今日の “冬に咲く”(2)には、「ナギイカダ / ルス クス」 Ruscus を3種挙げてみます。
葉から花が咲き出す様な面白い姿です。
1,「ルスクス・ヒポフィルム」、2,「ルスクス・アクレアツス」3,「ルスクス・ヒポグロッスム」の3種です。
最初に、「ルスクス・ヒポフィルム」 を挙げます。
<「ルスクス・ヒポフィルム」」>
今年も花束の<添え木>、フラワーアレンジメント等に利用する「ナギイカダ」(梛筏)の ”葉” に可憐な花が咲きました。
小さな小さな(花径6ミリ、花筒3ミリ位)な薄緑色の花です。
一見、葉から花が咲いたように見えますが、葉ではなく、枝が変化したものとのこと。(名称=葉状枝)
本当の葉は、枝の根元の方に着く小さい鱗状で、目に付きに難い ”葉” です。
秋には、級状の赤い実を着けます。
亦、花序は、葉状枝の裏表に付けるのも此の品種の特徴です。
長期間、萎れないので、一緒に添えられた花が、終わった後も濃い緑色の "葉" を愉しむことが、出来ます。
「ナギイカダ」の名前の由来は、「ハナイカダ」に似て、葉の葉の中央部に花を咲かせ
葉が、「ナギ」の葉に似てるからとか
「ナギイカダ」は、葉の様な枝に花を咲かせるのに対して、「ハナイカダ」は
花柄が、葉の中央脈に合着したものと の違いが
スズラン亜科、ナギイカダ属、地中海沿岸原産、常緑小低木、雌雄異株、学名 Ruscus hypophyllum
英名 knee Holly、Jew's myrtle
ルビーの様な赤い実を着けます、他の品種も同じ様な果実です、緑色から熟して赤色に変化します。
次は、上に載せた「ルスクス・ヒポフィルム」の花と、葉枝枝の形が、少し違う「ルクサス・アクレアツス」です。
<「ルスクス・アクレアツス」>
葉状枝が、肉厚で硬く、枝の先端が、鋭く尖っている違いが有り、葉状枝の上面だけに花を咲かせます。
英名 Bucyer's broom <肉屋の箒> とか、面白い名前ですが
由来は、ヨーロッパの肉屋では、此の植物を箒として利用していてからとか
英名 Ruscus aculeatus
最後は、上載の「ルスクス・ヒポフィルム」に似た葉枝枝の「ルスクス・ヒポグロッサム」です。
<「ルスクス・ピポグロッサム」>
葉状枝も大きく、柔らかい質感で、「ルスクス・アクレアツス」より優しい感じがします。
花を咲かせる場所は、「アクレアツス」と同じで、葉枝枝の上面だけに咲かせます。
学名 Ruscus hypoglossum 、仕様は、他の品種と同様
葉は、柔らかい感じで、「アクレアツス」とは、大分違います、緑色から真っ赤に
熟す果実は、他の品種と同様ルビーの輝きです。