今日は、「タイワンフウ」と「モミジバフウ」を挙げてみます。
「タイワンフウ」(台湾楓)と北アメリカ原産の「モミジバフウ」(紅葉葉楓)が混在する街中の「フウ」の並木です。
葉の形や紅葉することで、「カエデ」と混同しがちですが
「フウ」は、フウ(マンサク)科、「カエデ」は、カエデ科ですので違う植物なのが解ります。
漢字表記の「諷」を音読みすると「フウ」、訓読みすると「カエデ」ですので混同します。
「フウ」(楓)と「カエデ」(楓)の一番の違いは、実の形で区別できます。
「フウ」の果実は、トゲトゲの球状の集合果ですが、「カエデ」の実は
プロペラ状の羽が付いた翼果の違いが有ります。
フウ(マンサク)科、 フウ属、落葉高木、雌雄同株、台湾、中国原産
学名 Liquidambar formosana、英名 Formosa sweetgum、Chinese sweetgum
別名 「サンカクバフウ」(三角葉楓)、「イガカエデ」(伊賀楓)等々、学名の Liquidambar は、“液体” の意味とか
香料や薬用にした由来から、Formosana は、原産地の 台湾 からとか
「モミジバフウ」 L.styraciflua、別名 「アメリカフウ」は、「モミジ」の葉の様に5~7裂の掌状の葉を着けます。
「モミジバ」(もみじ葉)の名前の由来との由、花は、4月頃に葉が出ると同時に、総状花序をだして
雄花、雌花を同株にさかせます、目立たない花です。
<「楓」の街路樹の様子を過去の記事にも載せました gif 画像を下に再度載せてみました>
山の「カエデ」の大木も紅葉しています、鮮やかです、初冬の陽を透かして彩ります。
三裂し着ける着けるが、「タイワンフウ」で、五裂した葉が、「アメリカフウ」、別名「モミジバフウ」の葉です。
「モミジ」の葉に似た葉を着けるので、「モミジバフウ」の名前が、付いた由。
下図は、「タイワンフウ」(台湾楓)と「モミジバフウ/アメリカフウ」(紅葉葉楓)の葉と実です。
<「タイワンフウ」の葉と実>
<「モミジバフウ」の葉と実>
「タイワンフウ」の実(上図)も「モミジバフウ」の実(下図)もよく似ています、棘棘の金平糖の様な姿です。
葉の切り込みが、3裂か5裂かで区別出来ます。
因みに、「カエデ」(楓)の実は、下図の様な翼果です、風に乗ってクルクルと舞え落ちます。
葉は、「台湾楓」の葉に似ています。
公園の「紅葉楓」も紅葉しています、ベンチの日溜りが格好の休憩場所です。
「カエデ」や「モミジ」の紅葉も綺麗ですが、「クヌギ」の黄葉も見事です。
緑の「松」とのコントラスト絶妙です。