。
 シンプルな脚本なのだが、この人が演じるとそれゆえ強烈に印象に残る。

第3位 石田三成
 以前に兼続の危機を救ったときと違い、クールで曲者になってますね。
 豊臣政権を知略で支えているわけだが、秀吉あっての三成というのがよくわかる登場のしかた、
 命の恩人を忘れていた兼続、「石田殿には一度お目にかかりたいと思っておりました。」・・怒った・・というより、
 呆れてしまった三成。
 それが今回のラストの二人のやり取りに繋がる展開、このあたりも面白かった。
 次週以降、兼続との絡みに興味が湧いてきます。

 脚本、演出、演技、カメラワーク、みんなOK!新展開、面白い!

 さて、来週は 第21回 「三成の涙」

大河ドラマの視聴率で言えば、21世紀に入ってコンスタントに毎回高視聴率をマークしているのは、いずれも主役が女性だ。
「利まつ」「功名」「篤姫」、そう考えると妻夫木・兼続が主役の「天地人」は健闘しているほうだろう。
「利家・まつ」「一豊・千代」「家定・篤子」と同じように、兼続・お船の二人三脚のドラマ展開にも期待しよう。

でも「ドラマが面白いかどうか」と視聴率は、あまり関係ないと思ってもいるのだが。

天地人 第19回 「本能寺の変」

2009年05月10日 | 天地人
小松江里子氏のシナリオは、次々と画面が変わり展開が早い。
今回もタイトルの「本能寺の変」に費やした時間はとても少ない。
兼続が主人公で上杉側から描かれるドラマなので仕方ないが、謙信の亡霊との会話の方が、
明智光秀や戦闘シーンよりも圧倒的に印象に残る。
謙信「人の心は力で動かすことはできぬ。」
信長「きれいごとではこの世は直らん。」
・・・・・
信長「信じるは己のみ」
謙信「さても悲しき男よ」
信長「であろう。」

大河ドラマでは「本能寺の変」や「関ヶ原の戦」は、何度も画面に登場したが、
今回は斬新な展開だった。
吉川・信長の最後としては少々物足りなさを感じたが、謙信とのやり取りで許せるか。
むしろあと数日持ちこたえたなら、またはあと数日早く信長が本能寺に入っていたら、
魚津城の守備に当たり、落城と共に自ら命を断った吉江や安部らの上杉陣営の運命の皮肉を感じる。

今回は、お船と兼続のシーンがふたつあったが、これも様々な運命を経てようやく結ばれたという感じだ。
息のあった二人三脚での新たな人生が始まる。

今回のMVP・・ 登場時間が少なかったが、予定通り安部政吉。
「じんすけ~」という兼続の嘆きが先週同様印象に残る。
幼少時からの回想シーンも良かった。

第2位 お船
信長になるはずだったが・・、今回のお船は今までで一番良かったので。
戦国ホームドラマらしくなってきた。
こういうシーンは「利まつ」「功名」「篤姫」を思い出す。
視聴率アップの原動力になるか・・。

第3位 謙信亡霊
阿部寛・謙信は、やはりこのドラマでは格の違いを見せてくれる。
吉川・信長とのやり取り、これも斬新で面白かった。
阿部・謙信の勝ち!

さて、来週から新展開 第20回 「秀吉の罠(わな)」

少し観るのが不安になるが・・役者揃いなので期待したい。

樺沢城跡

2009年05月09日 | 天地人
きょうはことしはじめて樺沢城跡に登ってきました。
椿の花はもう終わっていましたが、本丸跡のつつじがきれいに咲いていました。
小高い本丸跡からは、正面(東)に巻機連峰・清水峠、右(南)に飯士山・湯沢方面、そして北東には
八海山と坂戸山が上下にツーショットでよく見えます。







天地人博・入場者10万人突破

2009年05月09日 | 天地人
天地人博の入場者数がきょう10万人を越えるのが確実になっている。
約4ヶ月で10万人に到達する。目標を20万人においているので、半分に達することになる。
これまでで一日あたりの最多入場者は、5月4日の4,200人とのこと、入るのにも大変だった
のではないかと思う。
平日はそれほど混んでいないようなので、時間を作って行くのが良いかもしれない。

好調な南魚版天地人博だが、その内容も好評のようだ。
何人かの地元の方に伺ったが、「ドラマを思い出す」「面白い」「ずっと続けたらどうか」など。
数十点展示されている版画、会場の中ではやや地味なのだが、これらをじっくり観ることを
お薦めしたい。説明を読みながら鑑賞すると、とても面白い。

天地人博会場脇にテントが立ったので、何かなと思ってみたら、地元の農産物や山菜などが
売られていた。
季節は春、ようやく「地元の大地の恵」も登場、といったところか。
これからもっと多くの南魚の農産品が並ぶことだろう。活気が出てきた。

    
     
観光バスでドカンと来ていただくこともありがたいが、首都圏・関東圏から近いので、マイカーで
訪れて、絶対に他では観られないであろう「四季の自然の移ろいの美しさ、ダイナミックさ」を体感し、
リピーターになってもらいたいと願っている。

●PS・・9日開館と同時に入場者10万人を突破したとのこと。
 10万人目は千葉県からお出で頂いた4人の家族の方、市長から南魚沼産コシヒカリ30kgが贈られた
 とのこと。大台突破おめでとうございます。

天地人 第18回 「義の戦士たち」

2009年05月03日 | 天地人
面白かった!
登場人物みんな印象に残る、素晴らしいです。
一昨年の「風林火山」を思い出します。興奮します。
脚本、演出、多少CGが気になりますが、申し分ありません。

以下、今回印象に残った数々・・。
①上杉は総力を挙げて魚津城攻防に出ざるを得ないだろうとの織田側の予測を覆し、
 そうみせかけて信濃や上野から敵をおびき出し、一網打尽にする。
 この兼続の戦略を即座に理解し決断する主従の信頼関係。
 景勝「危うい賭じゃ。万に一つ狂いがあれば、この春日山も落ちる。・・出陣の仕度にかかれ!」

②景勝正室菊姫「仇を取ってくださりませ」、この人は存在感のある女優さんですね。

③出陣前夜の満月、お船から贈られた髪を手に、景勝とのやりとり
 緊張感のあるシーンの連続の中に織り込まれた一服の清涼剤のような効果。
 「お船か?」「はい」「相変わらず威勢がいいの。あの顔をもう一度みてみたいの。」
 「はい。」「・・はい?」「おかしな意味はないぞ。」

④毛利攻めの羽柴秀吉、物見櫓の上での石田佐吉とのやりとりで・・
 「いや上様のご出陣を仰ぐ・・」しかし、秀吉様は抜かりない。
ここは勝利を主君に譲る・・処世術でもスペシャリストだ。

⑤明智光秀・・・プライド高いエリートが陥りやすい運命の罠、でも信長ごときが国を治めるなど
 もってのほか、というところはいいね。
              他にも盛り沢山のみどころ。

今回のMVP・・・吉井宗信・・上杉の侍
 今回のハイライトは、単身魚津城に乗り込み、戦略を伝える兼続と吉井・安部以とのやりとりのシーン、
 ここは涙なくしてはみられない。
 吉江「ここで降伏すれば、我々の戦は無に帰す、織田に命乞いするために戦ってきたのではない。
 越後のため上杉のために戦ってきたのだ。」
 兼続「一人でも多く越後に帰ってきて欲しいのです。これは殿の御意にございます。」
 吉江「もうよい、我らはここで命を捨てる。」
 兼続「ならば、私もここに残ります。」
 吉江「兼続、そなたは家老、越後を背負っていかねばならぬのだ。」
 安部「ここで情に流されてどうする。」
 吉江「殿のこころざし、お礼申し上げる。しかし我らは上杉の侍、敵に生き恥をさらすより、
 死して我意を貫くとお伝え願いたい。」
  (聴き取りなので、少し違うかもしれません。)

第2位  上杉景勝
 しかし、大将は辛いなあと思う。国を守りお家を守るためには、常に冷静で非情さもなければつとまらない。
 北村さんの演技は、素晴らしいと思う。

第3位 菊姫
 景勝をおくることば、「仇をとってくださりませ。」これで決定。

本当は、ラストで兼続とのシーンで泣かせてくれた安部政吉なのですが、次回のMVPに決めているので今回はパス。
兼続は、安部とのシーンでしかめっ面で涙を流してしまいましたが、涙があってもいいのだが、もう少し
クールに決めて欲しいと思ったので、これもあえてパス。

次回は、魚津城落城、そして本能寺の変に突入か。
楽しみじゃ!
     第19回 「本能寺の変」
 

天地人 第17回 「直江兼続誕生」

2009年04月26日 | 天地人
つい力が入って見入った第17回、兼続の家老職への抜擢や上田衆への行賞を良く思わない
毛利秀広は、直江信綱、山崎専柳斎と斬り合い、信綱は殺される。
兼続は景勝に家老職から身を引きたいと願い出るが、景勝はお船の婿となり、名門直江家を
継ぐよう、主命を下す。直江兼続が誕生した。

いっぽう甲斐武田家は織田軍の攻略の前に滅亡する。
そして織田軍は、関東から信濃からそして越中から越後攻略の手を次々に打ってくる。
越中魚津が、越後上杉の命運を決すると判断した吉江宗信は魚津城へ遠征する。
上田衆から安部政吉が願い出て同行することになる。

全編目を話せないシーンの連続
 ① 信綱とお船の別れのシーン、ただお家のために一途に生きた信綱、残念だ。
 ② 謙信公の義の意志に従い、武田への援軍を決意する景勝も良かった。
 ③ 織田軍評定での明智光成と信長の確執、家康を茶の席に招いての光成と家康との
   やりとりは、来週あたりの本能寺の変の伏線か。
   同じ意思を持つことがわかったが他言をしないとの家康の不気味な言葉が印象に残る。
 ④ 石田佐吉と信長の対面シーン、佐吉のキレの鋭さ
 ⑤ 兼続と安部政吉の魚津城派遣をめぐるやりとり
    ・・・等々、印象に残るシーンばかり。

今回のMVP  上杉景勝
 菊姫へのいたわり、武田への援軍派遣、兼続への直江家への婿入り、魚津城守備を巡る家臣との評定、
 存在感のある演技を見せてくれた北村・景勝に。

第2位 石田佐吉
 信長の家臣への誘いに、千里の馬を例え応酬した簡潔明瞭に的を得た信長への回答、観ていて
 小気味よい。まもなく兼続との交流が始まるわけだが、楽しみである。

第3位 安部政吉
 魚津城派遣には上田衆からも出なければならない、その役目は自分と潔く兼続に進言するシーンは、
 心に残る。
 
主要なキャストが続々登場し快調に進む展開、それぞれのキャラクターがとても魅力的で、どんどん
面白くなっていきますね。

来週は、第18回「義の戦士たち」

魚津城を巡る攻防はどのように展開していくのか?

米沢訪問

2009年04月21日 | 天地人
20日21日、議員有志の会で米沢市に行って来ました。
直江兼続公とお船の方のご位牌を預かる東源寺とういうお寺でご住職から興味深い話を伺いました。
兼続公の葬儀はとても質素なもので、戒名も○○○○居士という四文字だったそうです。
名門上杉家の家老職を努め、幾多の危機からお家を守り、領民のために尽くしてきた人にしては・・。
それは主君上杉景勝公の意志だったのか?
お船の方はじめ家族の意志だったのか?

実は、兼続公の意志だったのではないか、というのが、ご住職の(推測ではあるけれども)考えでした。
東国の名門ではあるが、ときの権力者徳川家に敵対した上杉の家老職であることや、直江状で反旗を
翻した本人であることから、質素なものにするよう、お船の方への遺言として、四文字の戒名とすること
や簡素な葬儀とするように、意志を伝えたのではないだろうか?その意志に主君景勝公やお船の方が
応えたということであろうという話であった。
当然、徳川幕府も兼続公の葬儀をどのようにするのか、みていたはずでもあろうというのである。

そして、兼続公没100回忌において、米沢藩は盛大な法要を営み、院殿号を追加した戒名に改めたというのである。

話変わってガイドさんの話では、上杉家が徳川幕府の命による米沢への移封前の米沢地域の人口は
わずかに800人であり、上杉家家臣とその家族3万人が移り住んだことにより、その礎が築かれたとの
ことである。
上田庄に比べれば圧倒的に広い大地を前に、兼続公や景勝公は何を思ったのだろう。
領地領民を守るためにとられた地域づくりや産業育成、防衛のための細やかな戦略は、厳しく
計画的であることが、様々な史料や研究家の方々の話を聴くたびに明らかになる。
身近なところから歴史を知り、学び、考えることはとても楽しく、大切なことかもしれない。

  

          東源寺                         龍師火帝の碑(治水工事の碑)

天地人 第16回 「信玄の娘」

2009年04月20日 | 天地人
春日山城の庭に咲く雪割草が今回の重要な役割、MVP級。

淡々と物語が進む。武田と上杉の連合の証として、信玄の娘菊姫が景勝の妻となる。
先週から脚本が変わったかと思えるくらい充実しているように思える。
でも御館の乱では揚北衆や小田原北条は、完全にスルーされてしまった。
少し残念だった。
景虎親子は先週で退場となったが、新たな菊姫というキャラクターを追加して、このあたりの
展開はドラマを観る者を飽きさせない。
「武田を守ると誓ってほしい」と願う菊姫に、景勝は約束はできないと応える。
景勝には越後を守るという使命が重くのしかかっているのだろう。
越後の状況はまだ内乱状態で、景勝の正直な面が伺える。

直江信綱、吉江宗信の重臣は兼続の御館の乱での活躍を認め、兼続の家老職への抜擢をめぐって
ドラマは展開していく。
上杉に知略に長けた戦略家がいることが、信長や家康など有力大名に知らしめることにもなる。
徳川家康が初登場してきたが、松方さん従来のイメージとは少し異なる家康を演じてくれそうで
興味が湧いてくる。

雪割草が春日山城の庭に咲いていたかどうかはわからないが、兼続が菊姫に雪割草を見せて、心を
開くように説得するシーンは良かった。

さて、今週のMVP   樋口兼続
一段と成長した兼続、もう立派な押しも押されぬ上杉家の重鎮となった。
妻夫木さんの演技もリーダーとしての風格を感じさせるものになっている。

第2位 菊姫
政略結婚で上杉家に嫁いできたのだが、この後も決して幸福な一生をおくるわけではない。
これからお船との長い付き合いが始まるのだが、景勝・兼続とは違う女性の主従コンビの活躍に
期待が持てる。

第3位 仙桃院
戦国時代の武家に生まれた女性の運命について、菊姫と語りあうシーンは面白かった。
この人の一生は、とても起伏に富んでいて、一本のドラマがつくれるようだ。
最初からそうなのだが、これまでこのドラマでこの人のセリフがドラマの中で、非常に重要な位置に
あるように思える。
裏の主役とでも言ったら良いのだろうか、いつも重要なシーンには登場し、印象に残るセリフを
喋ってくれている。

来週は、第17回 「直江兼続誕生」
信綱の不慮の死によって、兼続はお船と結婚し、直江家を継ぐことになる。
魚津城での辛い戦い、信長の甲斐攻略・・、ドラマはいよいよ佳境を迎えていく。

天地人 第15回 「御館落城」

2009年04月12日 | 天地人
見終わった後に思ったことから書くと・・・
「来週から、景虎や華姫・・幼い道満丸がもう登場しないということが寂しく思える。」
時に運命は残酷だ。人の思いや願いをいともたやすく踏みにじってしまう。
そしてその後に新たな展開が開け、残った者はその痛みを心にまた歩き始める。

今回はいつも以上に脚本も演出も演技も良かった回のように思いました。
北条もいきなり散ってしまったな。
仙桃院そして謙信の願いもはかなく消えた・・・。

相変わらずどこかに消えたブラック遠山も、味があったし。

さて今回のMVP  
 かなり悩んだのですが、やはり景虎・華・道満丸親子に。
 3人まとめては反則かもしれないが・・。
 道満丸がいじらしい、泣けたよ。一途な華もきょうは何かジンときた。
自刃のシーンがさらっと描かれていたのは、私的には凄く良かったと思う。

第2位 景勝
 未熟さと過酷さを一身に背負って、北村さんなかなかいいですね。

第3位 仙桃院
 この人の願いが叶う展開が、ドラマを観るもの全ての願いなのだが。
 高島礼子さん、お船と景虎とのシーンは素晴らしかったです。

おまけで、ブラックMVP ・・いわずもがな遠山さん。
 この期に及んで「まだ北条」といいながら、いずこかに消えてしまった。
 もう登場しないと思うが、もっとブラックに沢山出て欲しかったと思う。

兼続以下上田衆が景虎を追い、道満丸暗殺について釈明をするが、このシーンは少しだけ
脚本の弱さを感じた。

さて、来週は 第16回「信玄の娘」
 景勝と菊姫が結ばれる・・のはいいのだが、やや不安なのが「信長登場のシーン」、
 最近信長と初音のシーンはあまり・・・。