花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏、白い樹木花(1)

2022-09-17 | 植物 花

”夏、白い樹木花”  と題して「サンユウカ」と「マンデヴィラ」の花を挙げてみました。

<「サンユウカ」(三友花)>

下図は、八重咲きの  Tabernaemontana divaricata cv. Flore Pleno

 

散形花序に、花径が、5cm位の花を咲かせます、一重で風車型、花の色は、白色です。

尚、園芸種の八重咲きで、「クチナシ」の花に似た種類が人気を集めています。

「ヤエサンユウカ」(八重三友花)の名前が付いています。

肉厚で、先端が尖った卵型の艶やかな葉が、対生して、純白の花を引き立てます。

夜間に芳香を振りまき、いい香りが漂います。

「三友花」の名前の由来は、不明ですが、英名に  Crape Jasmine 「クレープジャスミン」の名前が、付いています。

キョウチクトウ科、サンユウカ属、非耐寒性常緑低木、インド原産、学名   Tabernaemontana divaricata

= Ervatamia coronaria 、英名   Crape JasmineCeylon Moon beam

下図は、八重咲きの園芸種、「八重三友花」です、花弁の襞が、魅力的です。


花弁の形も園芸種に依って、違いが見られます。


 

 次の白い樹木花は、「マンデヴィラ」です。

白色の原種で「サマードレス」の名前で人気があります「マンデヴィラ・ボリビエンシス」を挙げてみました。

「マンデビラ(マンデヴィラ)」  Mandevilla spp.   には、品種や其の交雑種で100種位有るとのこと

なかでも、「マンデビラ・アモイナ」  M. × amoena、「マンデビラ・サンデリ」  M.sanderi  等を基にした

交雑種が、多く視られますが、此の「マンデビラ・ボリビエンシス」が、色、形とも清楚な感 じがします。

純白で、中心の喉辺が黄色、花弁が五枚で、先端が大きく開きます、アモイナ種より花が小さいのが特徴です。

濃緑色の葉も、白い花をよく引き立てます。

キョウチクトウ科、チリソケイ(マンデビラ)属、非耐寒性蔓性多年草、旧属名 デプラデニア、メキシコ、南米原産

学名   Mandevilla boliviensis、英名   White dipladenia

 別名 「ホワイトディブラデニア」、「サマードレス」

他にも、色の違うもの、花の形が違うもの等が多種視られます。 

下図は、園芸種の数々です、白い「マンデヴィラ・ボリビエンシス」に比べて

色鮮やかで、華やかな雰囲気の花々です。

園芸種には「マンデヴィラ・アモエナ ´ローズジャイアント`」 M.× amoena ´Alice du Pont`下段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ホワイトデライト`」 M. × amoena ´White Delight上段左

「マンデヴィラ・アモエナ ´ルビースター`」 M.× amoena ´Ruby Star`下段右 等が有ります。

八重の花も ・ ・ ・ “パッフェ” =上段右 の名前が付いています。



夏、ブルー(最終)

2022-09-15 | 植物 花

”夏、ブルー” の最終は、「クレロデンドルム・ウガンデンセ」と「ルリマツリ」のブルーの花です。

<「クレロデンドルム・ウガンデンセ」>

集散花序に蝶形の花を咲かせます、五枚の花弁の内、4枚は淡い空色で、一枚が濃い青紫色をしています。

仲間には、前回載せた「ボタンクサギ」や「ゲンペイクサギ」、「クラリンドウ」等が有ります。

クレロデンドルム属、非耐寒性半蔓性低木、アフリカ ウガンダ原産、学名    Clerodendrum ugandense

英名    Blue butterfly bush、他に、「ブルーウイング」(青い翼)、「ブルーエルフィン」(青い妖精)の名前が

付いていましたので、品種名かと思ったのですが、どうも、商品名のようです。

亦、フジウツギ科の「ブッドレア」(房藤空木)も「バタフライブッシュ」の名前が付いていました。

 



次は、「ルリマツリ」です、名前の通り瑠璃色が綺麗な花です。

<「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)」>

名前の通り、瑠璃色の種類が多いのですが、白い花も有ります。

 

「ルリマツリ」の種類は、20種位有るとのことですが、一般に「ルリマツリ」と呼ばれるのは

「プルンバゴ・アウリクラータ」とか、花径2cm位、瑠璃色の5弁の花を房状に着けます。

「ルリマツリ」の<ルリ>は、瑠璃色、<マツリ>は、<祭り>ではなく、<茉莉>で

「マツリカ」(「ジャスミン」)に由来するとか

蕾、萼、果実が繊毛で覆われています、この繊毛は、”引っ付き虫” の役目をします、子孫を増やす為とか

暑さにも比較的強いので、花の色は、一服の清涼剤です。

イソマツ科、ルリマツリ(プルンバーゴ)属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名   Pulumbargo auriculata

=P.capensis、英名   Plumbago,Cape plumbago、別名「アオマツリ」

白色の花も清涼感タップリです。

園芸種の「プルンバーゴ ’アルバ’」 Plunbago auriculata 'Alba'  です。



夏、ブルーが、冴える(3)

2022-09-13 | 植物 花

3回目は、「コンボルブルス・サバティウス」と「ソリア」の花です。

「ソリア」は、先日も挙げましたが、今日は、”ブルーの色”  が、題材なので

新し画像を追加して、再度載せてみました。

最初は、「コンボルブルス・サバティウス」です。

<「コンボルブルス・サバティウス」>

「アサガオ」、「ヒルガオ」等に似た漏斗型の小さい花です、”小さな「朝顔」” と称します。

花の色は、青紫で、花の中心の黄色が、目を惹きます、這性なので、グランドカバーに適しています。

ヒルガオ科、コンボルブルス属、這性常緑多年草、地中海沿岸、アフリカ北部原産

此の「コンボルブルス・サバティウス」の改良種、淡い紫色の流通名「サバティウス ´ブルーカーペット` が有ります。

学名   Convolvulus sabatius、英名   Ground morning glory

他の品種には、白色の「コンボルブルス・クネオルム」  C. cuneorum「コンボルブルス・トリカラー  C. tricolor

別名 「サンシキヒルガオ」 三色昼顔  が有ります。

尚、南米原産の「エボルブルス・ピロサス」 Evolvulus pilosus  を品種改良した「アメリカン ブルー」も有ります。

英名が   Blue Daze、ブルー ディズ (蒼い幻惑)、濃い青色が見事です。


<他の画像>

因みに、下図は、白い色の「コンボルブルス・クネオルム」  Convolvulus cneorum

 

下図は、三色の「コンボルブルス・トリカラー」 C. tricolor

 

次は、前日にも挙げたベル型のメルヘンチックなブルーの花です。

<「ソリア」/「オーストラリアン  `ブルーベルズ`」>

濃淡のブルーの花弁が、爽やかです、小さなベル型の五弁の花を下向きに咲かせます。

蕾が開くにしたがって、花弁が重なった処は、濃い青色で、一重の処は、淡い青色に見えます。

ステンドガラスの様な質感の花です、果実は、食べることができます。

トベラ科、ソリア属、常緑蔓性低木、オーストラリア原産、学名    Sollya heterophylla

英名    Australian bluebells、Bluebell creeper、別名「ソリア」、「ヒメツリガネ」(姫釣鐘)

「ブルーベルズ」、「ソリア・ヘテロフィラ」

同 じ様な名前の付ユリ科の「スパニッシュブルーベル」(シラーカンパニュラータ)/「ツリガネズイセン」(釣鐘水仙)

Hyacinthoides non- scripta 「イングリッシュユブルーベル」 Hycinthoides hispanica  等々が有ります。



夏、ブルーが冴える。(2)

2022-09-10 | 植物 花

2回目の ”ブルー” は、、「セラトスティグマ」と「エボルブルス・ピロスス」の花です。

 

<「セラトスィグマ}>

別名「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬)、青紫色の花です、穂状花序をだして

花冠が5裂する漏斗状の花を多数着けるのは、「ルリマツリ」に似ています。

“モドキ” は、其の理由からで、「ルリマツリ」の近縁種です、花の色は、「ルリマツリモドキ」の方が、濃いようです。

似た品種に、ヒマラヤ原産の「ブータン ルリマツリ」  Ceratostigma griffithii

「ケラトスティグマ・グリフシー が有りますが

「ルリマツリモドキ」が這性なのに対して、「ブータンルリマツリ」は、枝を長く伸ばす立性です。

亦、前者の葉は、表面が滑らかなのに対して、後者の葉は、黄緑色でザラザラした違いが有り

後者の花は、前者より小さめです、夏から秋の頃迄開花期が長く充分愉しめます。

イソマツ科、ルリマツリモドキ(ケラトスティグマ)属、耐寒性多年草、中国、ヒマラヤ地方原産

学名   Ceratostigma plumbaginoides英名   hardy plumbago、leadwort

尚、plumbaginoides  は、”「ルリマツリ」に似ている” 意味とのこと


Cimg27053

因みに「ルリマツリ」瑠璃茉莉の花は、次回に載せる予定ですが、下図の様な花です。

 

次は、「エボルブルス・ピロスス」です。

今日は、「エボルブルス・ピロスス」の園芸種、濃いブルーで、別名「アメリカンブルー」にしました。

ヒルガオ科、アサガオガラクサ属、多年草、南米原産、学名   Evolvulus pilosus `American Blue`   

英名   Blue Daze 、“蒼い幻惑” に相応しい命名です。

花径2cm位と小さく、横に這うように広がります、早茎には、白い毛が、生えています。

以下は、アップした花の画像です、名前に恥じないブルーの色を拡大して御覧下さい。





夏、ブルーが、冴える(1)。

2022-09-08 | 植物 花

今日から、夏に、涼しさを提供してくれるブルーの色の花を順次挙げてみます。

一回目は、「オキシペタルム」と「ゲラニューム ”ジョンソンブルー”」です。

<「オキシペダルム」>

別名の「ルリトウワタ」<瑠璃唐綿>、「ブルースター」の名前でも御馴染みです。

五弁花の色が、淡いブルーから濃いブルーへと変化します、葉には、産毛が生えているので、銀色に見えます。

果実は、長さ8cm 位の紡錘形、熟すと中から羽根を持った種が、飛び出します。

ガガイモ科、トゥイーディア(オキシペタルム)属、耐寒性多年草、ブラジル、ウルグァイ原産

学名    Oxypetalum caeruleum=Tweedia caerulea 別名「ブルースター」、「ルリトウワタ」(瑠璃唐綿)等々。

「オキシペダルム」は、ギリシャ語で “鋭い花弁” の意味とか


 

次は、「ゲラニウム・ジョンソンブルー」です。

日本の「ゲンノショウコ」(現の証拠)  Granium thunbergii  も仲間です。

他に、ピンクや白い花の「ゲラニウム・サンギネウム」(アケボノフウロ / 曙風露)  Granium sanguineum が、有ります。

花茎の先端に集散花序を出して、5弁の青紫色の花を咲かせ、葉は、掌状に5から7裂します。

根生葉は、ロゼット状に着き、茎や葉には、軟らかい長い毛が生えています。

花径 3cm、草丈  30cm位

フウロソウ科、フウロソウ属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名   Geranium platense

別名、「フウロソウ」(風露草)



他に、黒紫色の花を咲かせる「クロバナフウロ」 Geranium phaeum  

小振り(花径 1Cm位、草丈10Cm位)で、赤紫や白色の「ヒメフウロソウ」姫風露草なども

学名  Erodium reichardii、別名「エロディウム」