南魚沼~わが故郷から~

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風林火山視察

2007年10月06日 | 地域・まちづくり
 NHK大河ドラマ「風林火山」も佳境を迎えている。
これから甲斐武田・駿河今川・小田原北条の3国同盟、今川の桶狭間での織田信長への敗北、
越後上杉の北条攻めと続き、第四次川中島の合戦のクライマックスに進んでいく。
 そんな折、南魚沼市議会の議員全員で構成する「直江兼続・生誕の地議員会」は、4日から5日にかけて、
山梨県甲府市、北杜市、長野市を訪問し、各地の大河ドラマ「風林火山」関連イベントや施設等を視察した。
 甲府市では、武田信玄公の菩提寺である恵林寺、かつて竹田氏本拠躑躅ヶ崎館があった武田神社、山梨
県民情報プラザで開催中の「甲斐の国 風林火山博」を視察。
竹田氏の歴史旧跡を見学したり、「風林火山博」実行委員会の方々から取り組み状況の説明をして頂いた。

 「風林火山博」は、民間主体の実行委員会が組織され、運営にあたっている。
既に9月末の集計で、入館者は年間目標の30万人を突破しているとのこと。
甲府市の繁華街の中の施設を利用したイベントで、付近の商店街の活性化も含めて実施しているとのことであった。
このイベントでは、3つの主要エリアに分け、ユニークな展示物が多い。
会場は地下1階を利用し、スペースは狭いが、アイデアで勝負しているという印象だった。甲斐の国 風林火山博

 次の北杜市では、市役所で担当者の説明を頂き、「風林火山館」を見学した。
こちらは県と市がNHKの協力を得て「躑躅ヶ崎館」を模した建物を建て、実際にドラマの撮影も行われているというもの。
市の直営で年間目標の入館者40万人を、こちらも既に突破しているとのこと。
 風林火山館
 いずれのイベントもボランティアや市の臨時職員がガイドを担当し、話がとても面白い、楽しい案内役をしてくれている。
イベントがペイラインを突破するのは、如何にNHK大河ドラマといっても難しいようで、両者は検討しているといっていいと思う。
更に、イベントによる集客は一過性のものとして、このチャンスに山梨、甲府、北杜を全国的に売り込むこもうとする目的も明確。
「風林火山館」の建物は5年も持たない、という市職員の言葉が印象的。

 最後に訪れた長野市では、広大な八幡原公園内の古戦場や八幡社を見学し、ボランティアのガイドさんから、
川中島の合戦の話を中心に伺いました。
非常に丁寧な説明で往時が目に浮かぶようでした。
八幡社の境内には、大河「天と地と」の時に建造された「信玄・謙信一騎打ち像」もありました。
今回の視察のお目当ての一つだったので、何枚も写真に撮りました。
 公園内には、長野市立博物館があり、「体感!川中島の戦い2007」と銘打った特別企画展が開催されていました。
これは一見の価値があるように思いました。

  長野市「信州・風林火山」川中島の戦い

 長野市の企画は、「川中島古戦場」や「八幡社」「一騎打ち像」「広大な公園」「市立博物館」など既にあるものを
最大限利用し、大河「風林火山」を上手に使ったイベントといったらいいでしょうか。
無理しなくても「信玄」や「謙信」が話題になるチャンスがあったらいつでもOKという感じがした。

 さて、では南魚沼市は、09年大河「天地人」をどう料理するのか?
今回の視察で思ったことは・・・みんなわかっていることですが、
 ① お金をかけ過ぎない効果的な(?)イベント
 ② 魚沼・新潟を売り込む戦略。
 ③ 「兼続」「お船」「景勝」「仙桃院」主役4人にスポット
 ④ ボランティア・ガイド(山梨、長野では実に楽しい案内をしてくれてます)
 ⑤ 史跡はあるが、現存するものがあまりないので、これを如何にカバーするか

 一番大事なのは、市民みんなでドラマを楽しみながら、南魚沼を訪れてくださる方々を心から歓迎する
ことなのかもしれません。