花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、ツツジ科の花(1)

2021-05-14 | 植物 花

花壇は、花盛り、明るい初夏の色です。

 

ツツジ科の花(1)は、「カルミア」と「アケボノエリカ」の花です。

<「カルミア」>

蕾が、砂糖菓子の<金平糖>に似た花です、開花時期が、終わろうとしています。

散房花序に10個位の椀形の花を咲かせます。

葉は、披針形で茎に螺旋状に着きます。

此の金平糖に似た蕾が、開花すると、花冠浅い浅い5枚の花弁が、椀の様な形になります。

日本が、アメリカに寄贈した「桜」の返礼として、アメリカから贈られたとか

五角形の皿型の様なユニークな形の花です、雄蘂10本、雌蘂1本、雄蘂は、花弁の中に在って

昆虫が、蜜を吸いに来ると飛び出して、花粉を散らすとのこと、面白い仕掛けです。

花弁の模様もユニークで、斑点や折線の様な筋模様が、鮮やかです。

「カルミア」は、何種か有るようですが、一般に、ラティフォリア種を「カルミア」と呼んでるようです。

蕾の形が、金平糖の様なのも、興味深を引きます。

名前の由来は、スェーデンの植物学者の名前、Pehr Kalm からとか

ツツジ科、ハナガサシャクナゲ(カルミア)属、耐寒性常緑低木、北アメリカ、キューバ原産

学名   Kalmia latifolia、英名 Mountain lourel、別名「アメリカシャクナゲ」(亜米利加石楠花)

上図の様に、雄蘂の先端が、花弁の溝に入っていますが、蜜を吸うために昆虫が留ると

刺激を受けて、雄蘂の先端が、溝から跳ね飛びて、受粉を助ける仕掛けとのこと

 雄蘂が、花弁に先端を差し込んでいる様子が分かります。





花弁の色、斑の色、斑の形が多彩な品種が多く、充分愉しめます。


<「アケボノエリカ」>

エリカ属は、ヨーロッパや南アフリカに700種以上有るとのことで、開花期、花の色、花の形が、多彩です。

開花期が、冬咲き、夏から秋、冬咲き、不定期咲きと此も多彩です。

花の形も壺型、ベル形、筒型と豊富ですので、人気が有ります。

今日は、此等の中から、開花期が、春から初夏に懸けて咲く「アケボノエリカ」を挙げてみます。

花色は、ピンクや白で、花筒の中央が膨らむトックリ形です。

他の「エリカ」に比べて耐寒性が乏しく、冬は、室内で越冬させます。

ツツジ科、エリカ属、非耐寒性常緑低木、学名 Erica ventricosa

南アフリカ原産、別名「エリカ・ウェントリコサ」





コメント (2)

ナデシコ科の花(2)

2021-05-11 | 植物 花

今日の <ナデシコ科の花(2)>には、「シレネ・ペンジュラ」、「ビスカリア」です。

<「シレネ・ペンジュラ」>

別名「フクロナデシコ」(袋撫子)、萼が、袋状に膨らみ

縦に緑色の脈が入るので、「袋撫子」の名前になった由。

5枚の花弁の形が、「桜」の花に似ているので、「サクラ・マンテマ」の名前も付いています。

草丈は、20Cm位、花径は、2Cm位、一重や八重咲きが有ります。

花色は、紅赤、ピンク、白等が有ります。

ナデシコ科、シレネ属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名   Silene pendura

英名   Drooping catchfly、別名「サクラギソウ」、「サクラマンテマ」 

 
 

尚、「シレネ」には、他に、似た花の「シレネ・ディオイカ」Silene dioica が、有ります。

判別は、難しいのですが、「フクロナデシコ」が、1年草に対して、この花は、ヨーロッパ原産の多年草

花径も前者が、2CM位に対して小さく1CM位、草丈も前者が、20~30CM位に対して

後者は、30~80CMと直立して高いのが特徴です。

<「ビスカリア」>

旧学名が Viscaria oculata なので「ビスカリア」の名前でも知られています。

花径が、3cm位、草丈は、80cm位になります。

分枝した先端に白、ピンク、藤色等の5弁花を咲かせます、主な品種は、白い花弁の縁がピンク色の

「’チェリーブロッサム’」V.oculata /Silene coeli-rosa 'Cherry Blossam'

赤桃色の 「’ローズエンジェル’」'Rose Angel'、青い色の「’ブルーエンジェル’」'Blue Angel' 等です。

新学名の Silene coeli-rosa の coeli-rosa は、ラテン語で ”天国の薔薇” の、意味とか

其の所為か穏やかで、優しい感じのする花です。

ナデシコ科、シレネ属、耐寒性一年草、地中海沿岸、北アフリカ原産、学名 Viscaria oculata、Silene coeli-rosa

別名「コムギセンノウ」(小麦仙翁)、「ウメナデシコ」(梅撫子)

下図は、「’ブルーエンジェル’」'Blue Engel'


ピンクと白色のグラデーショ美しい美しい「’チェリーブロッサム’」’Rose Blossam'


ナデシコ科の花(1)

2021-05-09 | 植物 花

初夏の風に戯れる 「アイスランドポピー」  Papaver nudicaule  / Iceland poppy  の花を御覧下さい。

ナデシコ科の花の最初は、母の日を祝して「カーネーション」とするところですが

今回の  ” ナデシコ科の花(1)” は、「アクロステンマ」の花にしました。

<「アグロステンマ」>

五弁の可憐な花が、咲き揃っています、花弁に入る筋が、其の可憐さを引き立てます。

花々の間を風が、吹き抜けると波立ってピンクの波になります。

ヨーロッパでは、雑草扱いで園芸用には栽育しないとか、綺麗な花なのですが

「ムギセンノウ」(麦仙翁)、「ムギナデシコ」(麦撫子)の別名が付いていますが

葉が、「麦」や「撫子」の葉に似ている故の命名とか、細長い葉が、確かに両者の葉に似ています。

園芸種には、淡いピンク、白、赤紫色の花が有ります。

ナデシコ科、ムギセンノウ属、耐寒性一年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名  Agrostemma githago

Agrostemma は、Agros = 畑、Stemma= 王冠を意味して、”  畑に美しく咲く ”  と著すとのことです。

” 畑の雑草 ”にしては、素晴らしい名前が、付いてます。

 

 

細い茎の先端に、花径2~3cmのピンク色で、中央部が、白色の花を咲かせます。

5弁の花は、外側に少しカールして、紫色の斑が、放射状に入ります、葉は、銀緑色で、花色とマッチします。

原産地の地中海沿岸や西アジアには、幾種かの品種が有る様ですが

園芸用には「アグロステンマ・ギタゴ」が多く鑑賞さているとか

茎や線形の葉には、産毛が生えているので、銀緑色に見えます。



白い色の「アグロステンマ ’オーシャンパール’」等も


サクラソウ科の花々(1)

2021-05-06 | 植物 花

サクラソウ科の花「リシマキア」、「プリムラ」を選びました。

「リシマキア・アトロプルプレア」、「リシマキア・プルケンペンス」と「プリムラ・ビアリー」です。

<「リシマキア・アトロプルプレア」>

サクラソ科の花ですが、「サクラソウ」(桜草)Primula sieboldii とは違った印象の花です。

波打つ葉のモスグリーン色と赤紫色の蕾のコントラストを愉しみます。

ロゼット状の葉の間から赤い花茎が立ち、穂状に、ワインレッドの花が、咲き登ります。

サクラソウ科、オカトラノオ(リシマキア)属、バルカン半島原産、耐寒性多年草(宿根)

学名 Lsymachia atoropurpurea ´Beaujolais`、英名  Burgundy goose

別名「リシマキア 'ボージョレ’」

 

次は、赤い蕾と開花したピンクの花弁が美しい「プリムラ・ビアリー」です。

<「プリムラ・ビアリー」>

別名「ホザキサクラソウ」(穂咲桜草)、普段見かける「桜草」とは、大分違った姿です。

ロゼット状に広がった葉の中心から花茎を伸ばして、先端に穂状花序をだします。

淡い紅色で、花冠が、五裂する小さな筒状花を下から順次、密集して咲かせます。

蕾(萼)は、鮮やかな濃い紅色で、開花した花のピンクと蕾の濃い紅色のグラデーションを愉しみます。

サクラソウ科、プリムラ属、耐寒性多年(1年)草、中国、ヒマラヤ地方原産、学名 Primula vialii

英名 Chinese pagoda primrose、Orchid primrose、別名「ホザキサクラソウ」(穂咲き桜草)

「天使のロウソク」




次は、多くに種類が有る「リシマキア」 Lysimachia spp. の中から黄色い花をさかせる

「リシマキア・プロケンベンス」を挙げてみました。

<「リシマキア・プロケンベンス」>

此の花も、這性なので、グランドカバーに向いています。

黄色い葉や、斑入りの葉も有って、観葉植物としても愉しめます。

花径が、2CM位、5弁の杯状の花を数個咲かせます、花筒の底が赤色です。

這え性なので、花が無い季節には、葉を愉しめます。

仲間には、日本の「オカトラノオ」がありますが、姿は、大きく違っています。

サクラソウ科、オカトラノオ属、這性耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Lysimachia procumbens

 尚、「リシマキア」には、他に「リシマキア・アトロプルプレア」L.atropurpurea

「リシマキア・キリアータ」L.ciliata、「リシマキア・ヌンムラリア」L.nummularia

「リシマキア・プンクタータ」L.punctata  等々が、同じサクラソウ科ですが、一見、違った花の様に見えます。

 



<各画像は、クリックで拡大表示します>

下は、過去の記事の再掲載です、下の>続きを読む>から入って御覧下さい。

 
アブラナ科の花
縁起が良い名前の「フッキソウ」(富貴草)、別名「キッショウソウ」(吉祥草)が、咲いています、肖りたいものです。雄蘂が、角の様だと思って見ていたら、実にも角が、生えていま......
 

此の時期のゴマノハグサ科の花(1)

2021-05-01 | 植物 花

ゴマノハグサ科の花は、「ベロニカ・オックスフォードブルー」、「ネメシア」です。

「ベロニカ ’オックスフォードブルー’」 が、咲いています、ブルーが煌めきます。

立性の品種の多い「ベロニカ」の中でも此の 「’オックスフブルーブルー’」は

這性ですので、グランドカバー等に利用することが、多いようです。

青や青紫色の4弁の小さな花を多数咲かせるので、宛ら、”ブルーカーペット” です。


花数が少ないと、茎元の銅葉も綺麗です。

ゴマノハグサ科、ベロニカ属、耐寒性多年草、這え性、ヨーロッパ原産、学名 Veronica pedancularis "Oxford Blue"

英名  Oxford Blue/Georgia Blue 

 

春の野や道端で目に付く「オオイヌノフグリ」(大犬の陰囊)Veronica persica   もゴマノハグサ科の花です。

此の様な此の様な可愛い花に、”犬の陰囊” とは、何故の命名かと思うのですが

花径 0.5Cm と小さく、草丈も5Cm 位で這性、耐寒性一年草

次は、“流星” の「ネメシア・ケイランツス」です。

花茎の先端の総状花序に多数の花をを咲かせます。

唇型のユニークな形の花で、“上唇” には、深い切込が在り、細長いので、恰も流星の尾の様に視えます。

“下唇” は、黄色、紫色の斑が入って、葉は、披針形で対生しています。

ゴマノハグサ科、ネメシア属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Nemesia cheiranthus

英名 「ネメシア `シューテング スター`」(Nemesia ´Shooting Stars`)流星

「ネメシア ´マスカレード`」(N.´Masquerade`)仮面舞踏会 等の名前も付いていました。

 

 

次は、花弁が、唇形の「ネメシア」Nemesia spp. です。

唇型の花弁で、上唇が、4片、下唇が、2片、上唇下唇の色が違ったり

主な品種は、一年草の「ネメシア・ストロモサ」N .strumosa  や多年草の「ネメシア・カウェルレア」N .caerulea

別名「シュッコンネメシア」宿根ネメシアを改良した園芸種とのこと

唇型の花弁で、上唇が4片、下唇が、2片、上唇下唇の色が違ったりして多彩です。

今回は、「ネメシア・ストロモサ」を挙げてみました。

花色   ピンク、青紫、赤、橙、黄、白と多彩

ゴマノハグサ科、ネメシア属、南アフリカ原産、非耐寒性一年草 

学名  Nemesia strumosa、別名「ウンランモドキ」雲蘭擬