花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、ピンク色

2020-12-18 | 植物 花

題名の通り、最初のピンク色には、「ダイヤモンドリリー」の花を挙げてみました。

<「ダイヤモンドリリー」>

南アフリカ原産の原種から改良した園芸種が数多く、花の色も白、黄、ピンク、紅色、濃赤色と

豊富なようです、散形花序に10から20個の花を咲かせ、花びらの形が違う種類も有りました。

ちなみに、ヘッダーに掲げた種類は、花弁の縁に襞が有る Nerine humilis です。

「ダイヤモンドリリー」の名前の由来は、陽に当たるとダイヤモンドの様に光るからとか

似た花に、「ヒガンバナ」、「ショウキラン」、「キツネノカミソリ」等の

「リコリス」(Lycoris spp.) が有りますが、「ネリネ」とは別種のとのことです。

ヒガンバナ科、ネリネ属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、学名 Nerine Hybrids

英名 Nerine (ネリネ)、Diamond lily (ダイヤモンドリリー)

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多彩な花色と花弁の形状です。

Photo

 

次の “ピンク色” は、「コウテイダリア」(皇帝ダリア)の花です、“皇帝” 然として冬空に聳え立ちます。

茎が木質化して、5~6メートルもの高さになりますので、別名 「コダチダリア」(木立ダリア)とも

キク科、ダリア属、多年草、メキシコ原産、学名 Dahlia imperialis 、英名 Tree dahlia

八重咲きの種類も有って、花弁の形に依り、多数の品種名が付いています。

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八重の「皇帝ダリア」も濃艶で見応えが有ります。

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次のピンクは、「トラデスカンチア・シラモンタナ」の花にしました。

寒い季節に向ってか、柔らかい綿毛が葉を覆っています、「ムラサキツユクサ」の花に

似ていて、観葉植物の「トラデスカンチア」の仲間です。

ツユクサ科、トラデスカンチア属、常緑多年草、学名 Tradescantia sillamontana 、メキシコ原産

別名 「ホワイトベルベット」、「シラユキヒメ」(白雪姫)、どちらも、白い綿毛を著した命名です。



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<過去の記事の最掲載です>

 
「エリカ」の季節(1)

紅葉シリーズ № 6「マルバノキ」(丸葉の木)の紅葉です。今日は、今が見頃の「マルバノキ」の紅葉を載せてみます、ハート形の葉が、情熱を秘めて、深紅に燃えます。シンボ......
 

”冬の無花果” 「フィカス・プミラ」

2020-12-17 | 植物 花

椚の落ち葉が冬の陽を浴びて飴色に輝きます。

 

季節違いの「イチジク」 ”冬の「無花果」” です。

” 這う「イチジク」” 「フィカス・プミラ」果実です、今年もピンク色に熟してきました。

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間なのです。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名 Ficus pumila

英名 Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)

 



下図は、 幼葉(左)と大きくなった葉(右)

果実は、クワ科なので、同じクワ科の「無花果」に似ています。

半分に割って果肉を視てみました、確かに似ています。

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最後は、昨年の記事を再度載せました、>続きを読む>から入って下さい。

 
キク科の花(2)
”冬に咲く「桜」”、「十月桜」Cerasum × subhirtella cv. Autumnalis と 「ヒマラヤザクラ」Prumus Cerasoides です。春の......
 

”寒咲き、冬咲き” の名前で

2020-12-15 | 植物 花

今日は、「寒咲きハナナ」と「冬咲きベゴニア」を挙げてみました、此等も寒い時季に咲く花達です。

 「カンザキハナナ」(寒咲き花菜)

冬の寒い時期から咲き始める早咲きの「ナノハナ」(菜の花)です、花が少ない季節の助っ人です。

温かい花色が、春を先取りした感じがします。

「チリメンハクサイ」(縮緬白菜)の改良種とのことで、葉が縮れています。

「ハナナ(ナノハナ)」(「花菜」(葉の花)の中でも、花着きの良い「カンザキハナナ」が

花が少ない季節の養蜂用として栽培されています。

雪を頂いた山々をバックに、此の「カンザキハナナ」の黄色い花の取り合わせを愉しみます。

滋賀県守山市の公園では、比良山系の雪をバックに一面の菜の花畑を視ることが出来ます。

アブラナ科、アブラナ属、中国原産、学名 Brassica rapa var.amplexicaulis

英名 Turnip rape、Chinese colza 



「フユサキベゴニア」(冬咲きベゴニア)も有ります。

「キダチベコニア」(木立ちベゴニア)、「キュウコンベギニア」(球根ベゴニア)、「ベコニア・センバフローレンス」

「アイアンクロスベコニア」、「レックスベコニア」等々多種ですが

「冬咲きベコニア」は、園芸品種で、秋から冬に懸けて咲く、将に “冬咲き” の品種です。

冬咲きと言っても、此の時期は、明るい室内での採育が望まれます。

シュウカイドウ科、ベコニア属、非耐寒性多年草、学名  Begonia × cheimantha、英名  Christmas begonia

Lorraine begonia、別名「クリスマスベゴニア」、「ハナベゴニア」、「フユベゴニア」




”寒咲き” の名前で(1)

2020-12-12 | 植物 花

この時季に咲く花2種を挙げてみました、将に、寒い季節に咲く花達です。

「カンザキアヤメ」(寒咲き菖蒲)と「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)です。

<「カンザキアヤメ」>

「アヤメ」は、初夏の風物詩の花ですが、”寒咲き” の名前の通り、冬に咲く「アヤメ」なのです。

長い花筒の先端に淡い青紫色の「アヤメ」に似た花を咲かせます。

開花期間は、12月頃から翌3月頃迄が見頃の花です。

亦、「アヤメ」の葉は、冬に枯れますが、「カンザキアヤメ」の葉は、枯れない違いが有ります。

「アヤメ」の様な花茎が無く、長い花筒を持つ花なので、葉より低い位置で開花します。

「アヤメ」より低い位置に花を着けるのです。

花弁の中心を黄色の筋が走り、濃紺の斑が、点在します。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名  Iris unguicularis

別名「ウィンターアイリス」、「アルゲリアンイリス」

筋目模様が優雅さを引き立てます。

寒い季節の到来ですが、”冬に咲く菊”「ベニジウム」、「カンギク」(寒菊)が咲いています。

<「ベニジウム(ベニジューム)」>

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、深い切込みが入り、互生、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

冬から早春に懸けて、次々と開花して、愉しませてくれます。

頭状花序が、茎の先端に着き、オレンジ、貴、白色の花を咲かせます。

似た花には、「ハナワギク(花輪菊)」(Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」(Gazania Hybrids)、「アークトティス」(Arctotis × hybrida)等が

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum=Arctotis fastuosum

別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)、「ケープ デージー」

英名 Cape daisy 、Monarch of the veldt 、Iceland daisy

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

 

開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。


開花時間帯は、昼のみで、曇りや夜間には、花を閉じます。

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。


開花時期は違いますが、「ベニジウム」に似た花には、「デモルホセカ」、「ガザニア」等が

<「デモルホセカ」(アフリカ金盞花)>

Dmorphotheca sinuata、開花期 春

< 「ガザニア」(勲章菊)>

Gazania Hybrids、開花期 春から初秋

<「ハナワギク」(花輪菊)別名「サンシキカミツレ」>

Glebionis carinatum=Chrysanthemum carinatum   開花期 春から初夏

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「ローゼル」と題した過去に載せた記事の最掲載です、画像をクリックして御覧下さい

 


冬咲きの大輪の「椿」

2020-12-10 | 植物 花

此の時期に白い大きな花を咲かせる「グランサムツバキ」(グランサム椿)と「タイワンツバキ」(台湾椿)を挙げてみました。

晩秋から冬に懸けて、花の少ない此の季節に咲く白い大輪の花達です。

<「グランサム椿」>

一般の「ツバキ」、「ヤブツバキ」(藪椿)等より早く咲き始めます。

「茶」の花に似ていますが、より花径が、大輪(花径15CM位)で、中心には、数百本の雄蕊が盛り上がります。

「椿」の葉に似た肉厚で光沢の有る葉です、葉脈が目立ちます。

花弁が、10枚位、開くと供に、先端が反り返ります。

此の花も雄蘂が多数なので、「卵焼き の木」「スクランブルエッグの木」

Scrambled egg tree の異名も付いています。

ツバキ科、ツバキ属、常緑小高木、香港原産、学名 Camellia granthamiana

英名  Grantham's camellia、中国名「大苞白山茶」

香港、九竜半島が原産地で、<グランサム>の名前は、当時の香港総督、Alexander Grantham の名前に因るとか

日本には、昭和の中頃に入ってきた由





多数の黄色い雄蘂が、「グランサムツバキ」の異名「スクランブル エッグ ツリー」命名の所以です。

Scrumbled egg tree の由来です、”搔き卵” に見えますか


下図は、花後の果実です、花の美しさに比べて、グロテスクなのが、気になります。

 

次も、此の時季に咲く大きな白い「ツバキ」の「タイワンツバキ」(台湾椿)です。

<「タイワンツバキ」(台湾椿)>

「タイワンツバキ」も此の時季に比較的大輪の花を咲かせます。

蕾は、「藪椿」等に比べて小さいのが特徴で、「グランサム椿」同様、雄蕊が目立ちます。

「グランサム椿」との違いは、黄色い雄蕊の中央に一本、淡い緑色の雌蕊が突き出ることです。

英名 の  Fried egg tree は、白い花弁と黄色い雄蕊の姿を著したものです。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、台湾、中国、ベトナム原産

学名 Gordonia axillaris 、英名  Gordonia、Fried egg plant、中国名 「大頭花」、別名 「ゴードニア」

次の ”スクランブルエッグ” は、「タイワンツバキ」(台湾椿)の花です。

「タイワンツバキ」も 英名  Fried  egg tree 、「グランサムツバキ」と同じ様に多数の雄蘂が目立ちます。

「グランサムツバキ」の英名が  Scrambled eggs ですから、似た様なイメージです。

此の「ツバキ」も冬に咲く「椿」で、白い大輪(10cm位)の花を咲かせます。

葉も、ツバキ科特有の艶が有る肉厚の葉です、花弁が氷の様に透け、縁が波立つのも綺麗です。

ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、中国、ベトナム原産、学名  Gordonia axillaris

英名 Gordonia 、Fried egg tree、別名「大東茶」、「大頭花」、「ゴードニア・アキシラリス」

尚、Gordonia は、イギリスの園芸家の名前に因るとか

 

多数の黄色い雄蘂と回りを取り巻く白い花弁で ”目玉焼き” の木  Fried egg tree  の異名が付いています。

「グランサムツバキ」より雄蕊の数が、少ないので、”卵焼き” なのです。

「グランサム椿」の中心の黄身より小さいですから

透き通る様な花弁が此の花の魅力です。

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過去に載せた記事の最掲載です。

 
ブルーシャンデリア

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