南魚沼~わが故郷から~

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映画 山本五十六 日本だけの終戦記念日1日前

2012年08月14日 | Weblog
きょうは地区のお祭り、舞子大山組卯年まつりがその根底にあるのか、毎年祭り屋台と子ども神輿を
繰り出して行われる。
ここ数年はこのふたつに夜店と盆踊りが加わる。
生ビールやジュースなど飲み物は飲み放題、それに焼き鳥、焼きそば、フランクフルト、そして子どもたちには、消防団の
みなさんが射的やゲームを用意して楽しませてくれる。
午後3時スタート、終了の9時まで地区の多くの皆さんが参加して賑やかに盛り上がった。

さて、本題。
■聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実

映画は短時間の中に全て表現しようとするので、その人となりを誰もが納得するように描くことは無理である。
山本五十六という人物像を2時間前後の時間で描ききるということは出来ない。
時代を象徴する背景や主人公の実生活などは原作者や映画製作者の主観に基づく場面が多くなるのはしかたがない。

本作は劇場公開時に観たかったのだがかなわず、DVD化されてレンタルで借りて観た。
1回観ただけだが、良い映画だと思った。
昔観た三船敏郎主演の同名映画(中学時代、体育館で全校で鑑賞)も印象に残っているが、今回の成島出監督、役所広司主演版は
自然な人間味あふれる山本五十六像を描き出しているように思う。

三国同盟に反対し日米戦争にも否定的でありながら、旧海軍連合艦隊司令長官として、その戦争を遂行する立場に立った内心は
苦悩の日々であったと思う。
日米開戦以降もミッドウェーはじめ次々に敗北という結果に、日々何を思い指揮に当たっていたのだろう。
真珠湾攻撃後の宣戦布告、全て米国によって想定されていたかのような真珠湾攻撃の結末、後は坂道を転げ落ちるような戦局。
自らの意に反した現実の連続の中で、何を思い続けていたのだろう。

映画の中では、人間山本五十六の家族を大切にし、子どもを愛し、そして大の甘党であり、戦局の変化にあわただしい中で平静に
将棋を指す、三国同盟や日米開戦を促す新聞社主幹との論争の場面など、描かれる人物像に大きな共感を覚えてしまう。
滑稽なのは香川照之演じる東京日報主幹である。
当時のマスコミへの皮肉として描かれているが、まるで現在の新聞そのもではないか、と思えてくる。
戦前は開戦論、三国同盟締結で国民を煽り、戦後は米合衆国の広報担当のように、時の権力にあまりにも従順な報道姿勢は、
フィクションとは思えない・・。

あまり歴史上の人物に関する本は読んでいないが、この映画を観て山本五十六という人物について、もっと多くのことを
学んでみたいと思いました。


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