花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲く(7)

2022-01-22 | 植物 花

今日の ”冬に咲く” は、第二弾として、「プリムラ・キューエンシス」、「プリムラ・オプコニア」

「プリムラ・マラコイデス」の3種を挙げてみました、寒い季節に咲く品種です。

各々の明るい色合いは、” 寒い季節を彩る春の色” です。

「プリムラ」Primula と は、ラテン語の   Primos  (最初)の意味からとか

寒い冬から早春に懸けて、他の花々に先駆けて咲くのでラテン語の意味が解されます。

 

<「プリムラ・キューエンシス」>

寒さの中、屋外でも咲いていますが、此の季節は、室内の日当たりの良い窓辺で、鉢で栽育するのが、適します。

イギリスのキュー植物園で中国原産の品種を交配して作出された園芸種とか

冬は、室内での栽育が、無難ですが、明るい黄色い色の花が、咲き始めると春の到来を感じさせます。  

花には、芳香が有り、花茎に2~5段の輪状花を咲かせます。

花径3cm と小さめ、草丈は、45cm位

サクラソウ科、サクラウ属、半耐寒性多年草、学名  Primula × Kewensis = Primula ”Kewensis”



次は、色彩豊かな「プリムラ・オブコニカ」です。

<「プリムラ・オブコニカ」>

花径が、5cm位と大きく、野生種は、淡いピンク色ですが、多くの園芸種がつくられ

透明感有る青紫、橙、白色等多彩です、亦、開花期間が、長いのも特徴です。

葉は、小型のハート型、表面に銀白色の細かい毛が、生えています。

寒さには、強い方ですが、此の品種も鉢花として、冬場には、室内での栽育が、無難です。

中国の湖南省でイギリス人が発見して、その後ヨーロッパに渡り改良された由。

葉や茎、花には、<プリミン>言う毒性物質が含まれていて、触ると皮膚が、爛れます。

サクラソウ科、サクラソウ属、中国、ヒマラヤ地方原産、半耐寒性多年草(一年草)、学名  Primula obconica

英名 German primrose、Poison primrose、別名「トキワザクラ」(常盤桜)

「シキザキザクラ」(四季咲き桜)




 

最後は、「プリムラ・マラコイデス」で終わります。

<「プリムラ・マラコイデス」>

ロゼット状の葉株の中心から花茎を伸ばして、花序を作り、花茎の小さな花を沢山咲かせます。

花は、筒状で花弁は、5枚で先端の花冠が浅く2裂し、花の基部は、黄色です。

花色も紫、赤紫、ピンク、白、青、黄緑、混色と多彩です。

花径は、約1cmと小さく、可愛らしさが、増してきます。

咲き方、花の色の違いの園芸種が、多く作出されています。

中国雲南省原産、半耐寒性多年草(一年草)、学名  Primula malacoides 、英名  Fairy primose

別名「ケショウザクラ」(化粧桜)、葉、茎に白い粉が付着するので此の命名とか

他に「オトメザクラ」(乙女桜)乙女の様に愛らしいからですか ・ ・ ・


今回も友人から送られた動画を埋め込みました、動物から教えられます。


冬に咲く(6)

2022-01-20 | 植物 花

”冬に咲く(6)” には、「プリムラ」を挙げます、最初は、「プリムラ・シネンシス /  ユキザクラ(雪)」と

「プリムラ・フィルクネラエ / ウンナンサクラソウ(雲南草)」です。

早春の色を表現する「プリムラ」ですが冬に見頃の種類も多く有りますので

次回も何種かを挙げる予定にしてます。

今回は、「桜」<染井吉野>に先駆けて<桜の名前が付いた「プリムラ」達です。

 

<「ユキザクラ / 雪桜」(「プリムラ・シネンシス」)>

花冠が五裂して、さらに、其の先端が二裂する可憐な形をしています、亦、花の中心が薄い黄色です。

原種の花色は、白とのことですが、最近では、赤、ピンク、薄紫、青色と多彩な園芸種が多いようです。

次に載せる「プリムラ・フィルクネラエ」との交配種も作出されているとか

掌状の葉の裏が,赤色をしています、表の緑と赤のコラボが見事です。

唯、「ユキザクラ」雪桜 の名前は、早春の季節に「染井吉野」に雪が積もった様子を

”雪桜” と表現するので「プリムラ・シネンシス」の名前が無難かも

サクラソウ科、サクラソウ(プリムラ)属、常緑多年草、中国原産

学名   Primula sinensis英名   Chinese primrose



 

次は、「ウンナンサクラソウ」(雲南桜草)、「プリムラ・フィルクネラエ」です。

上に載せた「プリムラ・シネンシス」 Primula sinensis  近縁種で「プリムラ・シネンシス」同様

葉茎を伸ばして、淡いピンク色の花を咲かせます、明るい “春の色” です。

葉や茎に軟毛が被い、葉が羽状に裂けているのも似ていますが

「シネンシス」より花が、稍小さく、葉の形も多少違い、切込みが深い違いが有ります。

葉、茎には、柔らかい毛が生えていて、茎が、ロゼット状に着きます。

人気の「プリムラ・マラコイデス」Purimula malacoides   等に比べると色も形も清楚な感じがします。

サクラソウ科、プリムラ/サクラソウ属、多年(一年)草、学名   Primula filchnerae

別名「プリムラ・フィルクネラエ」、「雲南桜草」


過去の記事の再掲載です。

「グレビレア」2種

春の様な明るい色のサクラソウ科の「プリムラ」Purimula Hybrids が、咲き揃っています。秋から冬、秋と長い間愉しむことができます。此の時季の寒さの中でも、温......

冬に咲く(5)

2022-01-19 | 植物 花

「ギョリュウバイ」も寒い季節に咲く花です、花が少ない時季に咲くので重宝されます。

鮮やか花色が、無機質は風景に色彩を添えます。

葉が、「ギョリュウ」(御柳)の葉に似て、花が、「梅」の花に似ている故の命名とのこと

花は、秋から早春に咲く品種と、3月頃から5月頃迄咲く品種が在ります。

葉は、ブロンズリーフ で、先が尖っていて、堅く肉厚です。

亦、園芸品種が多いのも特徴です、一重や八重咲き、花色も白、赤、ピンクと豊富です。

花後に褐色の球形の視を着けます、中には、細長い種子が、ギッシリ詰まっています。

学名の 「レプトスペルマム」は、ギリシャ語で ”薄い種子” の意味とか、細長い種子を著わしています。

フトモモ科、レプトスペルマム(ギョリュウバイ)属、半耐寒性常緑低木

オーストラリア、ニュージーランド原産、学名    Leptospermum scoparium

英名     Tea tree 、別名「ショウコウバイ」(松紅梅)、「レプトスペルマム

英名の  Tea tree は、葉を茶葉として飲用したからとか


一重や八重咲き、花色も赤、ピンク、白色等多彩です。

亀吉

「梅」の花に見えますか、「梅」を愛した菅原道直を奉った天神様の<梅紋>に似ています。

 

尚、「ギョリュウバイ」の<ギョリュウ>は、葉が、ギョリュウ科の樹木「ギョリュウ」(御柳)の葉に似て

花は、バラ科の「梅」に似ている故の命名とか、「ギョリュウ」の葉は、細長く先端が尖った小さな硬い葉です。

フトモモ科、ギョリュウバイ属、半耐寒性常緑低木、オーストラリア、ニュージーランド原産

学名  Leptospermum scoparium英名  Manuka、 Tea tree

別名「レプトスペルマム」、「ティーツリー」、「ショウコウバイ」(松紅梅)

亦、塩分を含む土地でも生育するので、砂漠の緑化にも貢献してるとのことでした。

 


冬に咲く(4)

2022-01-17 | 植物 花

今回は、”寒“、”梅”、”桜” をテーマにしました。

「梅」の花は、早春が開花の季節ですが、冬に咲く「梅」が、春本番の季節に咲く「桜」にも冬に咲く種類が有ります。 

今日は、「カンコウバイ / 寒 紅梅」と「カンヒザクラ  /  緋緋桜」を挙げてみました。

 

<「寒紅梅」>

「寒梅」で早咲き種の「カンコウバイ」(寒紅梅」が例年より早く見頃になりました。

一重の「白梅」の清楚さに比べて、八重なので、チョット “重い” 感じがしますが、妖艶さでは負けないようです。

「ウメ」(梅)は、バラ科、サクラ属、中国原産、耐寒性落葉高木、別名 「カンコウ」(寒紅)

学名  Prunus mume ´Kankou` 

仲間に「ヤエコウバイ / 八重紅梅」が、有るようですが、区別は、難しくて色の濃淡で見分けるとか

淡い方が「八重紅梅」とのことですが ・ ・ ・ 。

現在は、”花見” と言えば「桜」を鑑賞することですが、平安時代以前には、「梅」を鑑賞する行事だったとか

和歌、俳句等には、沢山詠まれている花です、白い花の「白梅」、「紅梅」の違いは、花色は、勿論

幹の断面が白い場合は、「白梅」、幹の断面が薄い紅色の場合は、「紅梅」とのこと

「白梅」の果実は、食用にしますが、「紅梅」の果実は、小さく苦み酸味が強く食用には不向きです。

下図は、一重の「紅梅」

 

 次は、早咲きの「桜」、「カンヒザクラ」(寒緋桜)です。

<「カンヒザクラ」>

花は、ピンク色の小輪で下向きに半開します。

花弁は、5枚で、多数の雄蘂と、一本の雌蘂が、着きます。

早い時季に咲くので、別名「ガンジツザクラ」(元日桜)ー旧暦の正月頃に咲く「桜」ーの名前が付いています。

他に「ヒカンザクラ」(緋寒桜)、「ヒザクラ」(緋桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)の別名が付いていますが

一般には、「カンヒザクラ」の名前を使う場合が多いようです。

間違い易い名前の別種「ヒガンザクラ」(彼岸桜)有るので「ヒカンザクラ」(緋寒桜)は、余り使わないようです。

花が散る時、花弁が散るのではなく、萼が着いた状態で落下します。

此の「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の自然交雑種が、次に挙げる「カワズザクラ」(河津桜」とか

早期に咲く特徴を受け付いているのでしょう。

バラ科、サクラ属(以前スモモ属)、耐寒性落葉高木、学名 Cerasus campanulata=Purunus campanulata

英名 Taiwan cherry

*種名の Campanulata は、「カンパニュラ」の様に下向きに咲く意味とか*


今日も友人から送られて来た動画を添付しました、”お婆さん思いのワン公” の題名が付いています


冬に咲く(3)

2022-01-16 | 植物 花

冬咲きの「クレマチス」にしました、“春から初夏の花” の花「クレマチス」には、冬に咲く種類も有ります。

花が終わって、実を結び初めていますが、今でも、花を愉しむ事ができます。

「クレマチス」は、多数の系統が有りますが、冬咲き「クレマチス」の系統を二種挙げてみます。

カンパネラ系の「クレマチス・アンシュネンシス(アンスンエンシス)」 や

シルホサ系の 「クレマチス・シルホサ」です。

「クレマチス・アンシュネンシス」は、ベル型の白い花が、下向きに咲きます。

常緑の葉とのコントラストも愉しみます。

花弁は、肉厚で市4枚、先端が反り返ります、葉は、先端が尖った卵型、蕾は、淡い緑色です。

花の少ない冬場には、有り難い存在です。

近縁種に、似た花で、葉の形が少し違った「クレマチス・ウロフィラ」  Clematis urophylla   有りますが

殆ど見分けが付け難く、「ウロフィラ」の花の方が、稍小型とか、葉の色が濃いとか、葉の縁が、鋸型とか

葉は、此の花の方が、丸味が大きいとか、三枚葉の中の一枚が、特に多きとか

諸説が、有りますが、定かでは無く、詮議は終りです。

キンポウゲ科、クレマチス属、常緑蔓性多年草、中国原産、学名   Clematis clarkeana=C.anshunensis

別名 「ウィンターベル」、「ガビザン ハンショウズル」(峨眉山半鐘蔓)



キンポウゲ科の特徴、綿毛のボンボンの様な種子ができています。

 

 次も冬咲きの原種系「クレマチス」の落葉性の「クレマチス・シルホサ」です。

<「クレマチス・シルホサ」>

透明感が有る軟らかい花弁をパラシュートの様に開きます、濃い赤銅色の葉とコラボします。

シルホサ系の「クレマチス」は、夏は休眠しますので、葉が有りませんが

秋頃から濃い緑色の葉を着け、赤銅色に変色してきます。

落葉性でも花と葉を同時に視ることが出来るわけです。

夏咲きの「クレマチス」には無い、優雅な感じのする花です。

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属、落葉蔓性、南ヨーロッパ原産、学名 Clematis cirrhosa

英名 Early virgin's bower


花が終わった後に綿帽子を被った種坊ができます、未だ、咲いている花と同時に視ることが多いのです。