=夏に熟す=
「ナツグミ」(夏茱萸)、「ブラックベリー」が熟しています、「ブラックベリー」は、黒く完塾する一歩手前です。
下図左、「ブラックベリー」 Rubs spp. の花、右、「ナツグミ」 Elaeaguns multiflora の花
以下は、タイトルの<夏、赤色>に関連した昨年の記事<夏、赤色>から抜粋して、再度載せてみました。
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最初の赤色は、「ゴジカ」(午時花)の花です、“午(うま)の刻” に咲く花に因る命名とか
昼過ぎに咲いて、夜から翌朝には散る一日花です。
萎んだりしないで、咲いた時と同じ姿で散るユニークな性質を持っています。
細長い葉の縁が、大きなギザギザの鋸歯で、古代の刀剣の様です。
日本には、薬草として入ってきた経緯が有るとのことですが、今では、専ら観賞用です。
アオイ(アオギリ)科、ペンタペテス属、一年草、インド原産、学名 Pentapetes phoenicea
英名 Middy flower, Scarletmallow,Copper cups
別名 「ペンタペラス・フォエニケア」、「キンセンカ」(金銭花)、「ヤラクキンセン」(夜落金銭)
勿論、キク科の「キンセンカ」(金盞花) Calendula officinalis とは違います。
「ゲウム」(Geum ssp.)(「セイヨウダイコンソウ」)です、「ゲウム」は、此の仲間の属名で
仲間には、日本の「ダイコンソウ」(大根草) Geum japonicum、「チングルマ」Geum pentapetalum 等が有ります。
「大根草」の名前は、葉が「大根」の葉に似てるからとのこと
今日は、ヨーロッパで作られた「ベニバナダイコンソウ」(紅花大根草) を挙げてみました、朱色が鮮やかな園芸種です。
花の色は、赤以外に橙、黄色、一重、八重などの品種が有りました。
バラ科、ゲウム(ダイコンソウ)属、多年草、学名 Geum coccineum
次に、「クフェア」(Cuphea spp.) の代表的な園芸種、「クフェア・プルプレア ´タイニーマイ ス`」を挙げて終わります。
細長い花筒が目立ちます、亦、花びらの様に見えるのは萼とのことです。
筒状の花の先端が色、形共にユニークで、一見、鼠の顔に似ています、<タイニーマイス> Tiny Mice “小さな鼠たち” の由来です。
ミソハギ科、クフェア属、メキシコ原産/園芸種、半耐寒性常緑低木、学名 Cuphea purpurea ´Tiny Mice`
他に、「クフェア」の主なものは、「ハナヤナギ」(「クフェア ミクロペタラ」) Cuphea micropetala
「メキシコハナヤナギ」(「クフェア ヒッソピフォリア」) Cuphea hyssopifolia
「ベニチョウジ」( 「クフェア イグネア」) Cuphea ignea 等が有り、一般的には、「メキシコハナヤナギ」を「クフェア」とするとのこと
<鼠の顔に見えますか、各画像をクリックして拡大してご覧ください>
今年のタイトル<今、赤色(1)>のとして、「ヒネム」と「カリステモン・ウイミナリス」を追加 しますが、
この記事も昨年の記事からの抜粋です。
<「ヒネム」(緋合歓)>
「ヒネム」(紅合歓)も咲き始めました、「ネムノキ」(合歓木) Albizia julibrissin に似た形の花ですが
日本原産の「合歓木」が、淡いピンク色で落葉高木、属も違い、「カリアンドラ」とは違います。
赤い花の様なのは、雄蕊の集合体で、上載の「フェイジョア」に似ています、花冠は小さくて視難いのです。
葉は、羽状複葉で互生してます、一日花ですが、次々と新しい花を咲かせます。
マメ科、カリアンドラ(ベニゴウカン)属、常緑低木、北アメリカ(テキサス、カリフォルニア州)原産
学名 Calliandra eriophylla、英名 fairy duster 、別名 「ベニゴウカン」(紅合歓)、「カリアンドラ・エリオフィラ」
「カリアンドラ・エリオフィラ」が一番人気が有るようですが
他に、赤花は、(Red powederpuff)、白花は、(White powederpuff)の名前が付いた
別名「オオベニゴウカン」(大紅合歓)の「カリアンドラ・ハエマトケファラ」(C.haematocephala)や
メキシコ原産の「カリアンドラ・エマルギタ」(C.emargita)などが有るようです。
「カリステモン」(Callistemon spp.)も赤い “花” (雄蕊)を咲かせています、穂状花序がブラシの様に見えます。
<カリステモン>とは、ラテン語で “美しい雄蕊” の意味とか、成程です。
「カリステモン」も「ヒネム」同様、花弁が小さいので目立たない特徴をもっています。
其のブラシ状の花序の先端から、若い枝をだして更に伸び、花を咲かせます。
花後に、扁平した丸い果実を隙間無く着けますが、枝から脱落しない状態で、数年位種子を閉じ込めているとか
オーストラリアでは、山火事で枝が燃えた後で種子を弾き出すそうです。
花が咲いている花序の上に、若芽をだして花を咲かせ、果実を着けて長い間脱落しないので
何段にも果実が着いた枝を視ることになります。
「カリステモン」にも多くの品種が有るようです、此処では、「カリステモン・スペキオスス」を載せました。
フトモモ科、ブラシノキ属、耐寒性常緑高木、オーストラリア原産、学名 Callistemon speciosus
英名 Bottle brush 、別名 「ブラシノキ」、「ハナマキ」(花槙)、「キンポジュ」(金宝樹)
尚、「スペシオサス」に似た「シダレハナマキ」(枝垂花槙) C.viminalis は、花が下垂します。
<各画像は、クリックで拡大します>
下図は、果実の画像です、昆虫の卵の様で ・ ・ ・ 些か
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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。
季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。
尚、夜間は、不可視の場所が在ります。
湖畔は、すっかり夏の装いです、白樺の葉の色も濃さを増しています、涼風が通り抜けます。
<下図をクリックして御覧下さい>